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Vents でなくて Vin でも [演奏会]

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「フランスの風」という名前のアンサンブル。

今世界最高峰と言われています。



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最寄駅は千葉都市モノレールの県庁前駅(終点)です。



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通称千葉城(猪鼻城)がすぐ近くです。



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来月から長期の改修工事が始まります。



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耐震性の点では問題ないようですが、バリアフリーなどいろいろ必要があるようです。



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中学生の頃はずいぶん大きく感じられたものでした。



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開演前です。

中央より前、よく見える席です。



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曲によって配置が変わりました。

最初の曲では左からフルートのパユ、次がオーボエのルルーですが、この何曲か後の席替えでルルーが一番こちらに来た時にはっきり見えたのですが、譜面を iPad に入れていました。ルルーだけのようです。

この写真で、譜面台の穴からシルバーが見えると思いますが、それが iPad です。

最初は譜面が一枚だけ置かれているのあkと思いましたが、違いました。


プロの間にも普及し始めているのかもしれません。



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聴きものは後半です。

フィリップ・エルサンは 1948年生まれでエリック・タンギーは 1968年の生まれで、現代曲そのものです。

フルートが尺八のような奏法を聴かせると思えばフラッタータンギングは当たり前、バソンは『春の祭典』のような高音を聴かせる。

響きはエキセントリックで作曲家は聞き慣れた楽器からいかに新しい響きを引き出すかに腐心しているのかと思えます。

技術的にも高度、響きは驚きに満ちている。

作曲家の頭の中はどうなっているのでしょう。


プーランクは「東京六人組」で聞き馴染みがありますが、醸し出される雰囲気はかなり違います。

東京六人組が若い人たちのアンサンブルでこちらはSiriがが目立つおじさんたちのアンサンブルという違いもありますが、東京六人組が上質なフルーティーなワインとすればこちらは円熟のヴィンテージワインという趣です。

力みのな全くない、奥深い響きの溶け合い。


Vents は「風」ですが、カタカナで書くと同じ Vin(ワイン)としてもいいのではないかと思える演奏でした。


パユ以外は生で聴くのは初めてですが、ホルンのヴラトコヴィチは柔らかで自在な音色で、表現の多彩なことは驚くほどです。一曲目の頭からホルンはありますが、この最初の音から魅了されました。


オーボエのルルーはいたずらっ子のような印象で、演奏中も体を大きく動かします。

それがタイミングの合図だったりもしますが、もっとゆったりとしたフレー腕どのように歌ってくれるのか聴いてみたいと思いました。


クラリネットのメイエは TKWO の指揮などでも日本ではお馴染みですが、テクニックについては何も言うことことはありません。

しかし音色はウラッハやライスターといった名人たちとは質の異なる音だと思います。

これは好みの問題であって、それ以上ではありません。


ピアノのルサージュはパユとの録音も多いですが、ピアノだけでも聴いてみたいと思いました。

実に多彩な響きを引き出します。

表現も豊かで、久しぶりにいい演奏を聴いた気分です。


バソンについてはこれらの演奏家に比べて特別印象に残った点はありません。

普段ファゴットやバソンを聞くことが少ないからだろうと思います。


それにしてもこの曲は気分がコロコロと変わるような部分があって、まるで精神が不安定な人間の様子を見ているかのようなところがあります。

プーランクがどういう人であったのか知らないのですが、ことによるとそういう面もあったのかもしれないと思いながら聴いていました。



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プログラム終了後の何度目かのカーテンコールで突然「Happy Birthday To You」が演奏されました。

クラリネットのメイエの誕生日だったようです。



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CD を購入した人にサイン会の参加券がプレゼントされました。

2枚買ってもサインは一つ、とのことで、普通は CD にサインしてもらうところですが、余白が少なく、全員の写真が載っているプログラムにサインしてもらう人が多かったようです。

フルートのケースを持っている人もいました。


サイン会はやらないと思っていたのでフルートは持って行きませんでした。

持って行けばパユだけはケースにお願いするところでしたのに。


離れた場所からの撮影は許されていました。

トリミングしています。



良い演奏会でした。

超一流の演奏家の演奏がどれだけすごいものか、まざまざと見せつけられました。


※追記

アンコール曲は

テュイレ: ピアノと管楽器のための六重奏曲 変ロ長調 作品6

    第4楽章 フィナーレ、ヴィヴァーチェ

でした。



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先生のオーケストラの演奏会2回目 [演奏会]

