ラリックのボックス「ダフネ」

ガレやドームとは違った魅力を見せるのがラリックです。
これはボックスと呼ばれる小物入れです。

浮き彫りにされているのはダフネ。
ギリシャ神話の神様の娘の名で、月桂樹という意味だそうです。




横から見るとこうです。
蓋の部分は殆ど窪みが付けられていませんので重いです。




斜めから見てみます。








見事な造形ですね。




最初はこうした角度から見てきれいだなと思っていたのですが、真上から見たとき思わず唸ってしまいました。




周囲の金が真上から見たとき周囲に彫られた髪の毛に重なり、金髪になるのです。
まるでローレル（月桂冠）ですね。

こうした発想、やはり天才なのでしょうね。

コメント 4

見事です。
素敵ですね。
金髪になる演出も洒落ていますね。
by nyankome (2010-10-08 00:44) 

本当にすばらしい作品ですね。
うなってしまいます。
そして、こんな写真を撮ることができるセンニンさんもすごいです。
by Cecilia (2010-10-08 16:41) 

nyankome さん、こんばんは。
見ただけでは分かりませんが、結構重量があります。
持った感じでおよそ 1kg ほどありそうです。

発想とそれを現実の形にする技術が素晴らしいですね。
小物入れというより化粧品の容器のようです。
by センニン (2010-10-08 22:06) 

Cecilia さん、こんばんは。
検索しても全然見つからないので来歴などは分からず、謎です。
ネットオークションに出ていましたが、しばらくウォッチしていても誰も入札する様子がありませんでした。

ファインダーを覗いてみると実にきれいで何枚も撮ってしまいました。明るさを変えるたびに見せる表情がまた素敵でした。

金髪になる事を発見したときはため息が出ました。
まるでこの作品自身が自分がきれいに見えるシチュエーションを教えてくれているようでした。

しばらく前から使い始めたライトボックス、手放せない道具の一つになりました。
by センニン (2010-10-08 22:13)