鑑賞: West Side Story [映画]
昨日あんなふうに書いた次の日ですが、映画を観てきました。
時間が取れたので映画館のサイトをチェックするとガラ空きだったのです。
上映が始まっても観客は十人に満たなかったと思います。
一言では言えませんが演奏と録音は良かったですね。
特別な音響装置を備えた館ではないのですが、不満に思うほどではありません。
確かにダンスシーンは迫力がありました。
カメラワークも新鮮です。
ただ、ロバート・ワイズの視点が記憶にあるのでちょっと戸惑いもありました。
リアリティを追求したのでしょうけど、ベルナルドもリフもトニーもなんと言いますか華がないように思えました。
そして昨日触れたマリアも。
二人の二重唱「Tonight」はハーモニーがきっちりしていてまあまあ良かった。
ただ「Maria」と同じですがもっと感情が強く出てほしかったと思います。
「Somewhere」が歌われる場面は旧作と変えられていますが、良かったです。
リタ・モレノはさすがに良かったですね。
トニーが運ばれていく場面、ジェッツとシャークスのメンバーが運ぶのですが、ここは旧作の方が心に響きましたね。
でもストーリーも音楽もよく知っているのに映像と一緒だと感じ方が違いますね。
思わず涙ぐんでしまう箇所がいくつもありました。
帰りに楽譜を見ていましたが、バーンスタインの手書き譜と出版譜が調が違うことに気付きました。
上は手書き譜で変ニ長調(D♭)、
出版譜は変イ長調(A♭)です。四度低くなっています。
他も見てみますと「Something's Coming」は手書き譜がイ長調で出版譜がハ長調で二度低い。
「Cool」はどちらもハ長調で同じ。
「I Feel Pretty」はどちらもヘ長調で同じですが、拍子は 3/4 が 3/8 に変更されています。
以前購入したフルスコアも参照したいところですが、どこに仕舞ったのかすぐにはわかりません。
変更された理由はわかりませんが、歌い手さんの音域の問題かもしれません。
もう一回くらい観てもいいですね。
そしてその後で旧作も。
※追記。
エンドロールを見ていて気づいたのですが、Kodak のロボマークと Kodak 35mm Film というような文字が見えたのですが、帰りに検索してみるとメイキング映像に「フィルムでないと」という発言がありました。
デジタルで撮影しているかと思ったらフィルムなのですね。
旧作は 70mm ですが今回は 35mm なのでしょうか。
まあ、フィルム自体の粒状性がかなり違うでしょうが、あの色調はやっぱりフィルムであることも理由の一つなのだろうと思います。
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