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良いお天気の今日、先生の所属するオーケストラの演奏会がありました。

ママさんオーケストラですが、子供がいないといけないというわけではないそうです。


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聴くのは前回に続いて2回目です。

会場は同じですが、この千葉市民会館は建て替えが決まっていて、新しい場所は JR千葉駅の近くになるようです。

昔はこの場所近くの東千葉駅が千葉駅でした。


次の演奏秋は夏ですが、夏はまだ使えるようです。



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千葉駅からも歩いて来られる距離です。



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曲目は

<第一部>

 エンゲルベルト・フンパーディンク

  歌劇『ヘンゼルとグレーテル』より 序曲


 リムスキー=コルサコフ

  交響組曲『シェエラザード』作品35 より 第三楽章「若い王子と王女」


 G. ビゼー

  劇付随音楽「アルルの女」より「ファランドール」


<第二部>

 P. I. チャイコフスキー

  バレエ組曲『白鳥の湖』作品20 より 

   導入曲:モデラート・アッサイ

   第1幕 第1曲 情景:アレグロ・ジュスト

       第2曲 ワルツ:テンポ・ディ・ヴァルス


   第2幕 第10曲 情景:モデラート

   第3幕 第18曲 情景:アレグロ

       第22曲 ナポリの踊り:アレグロ・モデラート - アンダンティーノ・クアジ・モデラート

   第1幕 第8曲 乾杯の踊り:テンポ・ディ・モラッカ


   第4幕 第27曲 小さな白鳥たちの踊り:モデラート

         第28曲 情景:アレグロ・アジタート

         第29曲 情景・終曲:アンダンテ - アレグロ・アジタート


ソロがある曲がいくつかありますが、一番大変そうなのは『シェエラザード』のヴァイオリンです。

コンサートミストレスが演奏されましたが、立派な演奏でした。

コンサートミストレスは第一部と第二部で交代されていました。


「アルルの女」と言えば「メヌエット」ですが、以前記事にしましたとおりこの劇付随音楽にはあの「メヌエット」はありません。

あれはビゼーの死後友人のギヨーが編んだ第二組曲に入っていますが、「アルルの女」からでなく『美しきペルト(パース)の娘』から持ってきた曲で、原曲とはかなり違っています。

原曲はあのメロディーはオブリガートなのです。

なので先生は今回はソロらしいソロはなく主にピッコロを担当されていました。


第二部は全部演奏すると二時間くらいかかるそうですが、今回演奏された10曲でもかなり大変です。

有名なのはオーボエのソロですが、プレッシャーがかかるところですが立派な演奏でした。


印象に残ったのはまずクラリネットです。

ソロの箇所がいくつもありますが、音色はわずかに硬めかなという印象でしたがよく通る音で、音量は大きくないはずなのにニュアンス豊かな表現がくっきりと浮かび上がっていました。


ことに強い印象を残したのはトランペットでした。

やはりソロのフレーズがいくつかありましたが、まず音色がまろやかです。

耳障りな鋭さのない、しかししっかりとした音。

でもセクションで Tutti になるところでは強い音。

これだけでは断言はできないのですが、名の知られたオケでも立派に務まるのではないかと思います。

帰りがけにスタッフの方に訊きましたところ以前ハイドンのコンチェルトも取り上げたことがあるとか。

さもありなんです。


お二人とも前回もいらしたそうなので聴いているはずですが、今回認識を新たにしました。


次回が楽しみです。

次回は『新世界』の一部が取り上げられるようです。


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ママさんオーケストラ 22th 演奏会 [演奏会]

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先生の所属するママさんオーケストラの演奏会に行ってきました。

全員女性で、子育て中の方達だそうです。

今回で22回目。

年2回の開催だそうですが、このところコロナ禍でできなかったそうです。



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会場は建て替えが決まっている千葉市民会館です。



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東千葉駅のすぐ近くですが、かつてはここが千葉駅でした。

ここに千葉駅があった当時は今は見る影もない栄町は名前の通り栄えていました。


演奏会の曲目だけ記録しておきます。


 1. G. F. ヘンデル:『水上の音楽』より「アラ・ホーンパイプ」

 2. L. アンダーソン:「舞踏会の美女」

 3. L. アンダーソン:「フィドル・ファドル」

 4. C. ライネッケ:フルート協奏曲 D-dur Op.283 より 第1楽章

  〜休憩〜

 5. F. v. スッペ:喜歌劇『軽騎兵』序曲

 6. G. ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』序曲

 7. J. ブラームス:『大学祝典序曲』


アンコールはドラゴンクエストやドラえもんのメドレーでした。



次回は一月の予定だそうです。


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British Brass Chiba 10th Concert [演奏会]

