あの歌の原点がここに [本]
今日もセルフのカフェです。
NHK で以前アンジェラ・アキさんと中学生たちの交流を描いたドキュメンタリーが放送されたそうで、それが本になっていたので取り寄せてみました。
初めの方を少し読んでみましたら興味深い内容がありました。
『手紙』に込めた思い アンジェラ・アキさんのメッセージ
P5
そんな私に、母(管理者注:イタリア系アメリカ人)から一通の手紙が届きました。
「これはあなたが10代のときに『これを私が30歳になったら渡して。それまでちゃんととっておいてね』と私に預けた手紙です。大事にとっておいたから読んでみてください」という言葉とともに。
正直、そんな手紙を書いたことすら忘れていたのですが、きっちりのりづけされて容易に開かない封を開けてみると、「未来の自分へ」という便箋何枚にもわたる長い長い手紙が出てきました。
それには、本当に細かく、いろんなことが書かれていました。
「Aちゃんにこんなことを言われて、今日もホンマにすごい落ち込んで」とか、「Bくんがすごい好きなんだけど、BくんはCちゃんが好きで」とか、「D先生にこんなこと言われて、お昼も食べられなかった」とか。
少しは音楽のことや将来のことが書かれていてもよさそうなものなのに、最初から最後まで、みごとなまでに延々と悩み、というよりもグチのようなものがつづられていたのです。
おもしろいことに、今の私は、大好きだったBくんの顔も、ご飯が食べられないくらいショックなことを言われたD先生の顔も、いっさい覚えていませんでした。そのことのほうがショックだったくらい。
正直、「そんなことで悩むなぁ!」と思うことばかり書かれていたけれど、当時の私は「そんなこと」でいっぱいいっぱいだったのだなと思いました。
そして、それはたぶん、今の中学生も同じなんじゃないかと思ったのです。
アキさんの実体験が元になっているのですね。
タイムカプセルを思わせます。
15年前の自分に語りかけるというのは構成の工夫ですね。
昔の自分に「そんなのは大したことじゃない」と言ってやりたい気持ちなのでしょうね。
私はどうだったろうかと考えてみると、一番昔の記憶は保育園でしょうか。
次が小学校一年生の最初の登校日。
気になっていた人のことは忘れてはいませんが、小学生の頃は人を見る目もまだできていませんから、我ながら押さないなとは思います。
中学生の頃も思い出はありますね。
「あれはそういうことだったのか」と今になって思うこともありますが。
昔に戻ってやり直したいと思うこともあるし戻りたくないという気持ちもあります。
誰でも通る道でしょうか。
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