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『ウエスト・サイド物語』の誕生 [本]

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日曜の撮影です。

ホワイトバランスを変えたままだったので少々色が変です。


粉桜さんで休憩です。



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商業施設は皆クリスマス気分です。



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さらに調べたいことがあって古本を買いました。


‎青土社から新版が出ているのですが、巻頭言か何かを追加収録しただけで中身は同じだとのことだったのでこちらにしました。
『ウエスト・サイド物語』(この訳では『ウエストサイド物語』と表記)の誕生に関わるエピソードを調べたくて必要な箇所を拾い読みした段階です。
『ウエスト・サイド物語』がどのように着想されてなぜ長期間進展がなかったか、何がきっかけで『イーストサイド物語』が『ウエスト・サイド物語』に変わったのかはこれを読んで良くわかりました。
きっかけについてはスクリーンプレイ出版の『スクリーンプレイ ウエスト・サイド物語』(脚本と対訳)に挿入された文章で触れられていたのでさらにその前段などを知りたいと思いました。
進展がなかった時期はイスラエル・フィルの客演指揮、自作の交響曲の初演、その他の指揮活動、結婚、長男の誕生、そしてニューヨーク・フィルの客演指揮、『キャンディード』の作曲と初演など多忙を極めていたからで、これらのことは今まで詳しく書いた資料を読むことがなかったので大変参考になりました。
イーストからウエストに設定が変更されたのは物語の舞台に想定していた現実のスラム街がなくなってしまったからで、さらに実際のギャング団の抗争を報じた新聞記事を読んだことで「これだ」という感触を掴んだようです。
『キャンディード』が意に沿わぬ改変を重ねた挙句上演では好評を博すことができなかったところでしたが、もともとジェローム・ロビンズがモントゴメリー・クリフトから現代風にロミオを演じるにはどうしたら良いかと相談を受けたことがきっかけで『ロミオとジュリエット』の現代版をという話を持ち込んだのだそうで、バーンスタインは大層乗り気になったそうです。
構想を変更して一方をプエルトリコ人と設定したとき、頭の中でラテンのリズムが鳴り響いたとあります。
ここに傑作が誕生する条件が揃いました。当初の計画がスムーズに進んでいたらこの作品はミュージカル史、映画史に残る傑作にはならなかったでしょう。
それでも同時に進められていた『キャンディード』と曲を入れ替えるなど、バーンスタインの当初の構想のままではなかったようです。
オーケストレーションはシド・ラミンとアーウィン・コスタルが手がけていますが、バーンスタインはその監修をしています。コスタルは「音符全てが彼の作品」と言ったとあります。
編曲者としてクレジットされることは辞退したと別の資料にあります。
作詞に関しては初演のプログラムにはバーンスタインとスティーヴン・ソンダイムの両者がクレジットされていたそうですが、バーンスタインがソンダイム単独にするよう申し入れたそうです。
その時ソンダイムはその申し出に感激して「印税についても調整しなければ」という申し出を「大事なのはクレジットだけですから」と遠慮したとあります。
後にそのことを大いに後悔したそうですが。
バーンスタインが『ウエスト・サイド物語』の制作過程に関わる日誌のようなものを出版したとあるのですが、『バーンスタイン わが音楽的人生』という書籍に収録されているようなので注文しました。
挿入された写真ではスティーヴン・ソンダイムのピアノでエリザベス・テイラーなど『ウエスト・サイド物語』のリハーサルの様子など貴重なシーンを見ることができます。
その後 "The making of WEST SIDE STORY"(Keyth Garerian)という本も見つけたので該当の箇所を読んでいるところです。


スピルバーグ監督の映画は当初 12/10 公開の予定でしたが、来年 2/11 に延期されたそうです。

待ち遠しいです。


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