Isidor Lot の木管 [楽器]
先日訪れた大久保管楽器店に行ってきました。
自分の Otto Mönnig を持参して展示されている楽器と比べてみようというわけです。
結果としては見送りになったのですが、比べてみると展示されている楽器がやや異色で、頭部管が長くその分だけ胴部管が短いことがわかりました。
頭部管は巻き管でした。
店長のお話では私の楽器の方が古いだろうとのことでした。
上がお店の楽器です。
見送りになった理由は二つで、一つは D(第一オクターヴ)より下になると極端に鳴りにくくなることです。
パッドを観察してもちゃんと塞がっているように見えるのですが、頭部管を交換しても現象は変わらないので調整の問題だろうと思えました。
店長のお話ではパッドを全部交換してそのままとのことでしたので、やはり調整が必要になっているのでしょう。
二つ目の理由は音色です。
決して悪くはなく、むしろ私の楽器より聴きやすい(でもやや普通)くらいなのですが、強い魅力が感じられないのです。
手元に一本あるので見送り、となりました。
代わりに気になったのは Isidor Lot の木管でした。
オリジナルは A=445Hz くらいのハイピッチの楽器で、管を継ぎ足す改造がなされています。
頭部管に貼られた金属も多分後で取り付けられたもので、全体の塗装もやり直されているだろうとのことでした。
小指のレバーはティアドロップ型ではありませんので、比較的遅い時期のものだろうと思われます。
座金は非常に厚いものが使われています。
想像に反して吹きやすく鳴りやすく、低音域までストレスなく鳴りました。
ただ、もともとハイピッチであるせいか右手方向はやや高めのピッチであるような印象でした。
反射板はコルクです。
手元の楽器と同じです。
もう一度試してみようと思います。
FMC フルートマスターズに立ち寄りました。
新宿御苑に行ってみる時間はありませんでしたが、地下鉄の駅近くの秋葉神社では満開でした。
普通の人は桜を見に行くこの日にフルートを見ている私は普通ではないのでしょうね。
明日は早めに出るので予約投稿します。
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