『高松塚とキトラ』 [本]
奈良から帰って、古墳と壁画について殆ど知識がないことを痛感したので本を取り寄せてみました。
被葬者や絵師、壁画のルーツや両壁画の違い、盗掘の様子についての考察などが述べられていて、とても参考になります。
被葬者については何しろ装飾品などがなくなってしまっていて手がかりがないので今のところ誰だかわかっていないのですが、絵師については確定的なことは言えないもののかなり説得力のある説が展開されています。
天井や壁の絵の違いについても感心しながら読んでいます。
専門的に過ぎることもないので私のような最初に手に取るにはちょうど良い内容だと思います。
明日は親戚で法事があるので朝の更新はお休みします。
カラー図版の数やサイズ、図による説明がどれだけ載ってるかが気になります(@_@;)
by middrinn (2019-04-12 20:45)
middrinn さん、こんばんは。
カラー口絵は多くはないですね。
オリジナルの色はかなり損なわれているので線画にしたものが使われていて理解を助けます。
カラーの画像は最初の方にまとめられています(用紙が違うので)が、図版は説明の近くに挿入されているので読みやすいです。
キトラの方が古いのですが、高松塚の方が何と言いますか手抜きになっているなど興味深いです。高松塚は男子群像と女子群像がとにかく有名なのでこちらの方が芸術的にも優れていると思われがちですが、ほぼ同じ下絵を使っている四神を比べると確かにそうだと思わされます。
by センニン (2019-04-12 20:53)