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Siciliana(Respighi):フルート&ピアノ版 [楽譜]

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宗次郎版のオカリナによるシチリアーナが好きなのですが、今回それをもとにしてオリジナルの弦楽合奏版からフルート+ピアノ伴奏版を作りました。

宗次郎の譜面は市販されていませんし、売っていた二種類の譜面ではどちらも物足りないのです。

 

調は原調で、フルートはほぼ宗次郎のオカリナをなぞっています。

テンポは ♩≒60くらいですが、ピアノはちょっと大変な箇所があります。

 

フルートは H足部管付が必要です。

 

 

目でよくチェックしたのですが、Finale でプレイバックしてみると入力の誤りが発見できますね。

どうも響きが変だと思うとそこが違っています。

 

 

宗次郎ばかり聴いていたのでオリジナルの録音も久しぶりに聴いてみましたが、マリナーよりはイ・ムジチの旧盤が好みに合います。

 

マリナーは三つの組曲全部を録音していますので、全部聴きたい方には良いかもしれません。

 

Finale の Humanplayback による再生をアップしますので、お時間のある方は聴いてみてください。

演奏用の譜面では自然な強弱が得られないので、録音用に細かく設定しています。

それでもちょっと不自然な箇所は残っています。

ピアノは STEINWAY をサンプリングしていますので良い音なのですが、フルートはあまり良くありません。

 

原曲ではコントラバスが4小節、6小節、7小節と長く伸ばす箇所があるのですが、このテンポではピアノではそれは不可能です。

打鍵し直す他ありませんが、そこは演奏者の工夫に任せることになります。

 

この音源ではタイの途中で一箇所打鍵し直しています。


↑(アップするファイルを誤ったので、差し替えました)
※2016.12.15追記。
iPad, iPhone ではアップした mp3のファイルが表示されないかもしれません。
デスクトップ、ノート型では表示されると思いますので、もし見えなようでしたらお試しになってみてください。

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宗次郎版では伴奏は弦楽ですが途中からオカリナが登場します。

市販の楽譜はオリジナルを短縮してしまったものとハープ伴奏で移調されているものが手元にありますが、ほぼオリジナルに近いピアノ伴奏版は販売されていないのではないかと思いますので、販売すれば需要はあるかもしれませんね。






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ピアノ伴奏譜を作る [楽譜]

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レスピーギの「シチリアーナ」ですが、取り寄せてみた二種類の楽譜はどちらも今ひとつという印象です。

 

片方はフルートとハープですが、移調されていてイメージが違ううえ、チェロとコントラバスがピチカートで奏する特徴的な音型がありません。

 

もう一種類は原調なのですが、低音の特徴的な音型は残されているものの伴奏のアレンジが面白味に欠け、長さも短縮されています。

 

 

やむを得ないのでオリジナルの弦楽合奏からピアノ譜を作ることにしました。

 

 

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まず弦楽合奏をそっくり入力して、その後「ハバネラ」と同じように Finale の “ピアノリダクション” という機能を使って大譜表にまとめます。

 

その後オクターブを超えないように音を整理して、弦特有の記号などを削除して、和音の構成を見て響きの厚みを考慮しながら音を選択します。

 

そうしてほぼ出来上がったら最終的にはプレイバックしてみて調整します。

ただいま作業途中です。

 

今週中には仕上げたいと思います。







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曲が違う! [楽譜]

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“La Paloma” の楽譜が必要になったのでいくつか見たのですが、vio.1と 2 を持っているこのシリーズの vol.3 を買ってみました。

ALSO出版「フルート名曲 300選 vol.3」

この手の曲集では DOREMI の「フルート名曲 31選」が古く、私も随分昔に買いましたしよく使われているようですが、ALSO出版の曲集は印刷がきれいで好きなのです。
まあ、以前も取り上げましたようにちょっと誤りもあるのですが。


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早速該当のページを開いて読み始めたのですが、頭の中に “?” が積み重なります。

吹いてみても同じです。

知っているあのメロディーがどこにも出てこないのです。

難しく編曲するということはあるかもしれませんが、これでは原曲が全然分かりません。

 

しかし、タイトルと作曲者名は間違いありません。

 


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Yradhier はハバネラの作曲家です。

ハバネラは「カルメン」のあの「ハバネラ」でもありますが、キューバの民族音楽の様式でもあります。

この作曲家の "EL ARREGRITO" をビゼーは『カルメン』の「ハバネラ」に(キューバの民族音楽と思ったとの説がありますが)転用します。

 

"ハバネラ" のリズムはビゼーの「ハバネラ」にある通りのリズムで、 2/4 或いは 4/4 拍子であって、3拍子ではありません。

 

 