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演奏会を聞くのもずいぶん久しぶりになってしまいました。

いつも練習している施設のホールで演奏家があるというので聴きに行きました。


撮影は可でしたが、録画は不可です。

iPhone 11 Pro で撮っています。

こういう条件ではいい色、出ませんね。



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次回は美浜文化ホールとのことですので、いつもここでというわけではないようです。



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馴染みのない方のために説明しますと、金管楽器と打楽器だけのバンドです。

楽器編成を見ますとブリティッシュスタイルのフル編成です。


全員が団員というわけではなくて賛助出演もいらっしゃいます(♪)。

打楽器はティンパニ、大太鼓のほかシロホンやタンバリン、チューブラーベル、ゴングその他諸々ですが、小太鼓の他にドラムセットが使われます。

楽器に座って叩く初めて見る楽器(カホンらしい)もありました。


金管楽器はトランペットは使われず、コルネット。

そのほかにフリューゲルホーン。

フレンチホルンもなくて Alto Horn(Tenor Horn)。

ユーフォニウムの他に Baritone Horn。

その他はトロンボーンに B♭Tuba と E♭Tuba。


これらによって刺激的でない柔らかな響きが生み出されます。



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聴きに行ったのは第一部の曲目に引かれたからです。

イギリス映画『ブラス!』。

いい映画でした。


指揮者は『ジュラシック・パーク』などのピート・ポスルスウェイト、団員で『STAR WARS』シリーズのユアン・マクレガーが出ていましたね。


二部以降はあまり馴染みがありません。

『ライオン・キング』は全然観ていませんし。

二曲目はディープパープルの誰でも聴いたことがある曲。

三曲目はカホン(多分)の演奏が印象に残りました。

演奏された方は第一部でティンパニを演奏されていて、第二部の一曲目ではドラムセットを演奏されていました。

ティンパニもいい音でした。



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演奏者の大部分が客席を向かないのが伝統的なブリティッシュスタイルだそうです。

前を向いている Tuba、Tenor Horn はベルが上を向いていますので全部の金管楽器の歌口が客席以外の方向を向いています。

それが全体が一つの球体になったような響きを生み出します。



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2012年創立ということで、今回は10回目。

入場無料ですから運営は楽ではないでしょう。

(有料にするとホールの使用料が高くなるという事情もあります)

道には楽器運搬用のトラックが止まっていました。

打楽器の多くは借りているとか。


メンバーはある程度以上のレヴェルの方が揃っているという印象でしたが、力量には違いがあるようでした。

アマチュアですからあまり高いものを望むのは酷というものです。

しかし力量のある人でも演奏で食べていけるのは運にも恵まれなければ無理です。

音楽大学を出ても全く関係ない職業につかなければならない場合も珍しくありません。

先日の NHK で音大卒業生に仕事を用意して移住を持ちかけている自治体の例を紹介していました。

取り上げられた例では女性のトロンボーン奏者でしたが、移住したところで保育士として働きながら演奏活動もされているそうです。

初年度六人が集まったそうで、アンサンブルも紹介していました。フルートの方もいらっしゃいました。


終わってから訊いてみますと例のパーカッションの方はエキストラらしいです。

もう一度聴きたいものです。


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『孤独のアンサンブル』 [演奏会]

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書店の音楽関係の棚を見ていて目に入りました。

NHK BS1 で昨年放送され、今年の一月にも何度目かの再放送があったそうです。




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コンサートが開けなくなったこの情勢の中で日本の第一線で活躍する音楽家の皆さんがどう過ごされているのかを取材して三つのプログラムとして放送されたその番組制作のドキュメントです。




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1回目の放送では七人、2回目の放送では八人、3回目の放送はその中から十三人(十五名のうち二人はスケジュールの都合などで参加出来ず)が取り上げられています。

 

 

本を読み終わると演奏を視聴したくなりました。

幸い本と同時にブルーレイディスクが発売されていました。

ディスクにはアンサンブルの演奏を収録した CD もついています。

 


