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14才のギタリストの演奏を聴く [好きな歌]

コメントをくださる ももねこ不動産さん に情報をいただいて、CD を購入しました。

バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

  • アーティスト: 藤元高輝
  • 出版社/メーカー: フォンテック
  • 発売日: 2007/06/21
  • メディア: CD

ギターの世界には詳しくないので、演奏者のことは教えていただくまで全く知りませんでした。
レーベルは名の知られたところですので、それなりの内容だろうとは予想できました。
レコード芸術の最新号にも広告が出ています。

ジャケットには作曲、編曲者である青山悟氏の絵が使用されています。
ここで思い出すのはだいぶ以前ですがバリトンのディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウが DG からリリースしたシューベルトの三大歌曲集のジャケットです。フィッシャー=ディースカウ自身が描いた絵が使われているのです。

ジャケット下部の "Satoru Aoyama Guitar Works" の文字からも、この CD が藤元君という若い演奏家の作品である以前に青山氏のアルバムであるという印象を強めています。

バルトークの『ルーマニア民族舞曲』は好きな曲で、ピアノ譜も持っていますので、どういう演奏だろうかと興味を持ちました。
手許の楽譜はヤマハミュージックメディアの「バルトーク ピアノ作品集 第1巻」で、作曲者自身による校訂譜やゾルターン・セーケイによるヴァイオリンとピアノ用の編曲にバルトーク自身が訂正を加えた版、オーケストラ用編曲も参照されている、信頼に足る版です。

一言で言えば、演奏者が14才であるとは思えない、という感想です。
十分に表現のレベルに達しています。
14才という先入観を捨てて聴くべき演奏であると言って良いでしょう。

では一人のプロの演奏家としてはどうかと考えると、無理もないことですが、まだまだ人生経験を積んで欲しいと感じます。
嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、希望、そうしたことを実際に体験すると理屈でなくにじみ出てくるものがある筈です。

濱田滋郎氏のライナーノーツもまさにその事を言っていると感じます。

ギターの難しさについては何も知りませんので。ここに収められた曲、そして編曲がどれほど難しいのかは分かりません。
しかし CD として一般に販売される商品であれば「難しいから」というエクスキューズはあってはならないはずです。
楽譜があるのは上記の曲だけですが、楽譜を見ながらでなくとも、おや?と思う箇所がありました。
「棒踊り」の17小節目(アウフタクトを除く)の後半に初めて出現する16分音符の三連符、三つ目の音(原曲ではC)が明確に聞こえません。
これはこの後5回出現する同じ音形全てに共通します。唯一最後の箇所だけはまずまずと言えます。他の箇所の32分音符などは特に問題なく弾けていますので、なぜなのかは分かりません。

青山氏のオリジナル作品にも触れます。
『四つの時の顔』。
「春の光のプレリュード」、やや不安げな和声に乗せて虚ろさをも感じさせるメロディーが紡がれます。この響きは人生の春、青春時代の漠然とした不安でしょうか。
「波の子守歌」、「雨音のメヌエット」と、メロディー、和声ともに似た印象の曲が続きます。
終曲の「木もれ日のシチリアーノ」、シチリアーノの特徴的なリズムに乗せて淡い悲しみを秘めるかのようなメロディーが流れます。

この四曲で組曲です。
敢えて言うなら、ソナタ形式とまでは言いませんし、春夏秋冬でまとめる必要もないでしょうが、起承転結とでもいうような変化が欲しいですね。

録音に関して言えば、ギターの音が硬いな、という印象です。
多分マイクの選択の問題でしょう。
会場の残響は程良いレベルです。

バックグラウンドにノイズが残っているのが気になります。
ラインが電源かはたまたその他の機器か、いずれかのノイズを拾っているようです。
曲が始まるわずか前にノイズが先に聞こえますので、音が出るぎりぎりの位置からトラックが始まるようにするべきだったのではないかと思えます。これは編集の問題ですね。

演奏者、編曲、作曲それぞれ賞を受け高く評価されているとのことですので、多分素人である私の耳が及ばないのでしょう。
失礼な表現があったかもしれませんが、何卒ご容赦をお願い致します。


