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古い muramatsu [楽器]

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muramatsu の楽器にはご縁がないのですが、理由はいろいろあるのですが一つだけ挙げるとすれば音色の好みということになるでしょうか。

 

オールドヘインズを求めるようにオールドムラマツを求める方もいらっしゃるようです。

 

この本や muramatsu の HP に掲載されている「笛作り三十年」を参考にすると初めてフルートを作ったのが 1924年、商品第一号はその5年後とあります。

その楽器は銀座十字屋に並べられたそうです。

1935年には月産3本、1940年には工員10名、月産 70 - 80本。

1956年にプリマと提携、1956年に生産10,000本を達成。

亡くなったのは 1960年。

 

工場見学のことは以前記事にしましたが、生産は分業になっていました。

当初は一人が一本を仕上げる本当のハンドメイドではなかったかと思いますが、それがいつ頃まで続いたのかはわかりません。

1940年から1956年まで月産75本平均とすると年間900本、17年間そのペースと仮定すると1万5千本を超えますから年によって結構違うのかもしれません。

 

製造番号が 1から順に付けられているとすると創業者が存命だった頃に作られたのは1万番を少し超えたあたりまでということになります。

しかし一万本に達する頃には職人さんの数も増えたでしょうから創業者が自ら手がけた楽器がどれであるのかは特定するのは難しいだろうと思います。

 

 

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こんなことを考えたのは暮れの音楽会で使われた楽器の音を聴いたからです。

お訊きすると昭和50年頃だったかな?ということでしたが、今の muramatsu では聴くことができない音でした。

 

昨年は行きませんでしたが一昨年の展示会で中古のフルートを何本か試奏しましたが、これはと狙いをつけていた楽器は期待したような音ではありませんでした。

 

古い muramatsu を試す機会があったら是非手にしてみたいと思います。

 

 

 

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