どう考えても変なので、昼休みに出版社に問い合わせてみました。

夕方電話がありましたが、結論から言いますと譜面は違う曲のものでした。

何の曲かは今の時点ではわかりません。

 

初版発行は 2005.3.30、この本は 2010年.3.30 の第二版 3刷です。
楽譜浄書・DTP (有)MBS と記載されています。

当時の編集者がいないので誤りが生じた経緯は分からないそうですが、推測するに DTP 作業の中で流し込むデータの指定を間違ったか誤ったデータが用意されていたのでしょうね。

メロディーを知っている人は何か変だと思うはずですが、知らない人はこれが誤っているとは思わないでしょうね。


出版社では今回誤りを認識したので次の版では直されるでしょうが、楽譜の用意がもしできなければ削除されてしまうかもしれません。

 

ともあれこれだけの “大チョンボ” は珍しいですね。






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カルメン:アルコア版 [楽譜]

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コーヒーを飲みながら楽譜のチェックをします。


DOUTOR に行きましたら、”ラズベリー香るコーヒー” という新メニューがあったので注文してみました。



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ティーバッグのようなものがコーヒーに浸して出されました。


確かにラズベリーのフレーバーがありますが、味わいはどちらかといえば紅茶のようです。


ちょっと微妙。



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さて以前も取り上げたことがある Habanera を再び取り上げるのですが、今回はピアノ伴奏をお願いします。


楽譜は中野真理さんの曲集に載っているものの、演奏時間が妙に短いです。


それもそのはず、原曲ではフルに繰り返すような構成になっているのに、一回で終わりです。

 


そこで以前作ったオーケストラ伴奏の譜面を加工してピアノ伴奏譜に直すことにしました。


Finale には “ピアノリダクション” という、オーケーストラのフルスコアなどをピアノの大譜表にまとめてくれる機能があります。


使ったことはなかったのですが、やってみることにしました。

 

念のため中野さんの曲集のピアノパートと突き合わせてチェックします。

するとどうしてなのかわかりませんが、間違っている小節がいくつかあります。

元のフルスコアをチェックしてみても間違いはありません。

 

数小節のことですが、バグでしょうか?



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念のためオリジナルの楽譜とも照合します。


使ったのはよく上演されるグランドオペラ版の楽譜ではなくてアルコア版のヴォーカルスコアです。


アルコア版はカラヤンが アグネス・バルツァ と ホセ・カレーラス を起用して行った二度目の録音で使われた版で、レチタティーヴォの箇所が台詞になっています。


カラヤンはこの箇所を歌手に担当させるのではなくフランス人の俳優を起用しています。


 

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まあ、Habanera のピアノ譜をチェックするためならこの版でなくても良いのですが、見てみたかったので取り寄せました。

 


Habanera はビゼーのオリジナルではないということを以前取り上げましたので、よろしかったらご覧になってみてください。

 

http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2012-08-24







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John Williams:Olympic Fanfare and Theme(1984) [楽譜]

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1984年の(第23回) L. A. オリンピックは商業的に成功した初のオリンピックとしても記憶に残っています。
それまでは国や自治体などの自治体などの費用負担が大きく、この会の開催都市として立候補したのがロサンゼルスだけだったそうです。

この大会ファンファーレを含む競技別のテーマ集の LP、CD、カセットが発売されるなど、それまでにない試みがなされ、TV 放映権料、スポンサー協賛金、入場料収入、上記のメディアを含む関連商品の売り上げ等を柱として税金を投入することなく終え、以降のオリンピックの方向性をある意味で決定付けました。

ファンファーレを STAR WARS で名を上げた John Williams に委嘱したのも商業的な成功を狙ったのもと言えます。当日の指揮も作曲者です。


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ハープやピアノまで使うフル編成ですね。


アルトフルートやコーラングレなどの特殊管は使われていませんが、コントラファゴットは使われています。


トランペットは C管 が使われていますね。


パーカッションは野外らしく Field Drum(テナードラム。胴が長く、腰に結んで使うドラム)が使われています。


Piatti はシンバルのことです。



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スコアはハ長調、4分の4拍子、Maestoso(88)で始まります。

 


