『冬の旅』に関する書籍 [レッスン]
アルトフルートは買ったものの、どう活用するかは未定です。
楽器店店頭でアンサンブル演奏があるかもしれません。
当然のようにアルト担当になります。
少し使いこなしたからにしたいところですが...。
以前コメントをいただいたので書籍を買ってみました。
一冊は 梅津時比古著「冬の旅 24の象徴の森へ」。
プロローグで
"『冬の旅』は象徴の森である。"
"実は第二部は第一部を註釈する構造になっている。"
"〈象徴〉を読み解いて、自らの足場を確保していかねばならない。"
として
"それこそが『冬の旅』を聴くということである。"
と述べています。
シューベルトの肖像画、ミュラーの肖像(銅版画?)を始めとして自筆譜の写真、楽譜の一部、画集「冬の旅」からの絵なども所々添えられ、楽曲を読み解いて行きます。
じっくり読み込んでみたいと思います。
二冊目は 南弘明 南道子 著『歌曲集 冬の旅 対訳と分析』。
序には24枚のカラー写真と訳詩が配置されています。
ミュラーの人物
シューベルトの人物
ミュラーの詩の出版とシューベルトの作曲の経緯
「冬の旅」の詩
歌曲の詩はなぜ原作と異なるのか
楽節と歌曲形式について
と連ねられ、両者にまつわる風景や建物、当時のイラスト、シューベルトの使っていたピアノや眼鏡などの写真も添えられています。
詩についてはミュラーのオリジナルとシューベルトによる変更が対比されています。
続く第一部、第二部で詩と訳詩、楽譜、分析が一曲づつ続きます。
どちらも読む価値のある本だと思います。
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