オカリナだって移調読み [楽器]
昨夜あたりから周囲に良い香りが漂っています。
もう金木犀の時期なのですね。
練習場所にもありました。
つい撮ってしまいます。
さて先週に引き続きオカリナを選んでいます。
Aulos の アルトC、ソプラノF、ソプラノC です。
この他ソプラノGまでは比較的お馴染みです。
Aulos のは裏の一部は素焼きのままで、歌口の形もアケタとはずいぶん違います。
音孔の配置も違います。
アケタは E♭管です。
そもそも形が違います。
ホールドのしやすさ、運指のしやすさもメーカーによって異なります。
Aulos の最大の良さは音程です。
楽器メーカーだけのことはあります。
しかし音色の魅力ということになると他のメーカーにそれぞれ強みがあります。
音程は演奏者がある程度はコントロールできますが、音色はフルートのように変えることはできません。
どれを選ぶかは演奏者の考え方次第です。
さて本番で取り上げようとしているレスピーギの二曲ですが、フルート用の編曲を使います。
Siciliana の方はオリジナルではなくて移調されています。
Itliana は変ロ長調ですから アケタ の E♭管で演奏すれば良いと思えるかもしれませんが、もちろんこのままでは普通は演奏できません。
E♭管用にハ長調の譜面に移調しなければなりません。
同様に Siciliana も アケタ の B♭管でそのままというわけにはいきません。
試しに F管用、E♭管用に移調してみるとこんな風になります。
まあ、移調しさえすれば良いかというとそうでもなくて、音域の問題もあります。
今日試してみたところでは F管の方がやりやすかったです。
Italiana では E♭管では最高音に近い、上の "ミ" から始めなければなりませんが、F管ですと一音低い "レ" から始まります。
一番低い音は音域内に収まります。
しかし、移調して譜面を作るのも長い曲になると結構手間です。
この程度の譜面ですと “移調読み” で対処できます。
弦楽器や inC の楽器しか手にしたことがない方には難しいのかもしれませんが、元の譜面を見たままで作例のような譜面として頭の中で移調するわけです。
もちろん臨時記号も対応しなければいけません。
E♭管の場合はちょうど二音下を読み取り、F管の場合はこの高音部の五線を低音部(ヘ音記号)の五線とイメージしてその二音上を読み取ります。
今回試してみてこの譜面で一番厄介だったのは臨時記号ではなくて臨時記号で変えられた音がある小節の後の小節において、初心者向けなのか、なくても良い変化記号(♭や♮。 変更されない元の音であることを念のために示している)が書かれている事でした。
まあ、鉛筆で抹消するなどしておけば良いのですが。
移調読みについては以前も記事にしました。
絶対音感がある方にはやりにくいかもしれませんが、絶対音感がある方にはそもそも移調楽器というのが違和感の対象なのかもしれませんね。
金木犀、あちこちで咲いていますね。
目につかなくても匂いでそれとわかります。
オカリナ、青いのは色といい光沢といい
見た目が美しいです。
by いっぷく (2016-10-01 21:32)
キンモクセイは、ニオイもいいけど、オレンジ色の花もカワイイです(^^♪
by レインボーゴブリンズ (2016-10-01 22:25)
今年はまだ金木犀の香りを嗅いでいません。これから楽しみ。
by yamatonosuke (2016-10-02 00:48)
いっぷく さん、おはようございます。
自然に気づくというのが奥ゆかしくて良いですね。
オカリナはデザインもメーカーによって様々ですが、楽器としては美しさも大切です。
プラスチックや木のものもあります。
つや消しのような仕上げのものもありますが、口にくわえる部分だけは素焼きではいけないそうです。それはそうでしょうね。
by センニン (2016-10-02 07:17)
レインボーゴブリンズ さん、おはようございます。
花が落ちると金色の絨毯になってそれがまたきれいですね。
by センニン (2016-10-02 07:17)
yamatonosuke さん、おはようございます。
不意打ちも良いですが、ワクワクしながら待つというのも良いですね。
by センニン (2016-10-02 07:19)