暑いのでピッチが上がる [楽器]
管楽器を演奏する人は全てご存知ですが、温度が上がるとピッチ(音程)が上がります。
管楽器は吹き込んで楽器が温まることでピッチが上がります。
初心者の方などになぜ?と訊かれると中には楽器が温まることによって金属が変化するからと答える人もいるようですが、ピッチが変わるほどの変化は吹き込むことによる温度上昇では起こりません。
楽器の中の空気の温度が上がることによってピッチが上がります。
みなさん小学校くらいで勉強すると思いますが、音速は気温によって変化しますが
日常生活上での音速というのは空気中の音速であり、近似的に温度のみの一次式で表わすことができ、
1気圧の乾燥空気では次の式が常用されている。
331.5 + 0.61 t (※) (m/s) (※ t は摂氏温度)
つまり1気圧で0℃のとき音速は毎秒331.5メートルであり、温度が1℃上がるごとに音速は0.61 m/s速くなる。
(Wikipedia)
20℃だと343.7m/s、25℃で 346.75m/s ということになりますね。
442Hz では 20℃ で 343.7 ÷ 442≒0.778(m)で波長は約 77.8cm 、
25℃ で 346.75 ÷ 442≒0.785(m)で波長は約 78.5cm ということになります。
440Hz では 20℃ で 343.7 ÷ 440≒0.781(m)で波長は約 78.1cm 、
25℃ で 346.75 ÷ 440≒0.788(m)で波長は約 78.8cm です。
さて気温が上がるとなぜ音速が速くなるのでしょうか?
温度が上昇すると物質の密度は下がります。物体は膨張します。
ホースの中を液体が通ることを想像していただけるとわかりやすいのですが、同じ太さのホースの中が糸瓜のようになっている(物質の密度が高い)と液体は通りにくく、中に何もないければスムーズに通ります。
管楽器の中の空気も分子ですからその密度が高い(温度が低い)と音(波)は通りにくくて音速は低く、密度が低い(温度が高い)と音は通りやすくなって音速は速くなります。
別の考え方をするなら、気温が上がっても同じピッチを得るためにはより長い管が必要になるわけです。
管の長さは変えられないので相対的に間の長さが短くなったことになり、ピッチが上がるというわけです。
チューニングするとき出した音が低ければ管(チューニング管)を短くし、高ければ長くします。
しかし弦楽器は事情が異なります。
弦楽器は温度が高ければ弦が伸びてしまうので音程は下がります。
一枚目の写真はフルートですが、フルートは頭部管を 5mm 抜いて基準のピッチが得られるように作られています。
なぜ抜く位置が標準かと言いますと、気温が低い場合など頭部管を差し込んでピンチを挙げなければならない場合があるからです。
標準ではありますが、吹き方や頭部管の回転角度によってもピッチは変わります。
今日は 6mm でした。
以前はかなり外吹きにしたり内吹きにしたりしていましたが、このことろ頭部管の角度は標準の位置であるキーの延長線上に歌口が来る角度にしているので抜くのもほぼ標準です。
これは iPhone のアプリで、メトロノームとチューナーの機能があるものです。
音をマイクで拾って表示するほかこの高さの音をスピーカーから出します。
針を見ながら合わせるのが多くの場合の使い方ですが、針は結構動きます。
私のレベルでは針が静止したままになることはほぼありません。
楽器を外に回したり内側に回したりしてちょうどいいところを見つけ、頭部管の角度をそれに合わせます。
しかしステージの上などでは最初にピアノに合わせますから、チューナーの音を聞いて合わせることにも慣れなければなりません。
アンサンブルで他のメンバーと合わせる時もお互いの音を聞いて合わせます。
そうそう、オーケストラがそもそもそうですね。
お手入れにはゴールドかプラチナ [楽器]
今メインで使っているのは FMCフルートマスターズの 15周年記念モデルですが、リッププレート、ライザー、クラウンリングは 18K です。
ゴールドを使うのは主に音色のためですが、装飾の意味合いもあります。
またこれは使ってみてわかる事ですが、汚れが落ちやすいのです。
上の写真に使用に伴う汚れがあるのがご覧いただけると思いますが、これは普通に拭き取るときれいになります。
しかし普通のシルバーのリッププレートですと長年使っているうちに落ちにくくなってくる場合があります。