NHK のニュースでも:新バッハ全集 [好きな歌]

今朝の新聞でも読みましたが、先ほどの NHK のニュースでも取り上げていましたね。
「新バッハ全集」完成。

今日は山野楽器に立ち寄ったのでピアノピースを一曲買ってきました。
習ったことはいのですが、音楽室にピアノがあったので見様見まねで何曲か弾けるようになった曲があるのです。

暗譜していたのですが、自宅の電子ピアノが荷物に埋まっていて使えないので(>_<)半分くらい忘れてしまっています。

次の発表会に向けた計画があるので、楽器を掘り出して練習しようと思っています。
ラヴェルの予定でしたが、先生のお許しが出ればバッハにしようかと考えています。

詳細は今のところ秘密です(^^)
...挫折するかも知れないので(^O^)


ギャルド:W.A.Mozart「フルートとハープのための協奏曲」 [好きな歌]

いつもの CD 屋さんに立ち寄ったところ、吹奏楽のコーナーで珍しいものを見つけました。

『ギャルド・レピュブリケ−ヌ吹奏楽団の芸術 Vol.17 ソリスト達の至芸(IV)』(TOCE-55231)

ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のソリスト達 IV

ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のソリスト達 IV

  • アーティスト: ブラン(フランソワ=ジュリアン), ラスキーヌ(リリー), フェルナン・ウーブラドゥ室内楽団, ウーブラドゥ(フェルナン), モーツァルト, ヴェスコーヴォ(ピエール・デル), ラゴルス(アントワーヌ), ガリ(リオンネル), ノール(ミシェル), パスキエ(ブルーノ), ベックス(ロベール)
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2001/01/24
  • メディア: CD


収録曲は
「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299」
「ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K.417」(以上モーツァルト)
「七重奏曲 変ホ長調 Op.65」(サン=サーンス)
です。

フルートは指揮者のフランソワ=ジュリアン・ブラン、ハープはリリー・ラスキーヌです。

ここまで書いて気が付きましたが、ギャルドが演奏しているわけではないのです。(>_<) てっきり吹奏楽版かと思いました。まぎらわしいなあ。 でもブラン氏(当時はたしかブリュンと表記していたように思います)がフルーティストだとは全く知りませんでした。 ギャルドと言っても今の若い方はご存じないかもしれませんが、フランスの名門吹奏楽団で、来日もしています。 「トッカータとフーが二短調](J.S.Bach)や「詩人と農夫」(スッペ)は当時驚きをもって聴いたものです。 隊長(指揮者)が編曲を行うので、隊長が交代すると編曲も新しくなります。

ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の名技

ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の名技

  • アーティスト: パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団, バッハ, ブラン(フランソワ=ジュリアン), リスト, ロッシーニ, スッペ, ドビュッシー, シュミット
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1996/11/20
  • メディア: CD
このほかにタリス・スコラーズの『アレグリ:ミゼレーレ』の新録音を購入しました。 「ミゼレーレ」はモーツアルトが門外不出とされていたこの曲を聴いただけで憶えてしまったエピソードが有名ですが、聴いた事がない方も多いのではないでしょうか。 タリス・スコラーズの旧録音は名盤として知られていて私も持っているのですが
アレッグリ:ミゼレーレ

アレッグリ:ミゼレーレ

  • アーティスト: タリス・スコラーズ
  • 出版社/メーカー: インポート・ミュージック・サービス
  • 発売日: 1989/06/05
  • メディア: CD
表現がどう変わったのか興味深いところです。 楽譜も入手可能です。 声の完璧なアンサンブル。 楽器によるアンサンブルでもハーモニーを作るうえで大変参考になりますね。


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藤井さんの新譜 [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

しばらくぶりに藤井香織さんの新譜が出ました。
バッハの続編かと思いきや、全編ボサノヴァです。

ピアソラはずいぶん取り上げられることが増えていますが、ジョビンはもっと取り上げられても良いと思います。
このアルバムは一度は耳にしたことがある曲が多く、「イパネマの娘」は曲集にもよく収録されています。

