「冷戦とクラシック」 [本]
この著者の本は初めてですが、興味深く読みました。
だいぶ詰め込まれている印象で、もう少し言葉を尽くして述べても良いかなと思えるような箇所もありますが、なるほどと思う箇所も多くあります。
第二次世界大戦の終了から始め、オーストリアとアメリカとソ連を代表する大指揮者を通じて冷戦の始まりそして終わりが語られます。
コンクールもそれと無縁ではなく、ショパンコンクールとチャイコフスキーコンクールがどういう背景で誕生したのか、当初の目論見がどうなったかという経緯も非常に興味深いです。
ソ連という国でショスタコーヴィチがどう生きて作品を書いたか、なぜそうしなければならなかったのか、なども。
時系列的に通史的に読むことができたのは良かったです。
ベルリンの壁崩壊後にバーンスタインが混成オーケストラ/合唱団を指揮して第九を演奏したのは当時大きな話題になり、壁の破片を封入した CD が発売されるなど資本主義の勝利を象徴するかのような様相でした。
これは輸入盤なので国内盤とはパッケージが異なります。
この演奏はぜひ映像でも体験しなければというわけで DVD を買ってみました。
ブルーレイは発売されていないようです。
オケ:バイエルン放送交響楽団
ドレスデン国立管弦楽団
ニューヨーク・フィルハーモニック
ロンドン交響楽団
レニングラード・キーロフ歌劇場管弦楽団
パリ管弦楽団
合唱:バイエルン放送合唱団
ベルリン放送合唱団
ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
ソリスト:ジューン・アンダーソン(ソプラノ)
サラ・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)
クラウス・ケーニヒ(テノール)
ヤン・ヘンドリク・ロータリング(バス)
冷戦とクラシック―音楽家たちの知られざる闘い (NHK出版新書 521)
- 作者: 中川 右介
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 新書
バーンスタイン/ベートーヴェン:交響曲第9番~ベルリンの壁崩壊記念コンサート~ [DVD]
- 出版社/メーカー: ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部
- メディア: DVD
色々ありますが、やはり今の日本は平和なのだ、と安堵します。
こんにちは!
ここ数日、またお日様が見えないですね。
まったく妙なお天気です!!
by Take-Zee (2017-09-07 09:03)
Take-Zee さん、こんばんは。
今回もお天気については触れていませんが、週末は良いお天気になるようです。
by センニン (2017-09-07 19:36)