シルバー(多くは Ag925)はご存知の方も多いとは思いますが長い間にはどうしても変色します。
使う人の体質によっても違いがありますが、だんだん黒ずんできます。
これは硫黄イオンと銀が反応することで硫化銀に変化するためで、銅でも同じです。
これは硫化ですので鉄が錆びる酸化とは区別します。
銅も反応するので 24k でない 18k や 14k など銅を含むものは変色の可能性があります。
その点プラチナやプラチナメッキの楽器はその心配はありません。
なおかつプラチナは傷に強いため磨き傷もほとんどつくことはなくいつまでも鏡のようにきれいです。
なお、プラチナメッキは Pt900 をメッキするのではなくパラジウムを使うのだそうです。
muramatsu などでプラチナ製のフルートを作っていますが、素材は Pt900 です。
プラチナ製は鳴らすのが難しく独特の音がするので金製ほどは使われていません。
だいぶ前ですが某フルーティストが駅のコインロッカーに muramatsu のプラチナと金のフルートを入れておいたら盗まれたが、後で近くの売店(キオスクだったか?)に誰かが届けにきて発見されたという事件がありました。
その時プラチナは 700万円、ゴールドが 500万円でした。
時は大分経過した数年前から YAMAHA はゴールド製の楽器を時価としました。
その時すでに変動が大きかったのですね。
そして今、ウクライナ侵攻直後に菌が大幅に値上がりして一時パラジウムを超える価格になりました。
今は金の方が安くなりましたが、それでも侵攻前に比べると大層高価です。
金は今買う人も売る人も多いそうです。
売る人はずっと持っていた人が売り時と判断したからでしょう。
買う人は有事の際の安定した資産として持っておこうというのでしょう。
これは今朝の新聞です。
プラチナといえば多分フルートに関係する人しか知らないと思いますが、「DENSITY 21.5」という曲があります。
Edgar(d) Victor Achille Charles Varèse の作曲で、Georges Barrère というフルーティストが初めてプラチナのフルートを作り、初の演奏会のために依頼した無伴奏の曲です。
DENSITY は比重のことで、プラチナの比重(正確には 21.45)を表しています。
フルートに関わる金属などの比重は
金 :19.32
銀 :10.50
銅 : 8.96
真鍮 : 8.5
ロジウム :12.41
鉛 :11.35
鉄 : 7.874
チタン : 4.54
パラジウム :12.02
アルミニウム : 2.6989
です。
プラチナは銀の倍以上ですね。
貴金属を使うからフルートは高いんですよね。
初期の銀のフルートは銀の食器を溶かして作ったそうです。
三点支持は古いのか [楽器]
フルートを習い始めるとまず教わるのは持ち方です。
「三点支持」と言って、リッププレートと口(顎)、左手人差し指の付け根、右手親指の三点なのですが、
楽器を持った左手の付け根を手前に引いてリッププレートを下顎に押し付けるようにし、右手の親指で反対側に押してバランスを取るというもので、持ち方の基本です。
基本と言いますか鉄則と言いますか、私も最初にそのように教わったのでその通りにやってきました。
しかし N響の神田さんは以前から右手は親指を楽器の下側にして、人差し指と親指でガッkを挟むように持つとおっしゃっています。
これだけならどちらでも良さそうですが、
最近ある音の発音に問題があると言われてしみじみ手を見てみますと、トーンホールが完全んふさがらずに隙間ができているのではないかと思われました。
そこで最初は楽器を前に指すようにして手の角度を変えて薬指がキーの真上になるように気をつけていたのですが、
それだけでなく右手親指の位置の問題もあるのではないかと考え始めました。
先生に訊いてみますと挟むように持っているということですし、他の方に訊いてもそうでした。
で、以前購入してたまに参照している本の表紙を見るとなんと挟むように持つイラストが使われているではありませんか。
持ち方を変えると手首が下がり、薬指も手前に来ます。
教則本にも三点支持は書いてありますし、これまで何も疑いを持たずにやってきましたが、実際は鉄則というわけではないのですね。
今頃気づいたというのもなんだかなあという感じです。
頭部管の角度 [楽器]