ホルンとトランペットで


 G E C G D


 D C D E C


という和音で始まります。


今でも演奏される名曲がこの時誕生しました。

公式アルバムに収録されたのは次のような曲です。


 1. Bugler's Dream (From Charge Suite)  / Felix Slatkin 0:57


 2. Nothing's Gonna Stop You Now / Loverboy 4:03(バレーボール・サッカー等)


 3. Reach Out / Giorgio Moroder 3:46(陸上・トラック競技)


 4. Courtship/ Bob James 4:02(バスケットボール)


 5. A Chance For Heaven / Christopher Cross 3:43(水泳)


 6. Moodido / TOTO 4:41(ボクシング)


 7. Olympic Fanfare & Theme /Jhon Williams 4:10


 8. Grace / Quincy Jones 4:33(体操)


 9. Power / Bill Conti 3:46(パワースポーツ・柔道・重量挙げ)


 10. Street Thunder / Foreigner 4:02(マラソン)


 11. Junku / Herbie Hancock 4:00(陸上・フィールド)


12. The Olympian - Lighting Of The Torch / Philip Glass 3:16(聖火式典)


錚々たるメンバーですね。


それまで聴いたことがなかったアーティストが殆どでしたが、これを機会に聴き始めたものもあります。


古いところではフランスの冬季オリンピックの記録映画があって、フランシス・レイの音楽が忘れられません。
「キリーのテーマ」「ペギーのテーマ」などもありました。


白い恋人たち Blu-ray

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: Blu-ray


札幌はトワ・エ・モワの歌うテーマが流れました。

次の東京では音楽事情はどうでしょうか?






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フルートと合唱:ヴァヴィロフの Ave Maria [楽譜]


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以前チャペルでの結婚式で聴いて気になっていたオルガンと合唱版の Ave Maria ですが、オリジナルの編曲のようで楽譜を見つける事はできませんでした。


 


その時アカデミア・ミュージックのリストにはあったもの在庫はなかったものを先日モーツァルトのファクシミリを取り寄せるのと一緒に取り寄せを依頼しました。



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編成は声楽四部とピアノ(同じ出版社で声楽の編成を変えてアレンジも出ているようです)ですが、イントロとオブリガートにフルートが使われています。



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この編曲では作曲者は Giulio Caccini としていますが、作曲者はロシアのヴァヴィロフである事はもう明らかになっています。


http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2012-07-12



ひとまず Finale に入力して聴いてみようかと思います。

 





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自筆譜ファクシミリ:Mozart "REQUIEM" [楽譜]

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以前の記事で触れました注文していた楽譜はこれです。



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ベーレンライターから出版された、究極の自筆譜ファクシミリです。



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楽譜の分野(書誌学)では一般にコピーと言っているものをファクシミリと言います。


綴りは facsimile で、Wikipedia によればラテン語の "fac simile"(似せて作る)《 facere(為す)+simile(同一)》から来ているそうです。


 


普通ファクシミリと言うと事務機器の一つ FAX を指しますが、同じく Wikipedia によれば本来は(英語表記を省略したものとしては)facs あるいは facs. とすべきであって、”FAX” は富士ゼロックスの登録商標が一般に広まったものとのことです。


「エレクトーン」(電子オルガン)や「ピアニカ」(鍵盤ハーモニカ)と同じですね。


「セロテープ」(セロハンテープ)「ホッチキス」(ステープラー)など、こうしたものはたくさんあります。



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モーツァルトのサイン。
解説によれば、ジュスマイヤーが書き入れたものです。
モーツァルトの筆跡と確認されているものとは確かに違います。
792 (1792?)というのは多分補筆完成した年ですね。
1791年 12月にモーツァルトが亡くなり、1793年12月には依頼主が自作としてその亡き妻の追悼のために演奏していますが、1973年の1月に(筆写譜によって)モーツァルト未亡人のために演奏されたという説もあるようです。


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表題。


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この特別なファクシミリは従来のものとどう違うかと言いますと、使われている紙の状態までできるだけ原本に近く再現されていることです。


もちろん、傷んだ状態まで再現しているわけではなく、印刷されたこの紙は破れたり擦れたりはしていません。



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絶筆となった「ラクリモサ(涙の日)」です。


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その部分です。

補筆したジュスマイヤーの手になる部分はインクの色が違っています。




研究者が自筆譜に当たるのはまさにこうしたものまで知りたいからですが、貴重な自筆譜には誰もがアクセスできるわけではありません。


そういうニーズに応えるのがファクシミリですが、普通はこのように紙の状態まで再現する必要はありません。


これだけ手をかければお値段が高くなるのは当然です。



以前も触れましたが、モーツァルトはこの小節までの全てを完成していたわけではありません。


http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2013-03-06

 

“ファクシミリ” を手にしたのはこの曲だけです。

私にとって特別な曲だから、とだけ言っておきましょう。

 

 

 

明日は早く出るので朝の更新はお休みします。

 

※2016.5.5

 一部追記等を行いました。

 





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フルスコア:『ウェストサイド物語』 [楽譜]

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午後休暇をいただいていたので今日から公開の千葉市動物公園のライオンでも見ようかと思ったのですが、あいにくのお天気でずっと止みません。

 

