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器によって味は変わる(3) [コーヒー]

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昨日のカップを上から見たところです。

開口部の直径が違いますね。


コーヒーを飲もうとして口に運んだ時、開口部が小さい方は口の開き方(上の歯・唇と下の歯・唇との距離)が大きく、開口部が小さい方は口の開き方が小さくなります。


また開口部が小さい方は上唇が器の内側をほぼ塞ぐように接し、器の外側に隙間が出来ます。

開口部が大きい方は上下の歯・唇の距離が近く、器の内にも外にも隙間があまり出来ません。


コーヒーなどの飲み物を啜り込む時、空気も一緒に吸い込みますが開口部が小さい方は口の下側から空気が入るのに対し、開口部が大きい方はコーヒーと一緒に上側から入ります。


その結果コーヒーは開口部が小さい方は下から入った空気に押し上げられるように上顎に沿うように流れ、舌には触れにくくなります。

開口部が大きい方は空気と一緒にまっすぐコーヒーが舌の上を滑るように流れます。



舌には味蕾という味を感じる部分があります。

舌の部分によって感じる味が異なると一般には思われていますが、実際はそのような分布はないのだそうです。

Wikipedia によれば感じる強さに違いがあるのだそうです。



今回テストしたコーヒーの味わいの違いは空気の流入のしかたの違いによって口の中のコーヒーの流れが違うことによるものではないかと思われます。


今回使用したコーヒーカップは開口部が大きい方は上端がやや外側に開いていて、小さい方は縁がほぼまっすぐに立ち上がっています。


開口部が同じであればその下側が膨れていても寸胴であっても同じだろうと思いますが、開口部が小さくて寸胴だとデミカップのように容量が少ないですね。

また、胴の部分に膨らみがあるかどうかで香りの感じ方が違うはずです。


今回使用した小さい方のカップのようなものは先日触れましたように木でできたもののような手作りのものに見られますが、有名ブランドのものではマイセンのホワイトレリーフに代表されるシェイプがあります。


 


このカップは上辺は平らではありませんし、それほどすぼまってもいません。

しかし試してみるには良いかもしれません。


現代のマイセンはこのシェイプを基本としているようです。


 


コーヒーが好きで探究心が旺盛な方、お試しになってみてはいかがでしょうか。



ここまではドリップは今まで通り円錐形の HARIO でペーパードリップで行いました。


先日プレスを買いましたので近いうち試してみようと思います。



 

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