SSブログ

象牙リップの頭部管:Aihara [楽器]

ivz2011_0501_164021AA.jpg

Aihara を購入した時、普通の頭部管の他に象牙リップの頭部管を備えました。
普通の頭部管より断然良く、しばらくそればかり吹いていました。
最近ご無沙汰していますので、ちょっとくすみが出ています。
メッキはかけていないですね。

味のある音でコントロールもしやすいのです。
高音はわめくような音には決してならず、節度を保って魅力的です。
ただ古い楽器のような音だと言うのではなく、何といいましょうか植物に例えればしっかりした葉脈のある葉のような感じです。一本芯が通っているというのともちょっと違い、輪郭も過度に鋭いのではありませんがきっちりと描かれます。


ivz2011_0501_164431AA.jpg

クラウンも象牙です。
この模様を見ればプラスチックではないという事がお分かりいただけますね?


ivz2011_0501_164532AA.jpg

リッププレートにももちろん象牙らしい模様が出ています。
印章みたいな模様ですね。


ivz2011_0501_164955AA.jpg

歌口は小さめです。
よく見ると向う側のエッジは少し丸められています。
独特の音色はこのせいかも知れません。



ところで大方の方はご存知でしょうが、この頭部管を海外に持ち出す事はできません。
日本の演奏家が海外に出掛ける時や来日した海外の演奏家が帰国する時、税関で押収されます。


鹿角のリップを備えた頭部管が誕生したのはこうした事情が背景にあったからです。
それはその後水牛の角、河馬の牙、サンゴ、夜光貝などのリップを備えた頭部管に繋がったのです。

相原さん製作にかかる増永式頭部管は評判になっているようで、PIPERS などの記事(広告)でも取扱店の告知が目につく事があります。
どういうきっかけであれ注目され、相原さんの楽器が正当に評価される機会が増えれば良いなと思います。

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。