Vents でなくて Vin でも [演奏会]
テュイレ: ピアノと管楽器のための六重奏曲 変ロ長調 作品6
第4楽章 フィナーレ、ヴィヴァーチェ
でした。
先生のオーケストラの演奏会2回目 [演奏会]
ママさんオーケストラ 22th 演奏会 [演奏会]
British Brass Chiba 10th Concert [演奏会]
『孤独のアンサンブル』 [演奏会]
書店の音楽関係の棚を見ていて目に入りました。
NHK BS1 で昨年放送され、今年の一月にも何度目かの再放送があったそうです。
コンサートが開けなくなったこの情勢の中で日本の第一線で活躍する音楽家の皆さんがどう過ごされているのかを取材して三つのプログラムとして放送されたその番組制作のドキュメントです。
1回目の放送では七人、2回目の放送では八人、3回目の放送はその中から十三人(十五名のうち二人はスケジュールの都合などで参加出来ず)が取り上げられています。
本を読み終わると演奏を視聴したくなりました。
幸い本と同時にブルーレイディスクが発売されていました。
ディスクにはアンサンブルの演奏を収録した CD もついています。
各回の内容は次の通りです。
吉野さんは本でも触れられていましたが「花のワルツ」の旋律ぞ全部一人で演奏されています。
ハープの部分も含めてです。
それがみんなでアンサイブルしたいという気持ちが強く感じられる内容で、そのためか第三部でも取り上げられることになりました。
神田さんと梶川さんがご夫婦であるとは知りませんでした。
この回は出演者が七組八名です。
最初の曲から客席を使った演奏です。
編曲も全てオリジナルで世界初演、各曲を合わせるのも多分収録日が初めてのはずです。
編曲も短期間で仕上げなければならなかったにもかかわらず素晴らしい出来です。
この少し前(2020.7.6)にエンニオ・モリコーネが亡くなっていますが、他の著作権が生きている曲を含めて編曲の許可を取るのも大変だった事でしょう。
(池田さんはオーボエとイングリッシュホルン持替)
(梶川さんはフルートとピッコロ持替)
(梶川さんはフルートとピッコロ持替)
(池田さんはオーボエとイングリッシュホルン持替)
(梶川さんはフルートとピッコロ持替)
収録:めぐろパーシモンホール
この中で思わず涙ぐんでしまったのが「花のワルツ」です。
演奏前に楽屋で矢部さんが吉野さんに(一人で全部を演奏していたのを視て)感動しました」とおっしゃっていましたが、それは多分この日集まった演奏家の方々全員の想いだったでしょう。
だからこそこの曲が全員でのアンサンブルとして取り上げられたのでしょう。
13人で、楽器は15本。最後の「キエフの大きな門」と同じ一番の大編成です。
そのためか演奏も表情豊かで素晴らしい仕上がりでした。
特典映像で2曲が特別編集バージョンとして再度収録されています。
演奏はもちろん同じですが、映像と響きが異なります。
「エニグマ」は随分昔に聴いただけなのですっかり忘れてしまっていますが、このコンサートマスター三人による演奏はとても素晴らしいですね。
音楽が光の粒子となって立ち昇るようで、異なる色の光が溶け合ってとても美しい祈りの光が降り注ぎます。
「キエフの大きな門」は響きに厚みが出て素晴らしい仕上がりになっています。
推測ですが放送後手直しの欲求が生じて作られたバージョンなのではないかと思います。
取材から放送まで時間がありませんでしたからそうであっても不思議ではありません。
2回目までの放送はそれぞれがご自宅で一人で演奏していて収録スペースも限られていますしありのままの現状をと言う狙いは達成されていたのだろうと思います。
カメラは演奏中の目の表情を捉えています。
テンポが動くところなど、その曲のリーダーの意向を他の演奏者は確認します。
楽器を演奏する者にとってはそうした点もとても興味深いです。
とにかく、とてもおすすめの映像です。
小澤征爾凱旋帰国('61) [演奏会]
古い演奏会のプログラムを入手しました。
1961年(昭和36年)のニューヨークフィルハーモニックの演奏会です。
指揮者はバーンスタイン。
公演は10回予定されています。
これは記念すべき演奏会です。
小澤征爾さんが副指揮者として日本の土を踏んだ伝説ともいうべき演奏会です。