最近はまたメインで使い始めた FMCフルートマスターズのイニシャルモデルですが、先日ちょっと触れましたが以前よりコントロールがしやすいと感じるようになりました。
このキーカップのデザインがスッキリしていて好きなんです。
YAMAHA とも微妙に違いますし、M社とはまるで違い、P社とも結構違います。
メカもしっかりしています。
先日まで使っていた YAMAHA の古いハンドメイドも悪くはないのですが、使い込んでみると違いを実感します。
さて今回改めて感じたのは頭部管の角度による違いです。
ピッチの問題もあってかなり外吹きにしたり内吹きにしたりしていたのですが、多くの楽器では基本はキーの延長線上のど真ん中です。
それを確認するのに上の写真のように直線上に並んでいるかどうか組み立ての都度確認するのですが、最初からの習慣で左のように見る癖がついています。
しかし右のように見た方が確認しやすいのです。
いっぱいに絞っていますがこれ以上はピントは合わせられません。
Nikon なら TCレンズがあったのですが、FUJIFILM にはないのです。
肉眼だと手前から奥まで順に見ていくことができるので問題はないのですが、カメラではそうはいきません。
先の方の小さな穴を見るより見やすいですね。
そしてこのように合わせても実際は僅かにずれることはあります。
久しぶりにこの楽器を手にしてこの角度を追い込んでみると、ぴったりあった時と微妙にずれた時とでは楽器の反応が違うことに気づきました。
もちろんぴっちり合わせた時が一番良いです。
スタッカートやスラーなどのアーティキュレーションにはっきりと違いが出ます。
この楽器はかなりシビアです。
ジャストに合わせればそのポテンシャルを最大限に発揮してくれます。
FMCフルートマスターズが15周年記念で作っただけあって非常に良い楽器になっています。
できるものなら25周年記念モデルも持ちたかったですね。
久しぶりの FMC [楽器]
これまで半年ほど YAMAHA の古い総銀のハンドメイドと 相原さんのブランドの一つ Kaorimo の管体銀のハンドメイドを使っていましたが、また FMC フルートマスターズの総銀に戻りました。
たまに他の楽器を使ってみるとこの楽器の良さも再認識できます。
一日使ってみたくらいではわからないこともあります。
リッププレートの彫刻も管体の刻印も手彫りです。
先月久しぶりに買ってみた Band Journal はフルートの特集で、その中では販売店として山野楽器本店が登場するほか各メーカーも取り上げられているのですが、 YAMAHA のところでは
以前は一人が一本を作り上げるのがハンドメイドであったが今はそうではない。
一人が一本を作り上げる方式だとその職人の個性が強く出るが YAMAHA としての統一された個性が希薄になる
というような意味のことが書かれていました。
やはりそうなのですね。
FMC フルートマスターズ は YAMAHA から独立した三人が立ち上げたメーカーなのですが、15周年記念として作られたイニシャルモデルで、製作者のイニシャルが刻まれていますから古くからの YAMAHA のハンドメイドのような楽器です。
フルートを習い始めてすぐの頃には鳴らすことができなかった FMC は数年後は一番吹きやすい楽器という印象に変わっていました。
暫くぶりで息を吹き込んだこの楽器は以前は強く感じていなかった滑らかさがあります。
YAMAHA、Kaorimo でちょっと吹きにくいと感じていた箇所も吹きやすく敏感に反応してくれます。
相性のいい楽器は大事にしたいですね。
基本的には同じ:YAMAHA [楽器]
先日疑問に思ったフルートのキーの感覚について、YAMAHA に訊いてみました。
結論から言いますと基本が同じ型番のモデルであれば Eメカの有無によって設計を変えることはないということです。
上の表で言えば 884BJ と 894BJ は Eメカの有無以外は同じということです。
ではこのに機種はなぜ違っているのかと言いますと、元々の設計が異なるのだそうです。
トーンホールは管体を引き上げて形成する drawn と煙突状のトーンホールを管体にはんだ付けする soldered がありますが、YAMAHA ではさらにソルダードのトーンホールの下管の内側)の角をカットする undercut の3タイプがあります。