各回の内容は次の通りです。



「外出自粛の夜に 〜オーケストラ・孤独のアンサンブル」
 放送:BS1  2020.5.5
 
東京都交響楽団 
ソロ・コンサートマスター 矢部 達哉 
 マスネ:「タイスの瞑想曲」(歌劇『タイス』第2幕第1場と第2場の間の間奏曲)
 
東京交響楽団 
首席クラリネット奏者 吉野 亜希菜 
 チャイコフスキー:「花のワルツ」(組曲「くるみ割り人形」より)
 
NHK交響楽団
首席トランペット奏者 長谷川 智之 
 ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクァーレ」第二幕の間奏曲
 
新日本フィルハーモニー交響楽団
首席チェロ奏者 長谷川 彰子
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第三番 ハ長調 「ブーレ」
 
NHK交響楽団 
第一コンサートマスター 篠崎 史紀 
 シューベルト:「リタニー(万霊節のための連禱)」
 ハイドン:弦楽四重奏曲 第七十七番「皇帝」第二楽章
 
東京都交響楽団 
首席オーボエ奏者 広田 智之 
 サン=サーンス:「オーボエ・ソナタ」 ニ長調 第二楽章
 グノー:「アヴェ・マリア」
 
東京フィルハーモニー交響楽団 
副首席トロンボーン奏者 辻 姫子 
「アメイジング・グレイス」
 

吉野さんは本でも触れられていましたが「花のワルツ」の旋律ぞ全部一人で演奏されています。

ハープの部分も含めてです。

それがみんなでアンサイブルしたいという気持ちが強く感じられる内容で、そのためか第三部でも取り上げられることになりました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オーケストラ・孤独のアンサンブル 〜希望編」
 放送:BS1  2020.5.31
 
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
首席ソロ・コンサートマスター 石田 泰尚
 山田耕作:「からたちの花」
 ピアソラ:「アディオス・ノニーノ」
 
NHK交響楽団 
オーボエ&イングリッシュホルン奏者 池田 昭子
 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」 第三幕の前奏曲
 
東京都交響楽団 
首席トランペット奏者 高橋 敦
 「春の日の花と輝く」
 マーラー:「交響曲第三番」 ニ短調 より
 
読売日本交響楽団 
首席ホルン奏者 日橋 辰朗
 ワーグナー:「ジークフリートの牧歌」
 
東京フィルハーモニー交響楽団 
首席フルート奏者 神田 勇哉
NHK交響楽団 
フルート奏者 梶川 真歩
 グルック:「精霊の踊り」(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ』より)
 ヘンデル:「オンブラ・マイ・フ」(歌劇『セルセ』より)[神田さん]
 
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 副首席ファゴット奏者 石井 野乃香
 チャイコフスキー:「ノクターン 」(ピアノ用小品集 Op.19 より)
 
日本フィルハーモニー交響楽団 
ソロ・チェロ奏者 菊地 知也
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調 「アルマンド」
 

神田さんと梶川さんがご夫婦であるとは知りませんでした。

この回は出演者が七組八名です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オーケストラ・明日へのアンサンブル」
 放送:BS1  2020.8.22
 収録:めぐろパーシモンホール

最初の曲から客席を使った演奏です。

編曲も全てオリジナルで世界初演、各曲を合わせるのも多分収録日が初めてのはずです。

 

編曲も短期間で仕上げなければならなかったにもかかわらず素晴らしい出来です。

 

この少し前(2020.7.6)にエンニオ・モリコーネが亡くなっていますが、他の著作権が生きている曲を含めて編曲の許可を取るのも大変だった事でしょう。

ムソルグスキー:「プロムナード」(組曲『展覧会の絵』ピアノ版 より)
編曲:山下 康介
トランペット2
ホルン1
クラリネット1
ファゴット1
 
エンニオ・モリコーネ:「メインテーマ」「愛のテーマ」『映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より)
編曲:山下 康介
ヴァイオリン3
チェロ1
オーボエ1
イングリッシュホルン1
フルート1(神田)
ホルン1
 