首席奏者などが紹介されています。
フリュートと表記されていますね。
コントラバスはダブルベースです。
そして各演奏会の曲目です。
4/28 静岡市駿府会館
4/27 東京都体育館
4/29 名古屋市公会堂
5/1 大阪産経会館
5/2 大阪府立体育館
5/7 日立小平記念会館
5/4 神戸国際会館
一部写真が漏れました。
腕時計の最高級品らしきものが 9,300円。
グランドピアノが 520,000円から。
ステレオセットが 68,000円。
次のサイトで ’70 年ごろのカタログを見ることができます。
http://www.video-koubou-topaz.jp/COLUMBIA-DENON-AUDIO-1970.html
この頃はカルピスのような製品がいろいろあって森永のコーラスもその一つでした。
「牛乳でつくったジュース」というのがすごいですね。
王冠をいくつ集めれば良いのかわかりませんが、当時もそう安いとは思えない乗用車が100台も当たるとはずいぶん太っ腹ですね。
当時の表記はバーンスティンなんですね。
先日大友直人さんの本を読んで小澤さんのエピソードに触れたばかりですが、感慨深いものがありますね。
明日は雨だそうで、もう既に降り始めています。
朝の更新はできないかもしれません。
東京フィルハーモニー交響楽団:午後のコンサート [演奏会]
昨日ネットのニュースで演奏会があることを知ったので急遽チケットを買いました。
場所は千葉市民会館。
オケは東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は三ツ橋敬子さんです。
特に東フィルを聴きたかったわけではないですし、指揮者も知りません。
時間がありましたし、会場も近くて曲目もタイムリーで肩が凝らないものだったからです。
東京フィルハーモニー交響楽団は1911年創立。
1999年から Bunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいるそうで、今回のような午後のコンサートの他に新国立劇場でのオペラ・バレエ演奏を行なっているそうです。
東京都文京区、千葉市、軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を行なっているとのことです。
午後のコンサートシリーズは1999年から東京オペラシティコンサートホールで「休日の午後のコンサート」が始まり、2016年に同ホールで「平日の午後のコンサート」、2019年に Bunkamuraオーチャードホールで「渋谷の午後のコンサート」が始まったとのことです。
プロって大変だなと思いました。
18世紀音楽祭協会ファイナルコンサート:J.S.Bach その音楽と歓び [演奏会]
先日チケットを求めた演奏会に行ってきました。
やはり動物園に向かう人が多いです。
西洋美術館は休館でした。
会場は小ホールです。
開場1時間前にはもう人が並び始めました。
サヌカイトが展示されていました。
原石に近い状態を見るのは初めてです。
明日が本当の最後の演奏会のようです。
よく知られた曲目が演奏されました。
古楽器は大きな音量が出ないので小ホールが適しています。
今回は各パート一人の最小の編成での演奏でした。
演奏者は次の通りです。
ソプラノ:アンネリース・ファン・グランべーレン
バロック・ヴァイオリン:寺神戸 亮、若松 夏美、竹嶋 祐子、廣末 真也
ヴィオラ:秋葉 美佳
チェロ:山本 徹
ヴィオローネ:西澤 誠治
バロック・フルート:前田 りり子
バロック・オーボエ:三宮 正満
チェンバロ:上尾 直毅
バロック・オーボエは間近で見るのは初めてですが、1キーのトラヴェルソを縦にしたような楽器です。
甘い音色で人の声に近く、トラヴェルソともよく合います。
冊子を買ってみました。
それによれば 1978年4月、陶芸家 中里 隆 さんが唐津の私邸でサロンで開いたコンサートが始まりで、10年後の1988年4月、「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」(有田正広氏の、日本で初めての古楽器によるオーケストラ)の旗揚げ公演として「福岡18世紀音楽祭」が行われ、それを支援するために18世紀音楽祭が発足します。