ジョビンの曲ではありませんが、「カーニバルの朝」(映画『黒いオルフェ』より)が好きです。

イパネマの娘

イパネマの娘

  • アーティスト: 藤井香織, ベンジャミン・ラピダス, グレッグ・グラスマン, ハーヴィー・S., ウィリアム“ビーヴァー”バウシュ, ローマン・ディアス, オネル・ムレット
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2007/05/23
  • メディア: CD


まだフルートを習っていない頃「アリア」を聴いて驚きました。
録音もアレンジも良く、バックのミュージシャンも上手くてお奨めです。

アリア

アリア

  • アーティスト: 藤井香織, スターク(ブルース), バッハ, ベヴァン(アンディー), ハーディ(クリストファー)
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2000/07/26
  • メディア: CD

使用楽器はムラマツだったかと思いますが、ちょっとうろ覚えです。

さて藤井さんは東京藝大のご出身ですが、同じご出身の「フルート講師(26)」さんは一体どうしたのでしょう。
音楽の何を学んだのでしょうか。
これ以上言うべき言葉がありません。


今日買った CD [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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今週はずっと忙しかったので CD を買いに行けず、やっと今日立ち寄ることができました。
注文しておいたのは有田氏の「J.S.バッハ:フルートのための作品全集」。
BWV1039 のトリオソナタを有田氏はどう演奏しているのかが一番の関心でしたが、BWV1030 の原曲とされているト短調の 1030a に興味をひかれました。
1030 は 1.Andante 2.Largo e dolce 3.Presto という構成ですが、
1030a の方は 1.(without indication) 2.Sicilliano 3.Presto という構成です。

1030は「ドイツ・バロックのフルート音楽」から数えると3回目の録音になります。
どう変わってきたかも聴きどころです。

エミリー・バイノンの CD を買うのは初めてですが、使用しているアルタスの音を聴いてみたいと思いました。ゴールドのリッププレートのモデルですね。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、いつか演奏してみたい曲です。

トスカニーニは NBC交響楽団を作るとき、モイーズを団員にと希望したそうです。
それはかないませんでしたが、共演は何度かしています。
注目はビゼーの「組曲《美しきパースの娘》」。
言うまでもなく後年「アルルの女」に使われて最も有名な曲となるメヌエットが使われたオペラですね。
モイーズの演奏が聴けるかもしれないと期待したのですが、開けてみると残念ながら「メヌエット」は含まれていません。
オリジナルは二重唱なのだそうです。

そして"CARNEVALE DI VENEZIA" と題された CD。
予想に反してジュナンのあの曲は含まれていません。
殆どがドップラーの曲です。
 1. ボルヌ:カルメン・ファンタジー
 2. A.F.ドップラー:二つのフルートとオーケストラのための「ハンガリーの主題による小二重奏曲 Op36」
 3.         「ハンガリー田園幻想曲 Op.26」
 4. A.F.ドップラー / K.ドップラー:二つのフルートと弦楽のための「リゴレット幻想曲」
 5. G.ブリッチャルディ:「ヴェニスの謝肉祭 Op.78」
 6. A.F.ドップラー:「ハンガリー幻想曲」

5.の作曲家、フルートの左手親指で操作するあのキーに名を残しています。
まだ聴いていませんが、この曲も難曲だそうです。

演奏はJanos Balint とImre Kovacs と表記されています。

なかなかゆっくり聴く時間がないので、 CD-R に焼いて車の中で聴くことが多いです。
私の車、買うまでは予想しませんでしたが、交差点などではエンジンが止まり、全くの無音になります。(エアコンを使っていればその音はしますが)
CD を聴くには願ってもない車です。エンジンがかかっていると低い音はどうしてもマスクされてしまって良く聞こえないのです。
そのために低音の音量を上げたりすると不自然になってしまいます。
今のようにガソリンが高い時代には本当にありがたく、その前に乗っていた車に較べると燃料費は 1/3 になりました。


剽窃ではない:「千の風になって」 [好きな歌]

