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ムーティ自伝 [本]

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このところ読む本は音楽関係ばかりです。


今読んでいるのは指揮者リッカルド・ムーティの自伝です。



リッカルド・ムーティ自伝: はじめに音楽 それから言葉

リッカルド・ムーティ自伝: はじめに音楽 それから言葉

  • 作者: リッカルド ムーティ
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2013/10/05
  • メディア: 楽譜

 

若い頃のエピソード、音楽なんか嫌いだった事、最初にヴァイオリンを習い、ピアノに転向し、そして指揮者の道へ。

本人が思いもよらなかった事柄によって運命は動いて行きます。


まだ駆け出しの頃リヒテルと共演する事になり会いに行ったときのエピソードなど興味深い多くの話が述べられています。



大指揮者と比べるのも大それた話ですが、私の経験と似た体験があったという事をとても興味深く読みました。


 私はソルフェージュが大嫌いで三ヵ月経っても何の成果も得られなかったし、私の頭の中に宿った反抗心からか何も覚えることができなかった。金髪の先生が五線譜の上の音符を指差しても、私はいい加減に答えるだけで音名などひとつも覚えなかったので、彼女は父に諦めたほうがよいと言った。

 これ以上強要しても無駄だと悟った父はがっかりしたが、音楽教育を受けない息子が一人くらいいても仕方がないと諦めた。それに反して母(音楽に特に興味もなく音楽教育も受けていなかった)は、不思議なことに「あと一ヵ月待って決めたらいい」と言って決断を延ばしたのだ。いつもなら、家族の中で何か決めるとそれはもう「決定的」であったのに。母がなぜそう言ったのか、私の中で何が起こったのかは分からない。ある晩突然に何かが変わった。翌朝、先生の前で自信満々にすべての音符を読むことができたのだ。

 (中略)

 最初はなかなか難しかった。弦で音を作り出そうとしたのだが、パラディーゾ広場に面した家の窓から、広場でボール遊びをする同年代の子供たちを見ながら練習するのだから、ヴァイオリンを恨まずにはいられなかった。またまた私の進歩は大変遅いものになった。ところがまたしても、どういうわけか突然に弾けるようになったのだ。そして、一九五〇年には法王管区の神学校の講堂で三百人もの聴衆を前にしてジガンテ先生にピアノ伴奏をしてもらい、ヴィヴァルディの《ヴァイオリン協奏曲イ長調》を弾くまでになった。


私も小学生の頃は音楽が苦手で、歌もリコーダーも好きではなく、音符もふりがなをふらないと読めなかったのでした。

それがどういうわけか、多分中学校からきたブラスバンドの演奏を聴いたことがきっかけだったと思うのですが、トランペットをやりたいと思い立ったのでした。昔から "かたち" やデザインに強い興味があった私はトランペットの形に憧れたのでしょう。担任の先生に私にも出来るものかどうか中学校に問い合わせてもらったのでした。


楽譜も読めないのに無謀というほかないのですが、どういうわけかブラスバンド部に入って一週間もすると楽譜はすらすらと読めるようになっていたのでした。


同学年に横笛(ファイフ)が得意だった N君という子がいたのですが、その N君は一緒に入部してフルートを担当したのですが、いつの間にかやめてしまいました。今なら分かるのですがファイフとフルートでは全く勝手が違うのです。


高校生の頃にはリコーダーもファイフも楽しむようになっていてランパルの楽譜などを買ってはリコーダーで吹くということをしていました。

ファイフの方はリコーダーより難しかったですが、それでも部室で吹いているとフルートの Mちゃんが「いい音になったね、と言われるからやめて」と言ったので悪い音ではなかったのだろうと思います。


フルートを見よう見まねで吹いていた頃は満足な音が出ませんでしたが、吹けるようになった今、今度はファイフがまともに鳴らせません。全然勝手が違うのです。


何年生の頃か、オーケストラのスコアを買っては吹奏楽に編曲するという事をやるまでになっていました。

譜面はみな手で書きました。

それによって調や記号や約束事などたくさんの事を学びました。



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今日のお昼はきのことベーコンとチーズの醤油味のパスタです。



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クリーム状になったチーズがソースです。



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飲み物はロイヤルミルクティーです。


明日も未明には雪らしいです。

目新しいものは撮れそうもありません。

何か撮れたらアップしますが撮れなかったらお休みします。

鳩はもうすっかり外で遊んでいます。

寝るときだけ巣に帰っているようです。



 

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サンフランシスコ人

ムーティ....シカゴ響.......キャンセル....