二本並んだ管体の上、881D は drawn、下の 894 は soidered で undercut なのですが、基本の設計が異なります。
これは以前使った画像で上は Kaorimo ですが、下は 891D です。
891D は drawn ですがこのカタログの写真の 881D に Eメカがついたタイプということになります。
現物があれば並べて撮りたいところです。
疑問は一つ解消しましたが、あのとき試奏した 884BJ と 894BJ H がなぜあんなに響きが違ったのかは依然として謎です。
BULLSEYE:Flute Drive [楽器]
クラウンとウェイトを使っているブルズアイの製品をまた一つ取り寄せてみました。
以前「Flute Speed」も使っていました。
右から「Flute Head Balance」「Flute Balance Cap」そして「Flute Drive」です。
「Flute Balance Cap」と同じように穴が貫通しています。
装着するとロシアの人の毛皮の帽子みたいです。
金メッキのものもあります。
内側はこうです。
彫刻は手彫りです。
吹いてみるとこれまで使ったものよりさらに効果が大きいと感じました。
これまでは YFL-891D で「Flute Head Balance」と「Flute Balance Cap」を併用していたのですが、今回はこれだけを着けました。
音のつながりがさらに滑らかになり、音圧も上がったように感じます。
少し誇張して言うならエンジンならターボチャージャー、アスリートでいえば(不正行為ですが)ドーピングのような感じです。
録音もしていますが、音圧の上昇ははっきりと感じられます。
音色については良い例えがないのですが、深みが増したと言いますかより練り上げられた印象になります。
外見に違和感があるかもしれませんが、良くなることは確かと思いますのでお勧めできます。
YAMAHA も違うのだろうか [楽器]
先月試奏してからずっと気にかかっているのですが、メーカーによって(ムラマツなど)は Eメカはオプションとしています。
なのでEメカがあってもなくてもモデル名は同じです。
しかしYAMAHA は予め Eメカのあるモデルとないモデルを用意して型番を変えています。
上の画像は 2005年のカタログを写したものです。
一番上が Eメカなしの YFL-884BJ でその下が Eメカありの YFL-894BJ です。
お値段はこの時で 31,500円(税込)違います。
このお値段は設定のないモデルにオプションで注文するのと同じです。
それではなぜわざわざ別のモデルとしているのでしょう?
これは別のページにある YFL-881D と YFL-894 の該当部分です。
YFL-881D は音孔引上で 894はハンダ付です。
この写真を見ると YFL-881D の方が僅かにキーの感覚が広いように思えます。
先日中島さんの楽器と YAMAHA(YFL-881D)を比較したときはこの違いがかなり大きかったのですが、こちらはそれより差が少ないように見えます。
ノギスが手元になかったので櫛を当ててみました。
現物を測ってみないとはっきりしたことは言えませんが、櫛の歯の間の半分くらい違いがあるようです。
機会があれば YAMAHA に照会してみたいと思うのですが、Eメカのある楽器とない楽器とでは変えているのではないかと思います。
事実先月オーダーメイドについて確認しましたところ、一番上の例で言えば Eメカのオプションをつけて YFL-884BJ をオーダーすると楽器の型番は YFL-894BJ になるそうなのです。
スケールの設計とは別の話なのですが、先月試奏したときは 884BJ と 894BJ H とでは同じモデルとは思えないほどの違いがありました。
やはりこのトーンホールの間隔以外にも何か違えているのではないかと思えます。
YAMAHA は個人でも工場見学をさせてくれるそうですので、遠出ができるようになったらぜひ見学させてもらっていろいろ訊いてみたいと思います。
やっぱり違う [楽器]
新年初めての練習でした。
今日から Aihara Flute の Kaorimo を使うことにしました。
しばらく使っていないのですが、少し鳴らし込もうというわけです。
年末まで使っていた YAMAHA YFL-981D と共通する部分もあれば異なる部分もあります。
上が Kaorimo、下が YAMAHA ですが、
