自分の音に仕込む:カオリモ4 [楽器]
初めて手にしたフルートはリッププレートだけシルバーという YAMAHA のものでした。
管体銀(メカニズムは洋銀または洋白)という楽器を吹き込んでみるのは初めてです。
アイハラフルートの一つのモデルである「カオリモ」はパーツは同じで作り方も基本的には同じです。
今まで手にした楽器は最初のものを除けば大部分はシルバーかゴールドのハンドメイドでリングキーでした。
カバードキーにはカバードキーの良さがあるのだという事を実感しました。
習い始めの人はカバードキーを使った方が良いですし、ある程度上達してもどうしても必要な事(ポルタメントとか)があるのでなければ無理にリングキーの楽器にする必要はありません。
さてこの “カオリモ4” ですが、頭部管の個性が強いことは確かですが、音量もあり、音のつながりもスムーズでスケールも違和感のないものです。
音量が出る頭部管なのでダイナミクスの幅があり、表情付けがやりやすいです。
ただ、それなりにパワーが必要です。
最良のポイントは案外狭く、極端な内吹きでは持ち味を出し切れないようです。
メカニズムも軽快で反応も良く、細かいパッセージにも不安はありません。
音程は特に Cis の響きにも問題なく、他との響きの違いも少なく、そうした意味でも初めて手にする楽器としても薦められるものです。
メカニズムの素材の持ち味か、総銀の少し重さのある響きや太い響きというものを求めるときには最適とは言えませんが、明るい響きも混じっていて、慣れれば自在に使い分ける事が出来そうです。
相原さんのスーパーインラインモデルほどではありませんが、通常の構造を持つフルートとしては響きや音程のバラつきが少なく、手持ちの Aihara (総銀、インラインリングキー)とは微妙に使い心地が違います。
スケールは独自のものではないはずですが、引き上げの工作機械と手作業の違いなのか、少し違いがあるように感じられます。
音色は試奏したときに付属していた頭部管よりは良いですが、その頭部管もちょっと独特な鳴り方をしていたので面白いとは思えました。
Aihara と共通するのは妙な色付けがない事です。
先入観を排して音に耳を傾ければ優れた音である事はわかるはずです。
ブランドや雑誌や先輩の評価だけで試奏する楽器を決めてしまうのではなく、雑念を排除して、聞こえてく音に耳を傾けましょう。
大切に使えば長く使える楽器になるでしょう。
やたらに高い楽器を買えば良いというものではないのです。
ただ、ただ、カオリも、アイス
おやすみなさいませ (^ ^)
by KENT1mg (2016-04-30 23:32)
KENT1mg さん、おはようございます。
たちのぼる カオリモ 音も いとやさし
. . . 季語なし (^^;
by センニン (2016-05-01 07:34)