http://chicago.suntimes.com/entertainment/post/riccardo-muti-miss-february-cso-concerts-hip-operation/
by サンフランシスコ人 (2016-02-05 07:37) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
ムーティは何度か大きな怪我をしているようですが、'11年には意識を失って指揮台から前のめりに倒れて顎の骨を折ったとか。
今回は Hip とありますから腰痛ではないようですが、あまり人に知られたくないものかもしれませんね。
若々しイメージがありますが、74歳なのですね。
ピアニストでは100歳を超えて現役という例もありますが指揮者はどうでしょう?
最も引退が早いのは声楽家ですね。
by センニン (2016-02-05 20:43) 

サンフランシスコ人

2/19 ムーティ/シカゴ響がシカゴのカトリック教会で演奏会をするはずでした..

http://cso.org/ticketsandevents/Production-Details/cso-tours/cso-holy-name-cathedral/

Haydn The Seven Last Words of Our Savior on the Cross

by サンフランシスコ人 (2016-02-06 07:02) 

サンフランシスコ人

ムーティ/シカゴ響....来シーズンはどうなる?

http://cso.org/globalassets/pdfsshared/fy17_season_catalog_web.pdf
by サンフランシスコ人 (2016-02-06 07:17) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
本番のためには研究も勉強も準備もするのですから、アクシデントで断念というのは残念ですね。
チケットは売ってしまっているでしょうから代役を立てるのでしょうが、ムーティがお目当ての人は諦めきれないでしょうね。
by センニン (2016-02-06 19:53) 

サンフランシスコ人

ショルティの場合は、最期にサンフランシスコ交響楽団を客演したのが82歳の時.....

http://www.sfgate.com/entertainment/article/Solti-s-Baton-Is-Unrelenting-Conductor-marks-3046066.php
by サンフランシスコ人 (2016-02-07 03:34) 

サンフランシスコ人

Riccardo Muti brings 'rock solid' Chicago Symphony to Seoul

http://www.koreatimes.co.kr/www/news/culture/2016/02/143_195348.html
by サンフランシスコ人 (2016-02-07 04:47) 

サンフランシスコ人

ムーティから我々(ファン)へのメッセージ...

http://riccardomutimusic.com/ita/messaggio-Muti-agli-amici.asp
by サンフランシスコ人 (2016-02-07 06:56) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、おはようございます。

ムーティのメッッセージ、ベッドで書いたのでしょうか?
それとも元々こんな筆跡なのでしょうかね。

CSO との韓国、最初も健康上の理由でだめだったとは知りませんでしたが、故障がちという印象を持たれなければ良いですね。

インタヴュー、色々な意味で問いも答えも面白いですね。

指揮台の手前に "柵" がある場合がありますが、カラヤンも晩年はそれに掴まるようにして上っていたのが印象深いです。
まあ、老齢で動きが心許なくてもオーケストラは鳴りますから、声楽や楽器の演奏とは限界が異なるでしょうね。
by センニン (2016-02-07 09:27) 

サンフランシスコ人

「それとも元々こんな筆跡なのでしょうかね。」

ムーティと思います......一度、ムーティにコンサートホールでサインしてもらいました...
by サンフランシスコ人 (2016-02-09 02:21) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
本人の手になるものであることは疑っていないのですが、達筆なので、横になって書いたのかと. . . 。
by センニン (2016-02-09 19:56) 

サンフランシスコ人

ムーティ/シカゴ響のシューベルト/交響曲3番を録音再生で聞きました...

Schubert Symphony No. 3 in D Major, D. 200
Originally recorded at concerts Jan. 26, 28 and 31, 2012

http://csosoundsandstories.org/muti-and-uchida-schumann-and-schubert/
by サンフランシスコ人 (2016-02-10 03:55) 

センニン

内田光子のシューベルト、良いですね。
内田さんはモーツァルトも良いし、日本人離れしたセンスがある様に思います。
いつか生で聴きたいものです。
by センニン (2016-02-10 20:46) 

サンフランシスコ人

「チケットは売ってしまっているでしょうから代役を立てるのでしょうが....」

ムーティの代役....ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーとマンフレッド・ホーネック
by サンフランシスコ人 (2016-02-11 01:46) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
ホーネックはクレンペラーが立て直したピッツバーグ響の音楽監督ですね。マゼールやプレヴィン、ヤンソンスも務めたようですね。
ロジェストヴェンスキーはまだ元気なのですね。
ロシアの指揮者らしくない指揮ぶりらしいですね。

by センニン (2016-02-11 20:36) 

サンフランシスコ人

ショルティの場合は、代役を立てた話を殆ど聞きませんでした...

by サンフランシスコ人 (2016-02-12 01:46) 

センニン

サンフランシスコ人 さん、こんばんは。
ショルティは頑丈そうですね。

さて、たくさんコメントをいただきましたがこの記事の内容とは離れてしまいましたし、掲示板としての使用は想定していませんのでここでコメント欄は閉じさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
by センニン (2016-02-12 20:22) 

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