R. ウィーン(?)の C&S [アート]
素晴らしいコバルトと鮮やかな金彩はセーヴルを思わせますが、花はアンティークのマイセンのようです。
多くはこう置いた時にこちら側に絵柄が見えるものが多いのですが、このカップは真正面に花が描かれています。
ソーサーの反射が映り込むのでカップだけにしてみました。
いつもの 千葉そごう 9F のベルロワイヤルさんで撮らせていただいています。
ロイヤルウィーンとされていますが、王立ウィーン窯は 1717年に開かれ、1744年にマリア・テレジアが関わって 1864年まで続いた名窯です。
その窯が閉じられた後民間の窯がそのスタイルを継いで製作を続けたそうですが、この窯印は「王立ウィーン窯(Royal Vienna ロイヤル・ヴィエナ)」とは異なります。
美しくまた丁寧に仕上げられていますが、これは多分「王立ウィーン窯」ではなくそのスタイルで製作を続けた民間の窯の製品ではないかと思います。
「王立ウィーン窯」のものならとても手が届く値段ではないだろうと思いますが、こちらはそれほどのお値段ではありません。
来歴にこだわらないのならこの美しい C&S を手にしてみるのも良いでしょう。
なお、そのスタイルを引き継いだ民間の窯とは「ウィーン磁器工房アウガルテン(Wiener Porzellanmanufaktur Augarten)」で、開窯は 1924年です。
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