『ジャポニスム ━世界を魅了した浮世絵』:千葉市美術館 [アート]
展覧会を観てきました。
撮影可のものが意外にありました。
その大部分は千葉市美術館所蔵の浮世絵です。
葛飾北斎(1760-1849)「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
天保2-4年(1831-33)頃
個人蔵
歌川広重(1797-1858)「六十余州名所図会 阿波鳴門の風波」
安政2年(1855)
ホノルル美術館蔵 ジェームズ・ミッチナー・コレクション
歌川広重(1797-1858)「名所江戸百景 京橋竹がし」
安政4年(1857)
ホノルル美術館蔵 ジェームズ・ミッチナー・コレクション
歌川広重(1797-1858)「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
安政4年(1857)
ホノルル美術館蔵 ジェームズ・ミッチナー・コレクション
葛飾北斎(1760-1849)「冨嶽三十六景 凱風快晴」
天保2-4年(1831-33)頃
千葉市美術館蔵
鈴木晴信(1725?-70)「夜の梅」
明和3年(1766)頃
メトロポリタン美術館蔵
歌川国芳(1797-1861)「相馬の古内裏」
弘化2-3年(1845-46)頃
千葉市美術館蔵
歌川広重(1797-1858)「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」
天保5-7年(1834-35)
千葉市美術館蔵
上に画像を掲載した広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」ですが版の違うものが二点並べて展示されていまして、撮影可なのはこちらだけでした。
ホノルル美術館蔵 ジェームズ・ミッチナー・コレクション
もう一点は
山口県立萩美術館・浦上記念館蔵
ホノルルのものの方が先に刷られたものだとのことで、細部に違いがあります。
以下の画像はミュージアムショップで販売されていた絵葉書を撮影しています。
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空の雲の形、画題の地の色、「名所江戸百景」の文字、建物や木々の形。
二艘あった船がなくなっています。
川面の色の違い。
他にも細かい違いがあると思いますが、とても興味深いです。
なおミュージアムショップでは現代の職人さんが制作した復刻版が何点か販売されていました。
お値段は額付きで 27,500円と手が届く価格です。
北斎のこの二点や鈴木晴信の「夜の梅」もあります。
海外で出版された作品集も現物が展示されていましたが、おやと思ったのは歌麿の作品集です。
フランスで出版されたものが UTAMARO でなく OUTAMARO と表記されていました。
これはフランスでは「う」を ou と表記するのでフランス人に発音しやすいようにという配慮だそうです。
確かに yes の意味の「ウイ」は oui ですし、画家の レオナール藤田 の「フジタ」は Foujita と表記されます。
会期中に再度訪れたいと思います。
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