三本を比べて Global がトップ:包丁 [道具]
何本持ってるのかと言われているのですが、このところ新しく加わった包丁三本を比べてみました。
いずれも評判の良い製品です。
テストするのは地元野菜を置いているコンビニで売っていたトマトです。
包丁の切れ味を試す素材としては定番ですね。
買った翌日ですが、皮もしっかりしていて傷みはありません。
赤みの強いものを選びました。
一本は龍泉刃物の「風格龍和」という三徳。
ATS314鋼を使っています。
二本目は吉田金属工業の GLOBAL-IST。
切れ味の評価に必ず引き合いに出される GLOBAL。
GLOBAL-IST は刃の断面の形状を一般的なV字に仕上げた、家庭でも研ぐことができる新しいシリーズです。
従来のシリーズは断面がふくらみを持っているので素人には研げないのです。
三本目は「和 NAGOMI」という人気のシリーズです。
関市の三星刃物の製品で、440A モリブデン鋼です。
切るごとに撮影しているのですが、写真ではもとんど違いがわかりません。
違いを感じるのはトマトに刃が入っていく感触です。
その感触は GLOBAL-IST が最もよく、まだ硬さの残るトマトの皮にスッと抵抗なく入っていきます。
龍泉刃物の風格龍和も甲乙つけがたい感触で、三星刃物がその次という印象です。
GLOBAL はオールステンレスで継ぎ目のないデザインは今でも古びることがなく模倣したデザインが生み出されています。
汚れがたまることがなく衛生面でも優れています。
反面少し重いのですが、人によってはその重みが食材に切り込むのに都合が良いと感じます。
龍泉刃物の風格龍和は軽いです。
切れ味は文句なしですが、佇まいはプロの料理人好みという印象です。
三星刃物も軽いですが、デザインは一般家庭のキッチンでおしゃれに見えます。
軽いので女性には好まれるかもしれません。
持った感触やバランスは好みですが、切れ味は評判に違わず GLOBAL が素晴らしいです。
龍泉刃物はお値段もこの二本よりだいぶ高いので、一般家庭ではこの二本のどちらかを選べば間違いないでしょう。
耐久性については今はなんとも言えません。
別の機会に成田打刃物や越前打刃物、刀工の鍛えた包丁、BOB KRAMER、GLESTAIN などなどとも比べてみたいです。
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