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靴磨きワークショップ@gallery ten [ファッション]

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予定されていた企画に参加してきました。


”靴磨き”というとどういうイメージをお持ちですか。
靴磨きは男性の仕事、もしくは汚れ仕事で女性の方には敬遠されがちな仕事だと思います。
しかし、実際は靴磨きは女性の方が向いているのです。
なぜなら靴磨きは靴に施す”メイクアップ”だからです。
靴は主に牛など動物の革で作られていますが、その革は人間の皮膚と同じタンパク質の繊維です。
靴をお顔に見立てていただければ靴に施すメイクアップというのもご理解いただけるかと思います。
 
また、女性が靴を磨くと男性は出世します!
私のお客様である大手企業で調査した結果、
年収3000万~5000万の部長職になられる方の60%は奥様が磨いていらっしゃいました。
(残りの20%は自分、20%は外部委託)
女性が靴を磨くと男性は喜んで頑張る!という結果ではないかと思います。
”内助の功”は実在します。
ご主人や彼氏の靴を磨いて出世してもらい、お給料をたくさん稼いでいただいて、自分に還元してもらいましょう!
 
”内助の功サイクル”
靴磨き→出世→収入が増える→奥様や彼女に還元→みんなハッピー
 
また、靴は消耗品だと思っている方も多いかもしれませんが、
お手入れをきちんとすれば長く愛着をもって使い続けることができます。
フードロスだけではなく、身の回りの靴やバッグにも少し気を配ってみませんか?
「いただきます」と、感謝のきもちがあれば、
命を捧げた動物たちに報いることができると思うのです。
<浅野卓さんのプロフィール>
 
出身:岩手県北上市
経歴:慶應義塾大学法学部→郵政省→プロミス株式会社→日本マクドナルド株式会社→株式会社光通信→独立
 
2011年に独立し、企業訪問型靴磨き”Astral Tokyo”を設立。
企業訪問に特化した靴磨きサービスは当時東京初、これまでに90000足以上の靴を磨いてきました。
 
私が靴磨きを始めたのは小学校5年生11歳の時、初めて磨いたのは父の靴です。
私の父は高校の英語教員をしていて、家に帰るとほとんど会話もなく、一緒に遊んだ想い出も数えるほど。
当時の私の悩みは、そんな寡黙な父とどうやってコミュニケーションをとるか?!
それから父の行動を注意深く観察した結果、2週間に一度 日曜日に父がしていた靴磨きに目が留まりました。
「もしかしたら父と話すきっかけになるかも!?」と思い、
見様見真似で靴磨きにチャレンジしました。
その結果は、期待したほどのコミュニケーションの改善にはなりませんでしたが、
寡黙な父がほめてくれたのです。
それまでにないほど父がほめてくれたこと、磨いた靴がピカピカになったことに高揚感を覚えました。
その父の一足がスタートとなり、以来40年以上靴磨きを続け、
当初は趣味であった靴磨きで独立し、最盛期には毎月18社に訪問して靴磨きサービスを提供してきました。
現在は靴磨きサービスのほか、オーダースーツ、M&Aなどの事業も行っております。
2021年から羽田空港”シューシャイン21”の店長業務を受託しています。
(gallery ten)



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写真は一回目の様子ですが、二回目に参加しました。



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こちらは浅野さんも大興奮だった、参加された方がお持ちになった馬の鞍です。

おじいさんがバグをお作りになっていらっしゃるとかで、一緒にお持ちになった工具は NHK の朝ドラ『エール』に貸し出されたものだそうです。

第一次大戦頃のもので明治三十年ごろのものだそうです。



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これはもう一つの新しい方を下側から見たところ。



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オーダーメイドだとのことで、家紋が入っています。

下が前、上が後ろ側です。



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とても優雅で美しいです。



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小高さんの靴が並んでいます。



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商売柄か言葉はあっきり、声は大きく聞く人の興味を逸らせません。



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先に浅野先生が一連の作業を見せてくださいます。

この前にブラシ(馬毛)で埃を払い、汚れ落としで全体を軽く拭き上げます。


続いてクリーナーで汚れや古いクリームを落とします。



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このようなブラシか指でクリームを薄く塗っていきます。



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豚毛のブラシでクリームを馴染ませるようにブラッシングします。



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ネルの布で全体を拭きあげます。



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仕上げに艶出しです。

これは必須というわけではないそうで、全体に艶を出すのか先端や踵などのポイントを絞ってやるのかは好みや必要に応じてとのことです。


ここでもネルの布を使って、水かウィスキーを少しつけてワックスを伸ばしていきます。

ウィスキーを使うのは元mと気温の低い子飼いで行った時に水が凍ってしまうのでたまたま持っていたウィスキーでやってみたら具合が良かったからだろうとのことでした。



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この後参加者が実際に自分の靴でやってみます。

靴のタイプや革の表面の種類(スムーズかシボがあるかスエードかなど)によってクリームやワックスも違います。


上の写真のようにネルを指に巻くところから苦労します。


みなさん思い入れのある靴、ご主人の靴、息子さんの靴などをお持ちになります。

女性の方が多かったですが、浅野さん曰くお肌のお手入れと同じなので女性の方が向いているそうです。

男性はマニアックになりがちですが女性は全体のバランスを見ることができるからとも。



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左から馬、豚、ヤギです。



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水やウィスキーを入れているのはもともと理科の実験器具だそうです。



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靴の色に合わせて使います。



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これはみなさん驚いた NIVEA です。

atrix でもいいそうですが、クリームとして使えます。

浅野さん曰く人の肌にいいものは動物の革に使っても何も問題はないとのことでした。 



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プロの道具箱です。



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カビへの対処はという質問が出ましたが、基本は水洗いとのことでした。

不安な方はプロの業者に頼むこともできます。


シューキーパーは使って欲しいとのことでした。

100円ショップの安いものでたくさんとのことです。


一日履いたら二日休ませる。

大事に使えば50年は使えるとのことでした。

動物の命をいただいている。

大事に使いましょうとしてお話が締めくくられました。

大変有意義でした。
 
 
  
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