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シエナの DVD に目頭が熱くなる [昔のことなど]

昨日は『耳折れ兄弟』だけを見ていたわけではなく、今まで買っておきながらなかなか視られなかったものを何枚か視ました。

まずは
『アフリカン・シンフォニー ブラスの祭典ライヴ2006』
佐渡裕氏指揮のシエナ・ウインド・オーケストラの12月の定期公演、横浜みなとみらいホールでの収録です。

PART 1 VIVA! 岩井直溥
 ■シング・シング・シング(L. フリマ/編曲:岩井直溥)
 ■メインストリートで(岩井直溥)
 ■マンボ No.5(P. プラード/編曲:岩井直溥)
 ■アフリカン・シンフォニー(V. マッコイ/編曲:岩井直溥)

冒頭のドラムスの音で思わず涙ぐんでしまいました。
私が高校で吹奏楽をやっていた当時は岩井氏のアレンジによる New Sounds in Brass のシリーズの黎明期でした。
第1作は CBS SONY から出され、ビートルズナンバー集でした。
これが新鮮でした。E.ギター、E.ベース、ドラムス等が加わったことだけでなく、アレンジも曲目もでした。
第2作目からはレコードは東芝に移り、演奏は東京アンサンブルアカデミーなどの団体を経て現在の東京佼成ウィンドオーケストラ(TKWO、当時は東京佼成吹奏楽団)になります。

涙ぐんだと書きましたが、在学当時この曲はまだ録音されていません。
プルーストの『失われた時を求めて』の有名なマドレーヌのように、過去の記憶を呼び覚ましたのです。
吹奏楽のことで頭が一杯だった若い頃の私を、と言ったほうが良いかもしれません。

どうしても記憶に染みついた TKWO の演奏(ドラムスは猪俣猛氏)と比べてしまいます。
クラリネットは良い音でほぼ譜面に書かれたアドリブをこなしていますが、ジャズを自分のものにしているわけではないなと思わせます。
トランペットのアドリブはオリジナルに縛られずに独自のアドリブをやろうとしているようですが、もうちょっとという感じです。

『メインストリートで』も懐かしいです。当時こんな曲が課題曲に登場したのです。
ジャケットでなぜ佐渡氏がフルートを握りしめているのか、視て初めて分かりました。

『アフリカン・シンフォニー』でまた涙です。
どうしたのでしょう。
自分にもこうして熱中していた時代が確かにあったことをはっきりと思いだしてしまったのです。
当時の先輩、後輩、同級生。楽しかったこと、苦しかったこと。
そして夢がたくさんあったような気がすること...。

TKWO と比べてもの足りない点があるとすればホルンの咆哮の音色ですね。
ティンパニは良い音です。

当時自分が吹いていた楽器にも目が行きますが、どうしてもフルートに注目してしまいます。
「シエナ☆フルーツ」の西野さんと金野さんですね。金野さんはブログで拝見する通りの印象です。

なんだか昔の楽譜を引っ張り出したくなってしまいました。
久々に感激しています。

PART 2 以降についてはまた明日書くことにします。


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