ジェイ・リビングストン:「ケ・セラ・セラ」(映画『知りすぎていた男』より)
編曲:山下 康介
木管6
チェロ1
 
チャイコフスキー:「花のワルツ」(組曲『くるみ割り人形』より)
編曲:萩森 英明
全員

池田さんはオーボエとイングリッシュホルン持替

梶川さんはフルートとピッコロ持替

 
エルガー:「威風堂々」 第一番 ニ長調
編曲:萩森 英明
木管6

梶川さんはフルートとピッコロ持替

金管3
チェロ1
 
エルガー:「ニムロッド」(「エニグマ変奏曲』第九変奏)
編曲:山下 康介
ヴァイオリン3
 
ムソルグスキー:「キエフの大きな門」(組曲『展覧会の絵』より)
編曲:山下 康介
全員

池田さんはオーボエとイングリッシュホルン持替

梶川さんはフルートとピッコロ持替

 

収録:めぐろパーシモンホール

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不参加:
チェロ 長谷川 彰子
トロンボーン 辻 姫子
 

この中で思わず涙ぐんでしまったのが「花のワルツ」です。

演奏前に楽屋で矢部さんが吉野さんに(一人で全部を演奏していたのを視て)感動しました」とおっしゃっていましたが、それは多分この日集まった演奏家の方々全員の想いだったでしょう。

だからこそこの曲が全員でのアンサンブルとして取り上げられたのでしょう。

13人で、楽器は15本。最後の「キエフの大きな門」と同じ一番の大編成です。

そのためか演奏も表情豊かで素晴らしい仕上がりでした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
制作:NHKエンタープライズ
   スローハンド



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特典映像で2曲が特別編集バージョンとして再度収録されています。

演奏はもちろん同じですが、映像と響きが異なります。

 

「エニグマ」は随分昔に聴いただけなのですっかり忘れてしまっていますが、このコンサートマスター三人による演奏はとても素晴らしいですね。

音楽が光の粒子となって立ち昇るようで、異なる色の光が溶け合ってとても美しい祈りの光が降り注ぎます。

 

「キエフの大きな門」は響きに厚みが出て素晴らしい仕上がりになっています。

推測ですが放送後手直しの欲求が生じて作られたバージョンなのではないかと思います。

取材から放送まで時間がありませんでしたからそうであっても不思議ではありません。

 

 

2回目までの放送はそれぞれがご自宅で一人で演奏していて収録スペースも限られていますしありのままの現状をと言う狙いは達成されていたのだろうと思います。

 

カメラは演奏中の目の表情を捉えています。

テンポが動くところなど、その曲のリーダーの意向を他の演奏者は確認します。

楽器を演奏する者にとってはそうした点もとても興味深いです。

 

 

とにかく、とてもおすすめの映像です。

 

 
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小澤征爾凱旋帰国('61) [演奏会]

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古い演奏会のプログラムを入手しました。





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1961年(昭和36年)のニューヨークフィルハーモニックの演奏会です。




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指揮者はバーンスタイン。




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公演は10回予定されています。




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これは記念すべき演奏会です。

小澤征爾さんが副指揮者として日本の土を踏んだ伝説ともいうべき演奏会です。




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首席奏者などが紹介されています。

 

フリュートと表記されていますね。

 

コントラバスはダブルベースです。




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そして各演奏会の曲目です。

 


4/28 静岡市駿府会館




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4/27 東京都体育館




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4/29 名古屋市公会堂




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5/1 大阪産経会館




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5/2 大阪府立体育館




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5/7 日立小平記念会館




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5/4 神戸国際会館

 

 

一部写真が漏れました。




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腕時計の最高級品らしきものが 9,300円。


グランドピアノが 520,000円から。




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ステレオセットが 68,000円。

次のサイトで ’70 年ごろのカタログを見ることができます。

http://www.video-koubou-topaz.jp/COLUMBIA-DENON-AUDIO-1970.html





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この頃はカルピスのような製品がいろいろあって森永のコーラスもその一つでした。

 

「牛乳でつくったジュース」というのがすごいですね。

 

王冠をいくつ集めれば良いのかわかりませんが、当時もそう安いとは思えない乗用車が100台も当たるとはずいぶん太っ腹ですね。

 



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当時の表記はバーンスティンなんですね。

 

先日大友直人さんの本を読んで小澤さんのエピソードに触れたばかりですが、感慨深いものがありますね。

 

明日は雨だそうで、もう既に降り始めています。

朝の更新はできないかもしれません。




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東京フィルハーモニー交響楽団:午後のコンサート [演奏会]

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昨日ネットのニュースで演奏会があることを知ったので急遽チケットを買いました。