フルートを教えていらっしゃる事務局長の前田明子さんが N響の小出信也さんとのご縁でお手伝いすることになったとあります。
まえだ みつお さんは前田りり子さんのお父さんとのことです。
緊密な、良い演奏でした。
声も良く、楽器の音色も美しく、これが最後の演奏会とは誠に残念です。
まあ、存続したとしても福岡では行けないのですが。
明日の朝は町内会の用事があるので朝の更新はお休みします。
明日の朝も雪が降るようです。
何年か前の同じ行事の時、記録的な大雪だった記憶があります。
昼には止むらしいので明日の通勤は大丈夫でしょう。
「美音会(みおのかい)」合同演奏会@千葉県文化会館 [演奏会]
久しぶりの演奏会で初めての合唱の演奏会です。
場所は千葉城隣の千葉県文化会館。
桜が咲いてれば絵はがきですね。
梅が少し咲いていました。
1966年にできたのですね。
中学生の頃、吹奏楽コンクールで初めて来ました。
中央にこんな彫刻があります。
「待ってくれ~」
三つの合唱団の合同演奏会で、友情出演も一団体。
ホルストにこんな曲があったのですね。
第二部の男声合唱が良かったですが、年配の男性ばかりなので HG はドイツ語読みします。
三善晃さんの編曲はとても見事で、早速楽譜と CD を注文してしまいました。
オリジナルは混声合唱で伴奏ピアノも二台のようですが、今回は男声合唱でピアノ一台版です。
この伴奏がかなり難しいそうです。
今回の伴奏は立派でした。
聴き物はやはり合同演奏の高田三郎さんの『水のいのち』です。
各団体ともプロではないので頻繁に練習できるわけではありません。
まして一堂に会して練習できる機会は数えるほどだったでしょう。
立派な演奏でした。
終演後です。
駐車できる台数は少ないので早めに行かないと駐められません。
レストランはお勧めできません。
業者が変わったら行きましょう。
普段は合唱曲は聴きませんが、この曲は有名なので名前は知っていました。
花がないので明日の朝の更新はお休みします。
AMADEUS Live@Bunkamura [演奏会]
映画の上映に合わせて生のオーケストラが演奏するという試みです。
渋谷では黄葉はまだ早いようです。
一昨日は オーケストラアンサンブル金沢 の本拠地石川県で行われ、来週は兵庫県で行われます。
指揮者の譜面台の上の方にモニタのようなものが見えます。
多分ここに映像が映し出されるのでしょう。
普通の演奏会と違って、舞台上にマイクが立てられています。
始まってみるとタイミングはぴったりで感心するほどです。
ジプシー音楽なども違和感なく聴けました。
マイクを立てたのは多分バランスを取るためでしょう。
音響の良い映画館で鑑賞しているような雰囲気でした。
「フルートとハープのための協奏曲」はちょっとフルートのバランスが弱いかなと思えましたが、全体的にはとてもよくできた演奏でした。
合唱は東京藝大の卒業生で編成されていました。
ペルゴレージやレクイエムも立派でした。
オーケストラアンサンブル金沢のこの規模がまたちょうど良いのです。
ただ、音楽全部をオーケストラと合唱が演奏したわけではなく、例えば幼いモーツァルトの演奏の場面や乱痴気騒ぎでの曲弾きなどは映画の録音を使っているのではないかと思えました。
「夜の女王のアリア」もそうではないかと思えます。
映画の画質は大きなスクリーンでも荒れたところがなく、ブルーレイディスクのような感じでした。
音響も同様です。
変だった字幕も直されたようで「デスマスク」は登場せず「鎮魂曲」 “Am” は “イ短調” になっていました。
良い企画です。
生の演奏では録、音の再生では感じられない空気の振動が体感できるのが素晴らしいところです。
機会があるならもう一度聴いてもいいなと思えました。
それにしてもタイミングがぴったり合っていたのは本当に感心してしまいます。
ただ、演奏している方々はどういう感じなのかなとふと思ってしまいます。
以前ちょっと書きましたが、オーケストラで演奏するというのは完全に指揮者に従うということです。
今回のような試みでは、その指揮者はオリジナルのマリナーの演奏にぴったり合わせているわけです。
「職人芸」ですね。