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グールド版ゴールドベルク(1981) [楽譜]

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グレン・グールドのデビュー盤は 1955年6月録音、1956年リリースのゴードベルグ変奏曲ですが、私が親しんだのは '81年 4月、5月の再録音盤です。

今回その際録音の演奏を採譜した楽譜がカール・フィッシャーから出版されました。


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左に通常の楽譜、右のページにグールドの演奏を採譜したものが印刷されています。


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譜面作成はニコラス・ホプキンス。

この曲以外の演奏でも必ずしも楽譜通りではないけれどとても説得力のある演奏であることは感じていましたが、この楽譜を読んでみるとグールドの演奏の秘密が少しは感じ取れるかもしれません。

余談ですが、Wikipedia によれば グールド(Gould)はもとゴールド(Gold)だったそうですが、当時の反ユダヤ主義を警戒してユダヤ系に多い "Gold" を避けたそうです。

Glenn "Gold" が "Goldberg Variations" に特別な感情を抱いたとしても不思議ではありませんね。

なお、曲名は作曲を依頼した人物の名というわけではなく、バッハの弟子であったヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症のカイザーリンク伯爵のために演奏したというエピソードから取られている通称です。
本来の名前は「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」です。



明日はまた早く出るため、朝の更新はお休みします。






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コメント 6

サンフランシスコ人

「1956年リリースのゴードベルグ変奏曲ですが、私が親しんだのは '81年 4月、5月の再録音盤.....」

私も同じです....
by サンフランシスコ人 (2016-03-29 03:03) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
とはいうものの最初の録音がなければこの曲がこれほどよく知られることはなかったでしょうし、デビュー盤の衝撃は語り草ですね。
余談ですが、名前がつくというのも親しまれるには重要な要素ですね。
by センニン (2016-03-29 20:11) 

サンフランシスコ人

グレン・グールドは、ボストン交響楽団と一度も共演したことがないみたいです...
by サンフランシスコ人 (2016-03-30 00:43) 

サンフランシスコ人

グレン・グールドがニューヨーク・フィルに初登場した時のプログラム...

http://archives.nyphil.org/index.php/artifact/314242dd-4cb2-4da0-9190-8eb65bc0cf27/fullview#page/1/mode/2up
by サンフランシスコ人 (2016-03-31 02:28) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
有名なエピソードは 1962年、ブラームスででしたね。
by センニン (2016-03-31 20:40) 

サンフランシスコ人

「有名なエピソードは 1962年、ブラームス...」

http://archives.nyphil.org/index.php/artifact/a04b4d84-256e-404b-bfa7-f3e8b29b6a1f/fullview#page/1/mode/2up
by サンフランシスコ人 (2016-04-01 02:21) 

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