取り寄せを頼んでおいた楽譜を引き取りに行くことにしました。

アカデミアミュージックは日曜日はお休みなので、土曜日に行こうかと思っていたのを繰り上げました。



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頼んでおいた楽譜は1枚目の写真のものではないのですが、何か目新しい楽譜はないかと見回していたらこのコーナーが目に入りました。



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「ロメオとジュリエット」といえば最近聴いたのは森さんのグノーです。

 

この展示は工夫がされていて、グノーのみならずチャイコフスキーやベッリーニなど同じタイトルの曲の楽譜が集められています。


一冊づつ見ていますと、なんとバーンスタインがあります。

"WEST SIDE STORY" のフルスコアです。

少し詳しい方には説明は無用だと思いますが、バーンスタインのミュージカルは「ロメオとジュリエット」を下敷きにしています。

 

 

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当初の構想から完成までだいぶ時間が空いて設定も変化しています。

 

 

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作曲はバーンスタインということで良いわけですが、バーンスタインが実際に手がけたのはほとんどメロディーだけで、オーケストレーションは別です。しかしバーンスタインを作曲者とすることで合意しているようです。



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フェリシアに。愛を込めて、と献辞があります。

この楽譜ではオリジナルキャストでの上演とバーンスタインによる DG への録音(キリ・テ・カナワとホセ・カレーラス)に触れています。

この曲の録音は以前ご紹介しましたが、オリジナルキャストが素晴らしいです。

帰宅途中、"Maria" を読んでいました。
 こんな美しい響きだったのか、"マリア"。
 僕にとってその響きは全く違うものになってしまった。
恋する者の心はいつでも変わることがありません。


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取り寄せた楽譜については改めて取り上げます。





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似ている:紙飛行機とバラ [楽譜]

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或る日突然頭の中に ある メロディーが流れ始めました。
 Some say love で始まるその曲は Bette Midler の "The Rose" で、同名の映画で使われたものです。

なぜこの曲が、と少し考えていたら NHK の朝の番組のテーマ曲のサビの部分とこの曲の冒頭がそっくりであることに思い至りました。

ピアノピースの方は原調かどうわかりませんが、調と音符の音価を同じにすれば全く同じです。

その後の展開は当然異なりますが、"The Rose" のフレーズの先頭に繰り返し現れるこのメロディーはとても強い印象を残します。

「365日の紙飛行機」のサビの部分が偶然似たのかどうかなんとも言えませんが、気がついてしまうと無視することはできません。
この曲のサビの部分を取り除いてしまうと、それ以前の部分はすらすらと流れるものの強く訴えるものが乏しくなっていまいます。
最も重要な部分が他の曲の同様に重要な部分に似ているというのは問題がないと言い切ることはできないでしょうね。


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"The Rose" の英語の歌詞や日本語訳は検索すれば見つけることができますが、とてもよくできた日本語訳詞がジブリの映画『おもひでぽろぽろ』で使われています。
この映画は観ていなかったので気がつきませんでしたが、エンディングで流れるらしいその歌は 都 はるみ さんが歌っています。


以前「千の風になって」が「悲しみのソレアード」の剽窃ではないかという意見に対してはそうは思わないという見解を述べましたが、「365日の紙飛行機」については同じように考えることはできないなと感じています。

意識的に行われたとは言いませんが、似ているか似ていないかと言われれば似ていると言わざるを得ません。



明日はお天気次第で早く出かけます。
明日にならなければわかりませんが、出かければ朝の更新はできません。
よろしくお願いいたします。





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グールド版ゴールドベルク(1981) [楽譜]

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グレン・グールドのデビュー盤は 1955年6月録音、1956年リリースのゴードベルグ変奏曲ですが、私が親しんだのは '81年 4月、5月の再録音盤です。

今回その際録音の演奏を採譜した楽譜がカール・フィッシャーから出版されました。


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左に通常の楽譜、右のページにグールドの演奏を採譜したものが印刷されています。


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譜面作成はニコラス・ホプキンス。

この曲以外の演奏でも必ずしも楽譜通りではないけれどとても説得力のある演奏であることは感じていましたが、この楽譜を読んでみるとグールドの演奏の秘密が少しは感じ取れるかもしれません。

余談ですが、Wikipedia によれば グールド(Gould)はもとゴールド(Gold)だったそうですが、当時の反ユダヤ主義を警戒してユダヤ系に多い "Gold" を避けたそうです。

Glenn "Gold" が "Goldberg Variations" に特別な感情を抱いたとしても不思議ではありませんね。

なお、曲名は作曲を依頼した人物の名というわけではなく、バッハの弟子であったヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症のカイザーリンク伯爵のために演奏したというエピソードから取られている通称です。
本来の名前は「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」です。



明日はまた早く出るため、朝の更新はお休みします。






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