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「20歳のソウル」 [本]

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ネットのニュースで映画化と報じられていたので原作を取り寄せて読んでいます。

千葉県の船橋市、市立船橋高校の吹奏楽部でトロンボーンを担当して「市船soul」という応援曲を作曲した浅野大義さんの物語です。

私も千葉県の高校で吹奏楽部に所属していて野球の応援にも駆り出されましたので共感できる部分があります。

 

現役当時は今のようにこれほど吹奏楽が盛んになるとは想像できませんでしたが、当時も千葉県は高校野球も激戦区で吹奏楽も盛んでした。

当時の強豪校は銚子商業高校でしたね。

その銚子商業に決勝戦で何度も対戦して敗れていたのは県立成東高校でしたが、その野球部の松戸先生がお書きになった本も読みました。

当時は習志野高校のあの有名曲もまだありませんでしたし美爆音という呼び名もなく、市立柏も今ほど有名ではなかったように思います。

 

若くしてこの世を去る若者の物語は以前野球部の女子マネージャーの物語を読みました。

また古いところでは映画化され草なぎさんと広末さんでドラマ化もされた『愛と死をみつめて』もあります。

痛ましくて残酷です。

 

この本の主人公浅野さんとは年も何十歳も離れていますし距離も遠いので現実感がないのですが、小さな頃から運動より音楽に興味を示してやがてひょんなことから応援曲を作ることになりやがて音楽大学に進んで作曲の道にも進もうかという人生は両親共に音楽とは縁のないという共通する部分がありながら進んだ道は随分違ったなあと羨ましく感じてもいます。

私はピアノでも楽器でもなくカメラを手にしましたし。




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著者は浅野さんの身近な人ではないようで、プロの物書きとのことですが小説はこれが処女作のようです。


そのため文章は読みやすく当事者が書いたものとはまた違う客観視ができている部分もありますが、反面上澄みを掬ったような印象を受けることも否めません。


当事者にかなりインタビューをされたのだと思いますし、当事者しか知らないであろうエピソードも登場しますが、構成からして映画やドラマ化を意識したのかと思うような作品になっています。


 


まだ半分くらいしか読んでいませんが、クライマックスは164人も集まったという告別式ですね。


映画も観てみたいなと思います。


佐藤浩市さんは先生役でしょうか。




肺癌で帰らぬ人となった父のことや知人でフルートを吹いていた若くして故人となってしまった Mさんのことも思い出しながら読んでいます。


Mさんが遠くに嫁ぐ前に挨拶したことを今でも覚えていますが、確か大学を出てそれほど経っていなかったと思います。


 


突然知らされたのは亡くなったということでした。


 


実家でもお葬式が行われましたが、聞いたところでは遺骨も何も分けてはもらえなかったとのことで、目が不自由でいらしたようなお母さんが大層気の毒に思われたことでした。二十代も半ばというのに残念で仕方がありません。元気でしたら一緒に演奏できたかもしれないのに。                                            


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