昔はフルートは最低音は鳴らなかった [レッスン]
先日久しぶりにこのミニシアターを借りましたら、最前列の椅子が変更されていました。
確かに椅子からスクリーンまでの距離が近くてミニコンサートをやろうとするときなど邪魔だろうとは思っていました。
撤去できるようにしたわけですが、スタッフの方のお話では座り心地に違いがありすぎるので別の椅子に取り替えられるかもしれないとのことでした。
定員は 80。最前列には15席あります。
撤去しても 65席ありますから、発表会などにも使えるかもしれません。
さて村松孝一さんが存命であった頃は 村松孝一さんがフルートの製作を開始(1923年)する前、岡村雅雄氏がアメリカ留学から帰国した1921年以前、最低音の ド は鳴らすのは困難だった(http://www.h2.dion.ne.jp/~andante/lesson_11.html)ようですが、いまでも条件によっては発音が遅れることがあります。
※ 2016.11.25 一部訂正。
tetsu さんからご指摘をいただき、文章を訂正しました。
この楽器でもたまにそういうことがあるのでなぜだろうと思って観察していましたところ、レ 以上の音のときにはほとんど小指で押さえているこのキーの形状が関係するのではないかと思えてきました。
この楽器は Louis Lot と同じように涙型の形状をしていますが、大抵の楽器は右側が少しえぐれたようになっています。
写真のように押さえた場合、わずかにこのキーを押してしまうことがあります。
するとほんの少しですがキーカップが上がります。
閉じているときはこうです。
たったこれだけでも、密着していないので音に影響します。
最低音以外でも響きが悪いような場合、もしその楽器がリングキーだった場合はどれかのキーの穴が十分塞げていないかもしれません。
手の小さい方は特に注意が必要です。
特殊な奏法が必要になることがないのであればカバードキーでも良いのです。
リングキーの楽器は穴をシリコンのパーツで塞いでしまうと音程に影響があります。
そういうときは相原さんの「リングキーストッパー」がおすすめです。
山野楽器や YAMAHA 銀座店に置いてあります。
お手軽な価格ですのでお気軽にお試しいただけます。
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