Kaorimo:管体銀、インラインカバードキイ、H足部管、Eメカ無、音孔引上カーリング、
YAMAHA:総 銀、インラインリングキイ、 C足部管、Eメカ有、音孔引上カーリング
という構成です。
今回着目するのは Eメカの有無です。
昨年 YAMAHA の 884BJ(Eメカ無、C足部管)と 894BJH(Eメカ有、H足部管)を比較して違いの大きさにちょっと驚いたわけですが、よく言われているように H足部管付きの方が落ち着いた音色です。
でもそれだけではなくて音の重心の位置や倍音構成がかなり違うのです。
前田綾子さんがお使いの 884BJ ですが、音の華やかさや煌めきが感じられてこれが本来の Bijou モデルの音ではないかと思えたのです。
894BJH の方は反応が良く遠鳴りしているのではないかという手応えがあったのですが、884BJ の方は音の繋がりや立ち上がりなど少し慣れが必要な印象がありました。
以前二度使ったことのある 894BJ(C足部管)とはどちらも違いましたが、 894BJ と 884BJ がこんなに違うとは驚きでした。個体差もあるとは思いますが、それだけではないと思えました。
上の Kaorimo は Eメカなし、下の YAMAHA は Eメカありです。
Eメカの有無だけではなくその両側のキーの感覚が異なることがご覧いただけるでしょうか?
このため G 周辺の音程に違いがあります。
見づらいですが、このレバーが下がることによってその右のキーが一緒に押し下げられる機構になっています。
Eメカがない楽器は右のキーは下がらないわけです。
これが後ろで連動させている機構です。
これはわかりづらいですね。
上が押し下げられていない状態、下が押し下げられた状態です。
Kaorimo は独特な音がします。
相原さんの楽器とも違う音がします。
敢えて言うなら例えばカステラの断面のように鳴っている音の上の方に下とは異なる凝縮した倍音が乗っているようなイメージがあって、その層のすぐ下は少し薄くなっているというような感じです。
管体が銀でメカは洋銀なので総銀の Aihara とは違いがあって不思議ではないのですが、この倍音の出方は独特です。
ただそのままでは好みの傾向とは違うのでクラウンを交換してみました。
右がもともと付いているジュエリークラウンで、夜光貝が使われています。
左は Aihara の黒珊瑚のリップの頭部管に付いていたもの、
中央はしばらく前に別途購入した Aihara の普通のクラウンです。
中央のクラウンが一番充実した音でした。
Kaorimo の刻印。
YAMAHA の刻印。
Kaorimo の歌口。
歌口の形状と大きさはどちらも大きめでスクエアに近いのですが、Kaorimo はウィングのように音を集める構造になっています。
上が Kaorimo の C足部管。
下が YAMAHA の H足部管。
どちらも音孔は引き上げでカーリング処理がされています。
YAMAHA ではクラッチ付き Eメカというオプションがあります。
普段は Eメカ付きとして使って、外したい時はレバーをずらしてキーが連動しあにようにすることができるという仕様です。
これは今でもオプションで注文できるそうですが、楽器を注文するときに一緒に注文しなければなりません。
昨年試奏して以来ずっと考えているのですが、Eメカがない方が響きが良いのではないかと思えます。
前田綾子さんは Eメカで出す Eの音が嫌いだからとしているのですが、Eの音だけではないのかもしれないと思えてきました。
注文まではなかなかできませんが、Eメカのない楽器を買って必要な時は相原さんの後付けの Eメカを付けたらいいのではないかと思うのです。
もちろんそれでは曲の途中で素早く切り替えるということはできないわけですが、仮に付けっぱなしにしたとしても音色はもともと付いているものより良いのではないかと思えてきました。
一緒に使ってみる:BULLS EYE [楽器]
以前試したブルズアイの製品ですが、クラウンの方をそれ以来使っています。
これもねじ込む具合によって吹奏感や音色が違い、一番良いと思われるポイントで使っています。
では一緒に使ったらどうかとつい考えてしまいました。
一緒に使うとこのくらい出てしまいます。
見た目は良くないですが、使った結果は悪くありません。
これでもさらに少し緩めたあたりが一番良いと感じます。
もとの純正のクラウンには戻れなくなってしまいました。