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剽窃ではない:「千の風になって」 [好きな歌]

昨日に続いて「千の風になって」を取り上げます。
上記の画像は苦肉の策ですが五線を消して音符、休符、小節線、スラーなどを残した楽譜です。
比較のため両方ともハ長調に移調したうえで音域を揃えてあります。
最初の音は五線の下のGです。ご興味がおありの方は線を引いて復元してみて下さい。

さて剽窃・盗用であるかどうかについて検討してみます。
盗用であるとする意見は、まず冒頭がそっくりであることを挙げています。
確かに1小節目から2小節目の3拍半までは同じです。

また、週刊誌にはコード進行が同じで「哀しみのソレアード」の伴奏で「千の風になって」が歌えてしまうとして、「便利な曲」と皮肉っていますが、これはこの記事を書いた記者の無知をさらしているという他ありません。コード進行が同じ曲などいくらでもありますね。

上記の画像をご覧いただきたいのですが、「哀しみのソレアード」は四つのフレーズがつながってワンコーラスを構成しています。
フレーズごとにスラーで括ってありますが、乱暴な言い方をするなら一つのフレーズを4回繰り返していると考えることもできます。
その四つのフレーズは最初のフレーズの発展・変形であり、敢えて言うなら日本のわらべ歌や童謡などにも見られるシンプルな形式です。

ところが「千の風になって」の方はスラーで括った部分をご覧いただけばお分かりのように、そうした繰り返し。発展という流れではありません。
特に前半の2つ、後半の2つのフレーズは更に大きなスラー(フレージング記号)で括って前半・後半と見做すこともできます。

この音楽の流れ、構成は全く異なるもので、冒頭のわずかな部分が一致するからと言ってこの構成の違いを無視するというのでは音楽の受け止め方に疑問を感じるという他ありません。

この問題はもっと早く取り上げたかったのですが、楽譜の取扱を考えているうちに時間が経ってしまいました。
UK版を発見した事をきっかけに何とか取り上げることができました。
胸のつかえがおりたような気持です。


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