昨日に続いて「千の風になって」を取り上げます。
上記の画像は苦肉の策ですが五線を消して音符、休符、小節線、スラーなどを残した楽譜です。
比較のため両方ともハ長調に移調したうえで音域を揃えてあります。
最初の音は五線の下のGです。ご興味がおありの方は線を引いて復元してみて下さい。

さて剽窃・盗用であるかどうかについて検討してみます。
盗用であるとする意見は、まず冒頭がそっくりであることを挙げています。
確かに1小節目から2小節目の3拍半までは同じです。

また、週刊誌にはコード進行が同じで「哀しみのソレアード」の伴奏で「千の風になって」が歌えてしまうとして、「便利な曲」と皮肉っていますが、これはこの記事を書いた記者の無知をさらしているという他ありません。コード進行が同じ曲などいくらでもありますね。

上記の画像をご覧いただきたいのですが、「哀しみのソレアード」は四つのフレーズがつながってワンコーラスを構成しています。
フレーズごとにスラーで括ってありますが、乱暴な言い方をするなら一つのフレーズを4回繰り返していると考えることもできます。
その四つのフレーズは最初のフレーズの発展・変形であり、敢えて言うなら日本のわらべ歌や童謡などにも見られるシンプルな形式です。

ところが「千の風になって」の方はスラーで括った部分をご覧いただけばお分かりのように、そうした繰り返し。発展という流れではありません。
特に前半の2つ、後半の2つのフレーズは更に大きなスラー(フレージング記号)で括って前半・後半と見做すこともできます。

この音楽の流れ、構成は全く異なるもので、冒頭のわずかな部分が一致するからと言ってこの構成の違いを無視するというのでは音楽の受け止め方に疑問を感じるという他ありません。

この問題はもっと早く取り上げたかったのですが、楽譜の取扱を考えているうちに時間が経ってしまいました。
UK版を発見した事をきっかけに何とか取り上げることができました。
胸のつかえがおりたような気持です。


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UK版「千の風になって」 [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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この記事ではオリジナルの英語詩にメロディーが付けられた新しい「千の風になって」を取り上げながら、新井氏のメロディーに対する指摘、新井氏のメロディーが盗用ではないかとする意見に対する反論を書いています。
(この CD の原題は原詩のタイトルである "Do Not Stand at My Grave and Weep" です。「千の風になって」のタイトルは新井氏のオリジナルと思いますので、新たなこの CD が国内で発売するにあたってこのタイトルを使用するには新井氏の許諾が必要と思いますが、その点については触れません。)

いつものショッピングセンターの CD 店に立ち寄ると、写真の CD が目に留まりました。
新井満氏の作品を歌っているのではなく、オリジナルの英語詩にカーペンターズの「見つめあう恋」を作曲したジェフ・スティーブンスが曲を付け、キャサリン・ジェンキンスが歌っているものです。

以前書いたのですが、「風太くんのうた」を作ったきっかけの一つが新井氏の日本語詩でした。

最初この詩を知ったのは NHK の特集番組の予告でした。その番組は見られなかったのですが、書店で探すとこの歌ができた経緯も紹介した詩集がありました。CD 付きもあったのですが、メロディーを聴いてしまうとイメージが固定されるので、まず原詩と日本語詩を読みました。

良くできた日本語詩だと感じました。
翻訳ではなく意訳である点も良いと思いました。

次に楽譜を買ってメロディーを確認しました。
自分の中で膨らませたイメージと違うと感じました。
英語詩や日本語詩の持つある種峻厳なイメージが薄められ、優しく慰撫するようなイメージが強く現われていると感じました。
歌いやすく憶えやすいメロディーでスムーズに流れるのですが、何かが違うと感じてしまうのです。

また、引っ掛かるカ所が2つあります。
「泣かないでください」の所。
この部分のメロディーは「で」に最も高い音が当てられているので言葉として不自然になってしまっているのです。
既にあるメロディーに詩を付ける場合、あるいはその逆に既にある詩にメロディーを付ける場合、いかに言葉の持つイントネーションやアクセントに合わせるかということに苦心するのです。
この部分だけはどうにもいただけません。