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場所は千葉市民会館。

オケは東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は三ツ橋敬子さんです。




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特に東フィルを聴きたかったわけではないですし、指揮者も知りません。

時間がありましたし、会場も近くて曲目もタイムリーで肩が凝らないものだったからです。



 




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曲 目
 今井光也:東京オリンピック・ファンファーレ
 古関裕而:東京オリンピック・マーチ(栗山和樹編)
 ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」より “剣の舞”
 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
   休 憩
 モリコーネ:『ニュー・シネマ・パラダイス』より “愛のテーマ”
 J. ウィリアムズ:『スター・ウォーズ』より
         “メイン・タイトル” “ルークとレイア” “王座の間とフィナーレ”
アンコール
 外山雄三:『管弦楽のためのラプソディ』より “八木節”



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フルートセクションはよくまとまっていました。
印象的だったのはハープとパーカッションでした。
特にティンパニが良かったですね。
小関さんの曲は行進曲なので吹奏楽がオリジナルですが、それをオーケストラ用に編曲しています。
編曲者がどういう方かは知らないのですが、あまり良い印象ではありませんでした。
ただ弦楽器に音を割り当てたという感じで、吹奏楽の持ち味も無くなっていますしオーケストラらしい響きも出ていませんでした。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はタイトル曲も聴きたかったですね。
J. ウィリアムズをやるんだったら「オリンピック・ファンファーレ」を聴きたかったですね。
J. ウィリアムズという人は楽器の使い方が上手いなと思います。
『スター・ウォーズ』が始まった途端ホールいっぱいに響きが満ちます。
この曲が世に出た時、ホルストの『惑星』などとの類似が取り上げられることがありましたが、モティーフや響きが良く似ている部分があります。
J. ウィリアムズは映画『屋根の上のバイオリン弾き』では編曲賞を取っています。



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東京フィルハーモニー交響楽団は1911年創立。

 

1999年から Bunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいるそうで、今回のような午後のコンサートの他に新国立劇場でのオペラ・バレエ演奏を行なっているそうです。

 

東京都文京区、千葉市、軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を行なっているとのことです。

 

午後のコンサートシリーズは1999年から東京オペラシティコンサートホールで「休日の午後のコンサート」が始まり、2016年に同ホールで「平日の午後のコンサート」、2019年に Bunkamuraオーチャードホールで「渋谷の午後のコンサート」が始まったとのことです。

 



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プロって大変だなと思いました。




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18世紀音楽祭協会ファイナルコンサート:J.S.Bach その音楽と歓び [演奏会]

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先日チケットを求めた演奏会に行ってきました。




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やはり動物園に向かう人が多いです。

 

 

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西洋美術館は休館でした。




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会場は小ホールです。

開場1時間前にはもう人が並び始めました。




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サヌカイトが展示されていました。




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原石に近い状態を見るのは初めてです。

 



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明日が本当の最後の演奏会のようです。




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よく知られた曲目が演奏されました。



古楽器は大きな音量が出ないので小ホールが適しています。

今回は各パート一人の最小の編成での演奏でした。

 

 

演奏者は次の通りです。

 

 ソプラノ:アンネリース・ファン・グランべーレン

 バロック・ヴァイオリン:寺神戸 亮、若松 夏美、竹嶋 祐子、廣末 真也

 ヴィオラ:秋葉 美佳

 チェロ:山本 徹

 ヴィオローネ:西澤 誠治

 バロック・フルート:前田 りり子

 バロック・オーボエ:三宮 正満

 

 チェンバロ:上尾 直毅

 

バロック・オーボエは間近で見るのは初めてですが、1キーのトラヴェルソを縦にしたような楽器です。

 

甘い音色で人の声に近く、トラヴェルソともよく合います。




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冊子を買ってみました。

 

それによれば 1978年4月、陶芸家 中里 隆 さんが唐津の私邸でサロンで開いたコンサートが始まりで、10年後の1988年4月、「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」(有田正広氏の、日本で初めての古楽器によるオーケストラ)の旗揚げ公演として「福岡18世紀音楽祭」が行われ、それを支援するために18世紀音楽祭が発足します。

 

 

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フルートを教えていらっしゃる事務局長の前田明子さんが N響の小出信也さんとのご縁でお手伝いすることになったとあります。




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まえだ みつお さんは前田りり子さんのお父さんとのことです。