次に「眠ってなんかいません」の箇所。
ここのリズムは唐突で、全体の流れからは違和感を覚えます。
変化を付ける意味があるのかもしれませんが、違和感が拭えません。

ところで NHK の「紅白歌合戦」で一躍知名度が上がった秋川氏の歌唱には違和感を覚えます。
新井氏自身の歌唱の方がこの詩のイメージに合っていますね。
オペラのようなベル・カント唱法はこの詩には合わないでしょう。

しばらく前ですが、週刊誌にこのメロディーは「哀しみのソレアード」という曲の剽窃、盗用ではないかという記事が載りました。
確かに出だしの部分は全く同じですが、メロディーの作り方、音楽の流れは全く違います。
私はポール・モーリアの演奏でメロディーは知っていましたが、「千の風になって」のメロディーを頭の中で歌ったときも耳で聴いたときも全く連想しませんでした。
これは楽譜を見ながらでないとわかりにくいと思いますし、そもそもこの曲を聴いた事がないという方も多いと思いますが、著作権の関係があるのでストレートに楽譜を掲載することはできません。
ちょっと工夫してみたいと思いますので、しばらくお待ち下さい。

さて肝心の今回買った CD ですが、まだ聴いていないのです。
聴くにはちょっとした決心が必要です。

「風太くんのうた」を作るとき、音楽教室のある先生に上記の話をしましたら、やはり同じように感じていらっしゃいました。
そこで自分で作曲してはどうかと持ちかけたのですが、新井氏の日本語詩に作曲するわけにはいかないので英語詩に作曲したらどうかとお話しました。
しばらく経ってから「作りかけている」とは聞いたのですが、その先生は先月末で退職なさったので、その後完成したかどうかは聞いていません。

※ '03.01.29 追記
次の記述に従って歌詞を記載していましたが、

■歌詞の転載をされる方へ■
  営利目的の場合はJASRACに許可をもらって下さい。
  非営利の場合は、写真詩集「千の風になって」「千の風になって ちひろの空」(講談社)を必ずお読みいただきますよう
   お願い致します。その上で出典明記で載せて下さい。


現在下記の文章も同じページに掲載されていますので、歌詞は削除しました。

■歌詞の転載をされる方へ■
  営利/非営利にかかわらずJASRACに許可をいただいて下さい。
  個人の趣味のウェブサイト等非商用配信であっても、
  JASRACの許諾および使用料規程に基づく使用料の支払いが必要となります。
  また、写真詩集「千の風になって」「千の風になって ちひろの空」(講談社)を必ずお読みいただきますよう
  お願い致します。その上で出典明記で載せて下さい。


紛らわしいですね。

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シモン・ゴールドベルク [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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リリー・クラウスとの共演によるモーツァルトが絶讃された、シモン・ゴールドベルクの CD です。
20才でフルトヴェングラーに乞われてベルリン・フィルのコンサートマスターに就任したというのですから並のヴァイオリニストではありません。

ユダヤ人であるがゆえにドイツを出ざるを得ず、リリー・クラウスとともにジャワに滞在していた時に日本軍に捕らえられます。

奥さんがリリー・クラウスとの仲に大層嫉妬したらしく、抑留所での共演を成功させて折角家族で住める環境を得たのに、出ていってしまったのです。
それ以後共演は行われていないようです。
久しぶりの楽器、ストラディヴァリウスとは比べるべくもない楽器を携えての久しぶりの演奏で久しぶりの共演。
相手のピアノも中古のアップライト。
それでもそのとき演奏はこれ以上ないほど感動的だったそうです。

後年再婚した相手は日本人だったようです。
彼にとっても日本は忘れられない国だったのかもしれません。

ディスクは3枚組で、曲目は次の通りです。

 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.12-2
                   第9番イ長調op.47「クロイツェル」
                   第6番イ長調op.30-1
                   第10番ト長調op.96

 ハイドン:ピアノ三重奏曲第40番嬰ヘ短調H.XV-26
             第43番ハ長調H.XV-27
             第45番変ホ長調H.XV-29
 モーツァルト:ハフナー・セレナード ニ長調K.250~ロンド(クライスラー編)

伴奏はリリー・クラウス、ジェラルド・ムーア他です。

リリー・クラウスの誕生日について、追記します。
CD では 4月3日となっていますが、本では3月4日としています。
こちらが本当だとすればちょっと残念です。


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リリー・クラウスの DVD [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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昨日の記事で触れたリリー・クラウスの DVD です。

楽器店でTC(チケットクラシック)をパラパラと見ていたら、 P.46 の写真にたまたまこのディスクが写っていました。

カナダの放送局の映像で、1960-61年の収録です。1903年生まれとすれば 57-58才の時の映像です。

曲目は
 モーツァルト:幻想曲 二短調 K.397
        グルックの主題による変奏曲 K.455
 バルトーク :ルーマニア民族舞曲 Sz.56
 シューベルト:即興曲 変ロ長調 作品90-2 D.899
 バッハ   :半音階的幻想曲とフーガ 二短調 BWV 903
 モーツァルト:ピアノ・ソナタイ長調 K.331
 バルトーク :15のルーマニア農民の歌から バラード.アンダンテ Sz.71
 ボーナス映像:リリー・クラウスとマイケル・スタインバーグの議論「グラーツ幻想曲」について

休日でないとゆっくり視られませんが、楽しみです。

本はほぼ読み終えました。

抑留所(昨日は収容所と書きましたが、こちらが正しいです)での演奏会の模様、念願かなって実現したシモン・ゴールドベルクとの共演の場面は放送局でのモーツァルトのコンチェルトの場面と並んで感動的です。
共演したオーケストラのメンバーが演奏中に涙を流し、抑留所で彼女を罵倒した女性が泣き、監視する兵士までが嗚咽を漏らします。

音楽とは何だろう。人を感動させる音楽とは、戦争とは、等と考えずにはいられない内容です。

文章も読みやすく、彼女のファンならずともぜひ読んで欲しい一冊です。


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リリー・クラウスの誕生日 [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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昨日に続きリリー・クラウスです。
昨日いつもの CD 屋さんで何枚か CD を購入しましたが、そのうちの一枚がこれです。
'98.11 の発売で、山野楽器の企画のようです。音源は EMI です。

曲目は
 モーツァルト :ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333
         アダージョ ロ短調 K.540
 ベートーヴェン:「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 作品35
 シューベルト :12のワルツ(高雅なワルツ)D.969 作品77
 バルトーク  :民謡による3つのロンド Sz84
         6つのルーマニア民族舞曲 Sz56
録音は 1938-39 です。

本によりますとリリー・クラウスの生年については3つの説があって、1903年、1905年、1908年のいずれからしいのですが、本では 1903年説を採っています。

CD の解説では 1908年としていますが、何とその年の昨日、4月3日が誕生日だそうなのです。
もっと驚きなのは、昨日は実は私の誕生日でもあることです。
ま、単なる偶然ですが、いくつか重なると何かの縁があるとも感じてしまいます。

先週実は DVD も買ったのです。リサイタルの映像ですが、ボーナス映像として対談も収められています。
今貸してあるので手許にありません。

この DVD は輸入盤ですが、まだ日本の Amazon で検索しても出てきません。
返してもらったら早速視てみようと思います。
その DVD と一緒にシモン・ゴールトベルクの CD も買ったのです。リリー・クラウスと共演した演奏も含まれています。

本はまだ読んでいる途中ですが、以前日本で行ったリサイタルに感銘を受けた人たちが軍関係者にも何人もいて、ジャワでの再会に驚き、リリー・クラウスに対して何かできることはないだろうかと地位や立場に応じて腐心する様子が描かれています。

スパイ容疑が晴れたと思ったら、イギリス国籍を取ろうとしたことが仇となって、また収容される。
その収容所の所長がそうした人達のうちの1人で、ピアノを手に入れ、クリスマスに演奏会を開かせようとする。
ピアノストにとっては耐えられないような労働のシーンも描かれますが、数奇な運命という言葉が頭に浮かびます。

リリー・クラウス自身にユダヤの血が流れていたかどうかという点も謎の一つなのだそうです。


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