 



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緊密な、良い演奏でした。

声も良く、楽器の音色も美しく、これが最後の演奏会とは誠に残念です。

まあ、存続したとしても福岡では行けないのですが。




明日の朝は町内会の用事があるので朝の更新はお休みします。

明日の朝も雪が降るようです。

何年か前の同じ行事の時、記録的な大雪だった記憶があります。

昼には止むらしいので明日の通勤は大丈夫でしょう。





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「美音会(みおのかい)」合同演奏会@千葉県文化会館 [演奏会]

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久しぶりの演奏会で初めての合唱の演奏会です。




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場所は千葉城隣の千葉県文化会館。

 

桜が咲いてれば絵はがきですね。




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梅が少し咲いていました。




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1966年にできたのですね。

中学生の頃、吹奏楽コンクールで初めて来ました。




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中央にこんな彫刻があります。

 



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「待ってくれ~」





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三つの合唱団の合同演奏会で、友情出演も一団体。

 



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ホルストにこんな曲があったのですね。

 


第二部の男声合唱が良かったですが、年配の男性ばかりなので HG はドイツ語読みします。

 

三善晃さんの編曲はとても見事で、早速楽譜と CD を注文してしまいました。

オリジナルは混声合唱で伴奏ピアノも二台のようですが、今回は男声合唱でピアノ一台版です。

この伴奏がかなり難しいそうです。

 

今回の伴奏は立派でした。

 

 

聴き物はやはり合同演奏の高田三郎さんの『水のいのち』です。

各団体ともプロではないので頻繁に練習できるわけではありません。

まして一堂に会して練習できる機会は数えるほどだったでしょう。

 

立派な演奏でした。

 

 


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終演後です。

 



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駐車できる台数は少ないので早めに行かないと駐められません。




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レストランはお勧めできません。

業者が変わったら行きましょう。




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普段は合唱曲は聴きませんが、この曲は有名なので名前は知っていました。




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『心の四季』の方が親しみやすいですが、聴き込んでいくと『水のいのち』の方が深みがあります。

評判だけのことはあります。 



花がないので明日の朝の更新はお休みします。


 


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AMADEUS Live@Bunkamura [演奏会]

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映画の上映に合わせて生のオーケストラが演奏するという試みです。




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渋谷では黄葉はまだ早いようです。

 

 

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一昨日は オーケストラアンサンブル金沢 の本拠地石川県で行われ、来週は兵庫県で行われます。




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指揮者の譜面台の上の方にモニタのようなものが見えます。

多分ここに映像が映し出されるのでしょう。




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普通の演奏会と違って、舞台上にマイクが立てられています。

 

始まってみるとタイミングはぴったりで感心するほどです。

ジプシー音楽なども違和感なく聴けました。

マイクを立てたのは多分バランスを取るためでしょう。

音響の良い映画館で鑑賞しているような雰囲気でした。

 

「フルートとハープのための協奏曲」はちょっとフルートのバランスが弱いかなと思えましたが、全体的にはとてもよくできた演奏でした。

合唱は東京藝大の卒業生で編成されていました。

ペルゴレージやレクイエムも立派でした。

オーケストラアンサンブル金沢のこの規模がまたちょうど良いのです。

 

ただ、音楽全部をオーケストラと合唱が演奏したわけではなく、例えば幼いモーツァルトの演奏の場面や乱痴気騒ぎでの曲弾きなどは映画の録音を使っているのではないかと思えました。

「夜の女王のアリア」もそうではないかと思えます。

 

映画の画質は大きなスクリーンでも荒れたところがなく、ブルーレイディスクのような感じでした。

音響も同様です。

変だった字幕も直されたようで「デスマスク」は登場せず「鎮魂曲」 “Am” は “イ短調” になっていました。


 

良い企画です。

生の演奏では録、音の再生では感じられない空気の振動が体感できるのが素晴らしいところです。

機会があるならもう一度聴いてもいいなと思えました。

 

それにしてもタイミングがぴったり合っていたのは本当に感心してしまいます。

 

ただ、演奏している方々はどういう感じなのかなとふと思ってしまいます。

以前ちょっと書きましたが、オーケストラで演奏するというのは完全に指揮者に従うということです。

今回のような試みでは、その指揮者はオリジナルのマリナーの演奏にぴったり合わせているわけです。

「職人芸」ですね。


 

 
 
 


 

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