盗まれたショットベルの行方 [それはいけない]
相原さんの頭部管です。
象牙や鹿の角のリップのものを使う事が多いので、これあまり出番がなくケースに入ったままでした。
多分ケースの接着剤の影響だろうと思うのですが、リッププレートの手前側が少し変色しています。
このリッププレートは先日の FMCフルートマスターズの楽器と異なりリッププレートは平らです。
以前取り上げたことがありますが、クラウンの部分にショットベルと名付けられた機構が組み込まれています。
クラウンを外すと内側が擂り鉢状になっています。
その先端は反射板に届き、その中心には穴があけられています。
この先端が穴の開き具合を調節します。
今またここでこれを取り上げるのは、先日不思議な因縁を感じたからです。
以前このショットベルが相原さんのところから盗まれてネットオークションで売られてしまったことを書きました。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2011-10-05
そのとき落札した人は善意の第三者ですからそれが盗まれたものであった事の責任を問われる事はありませんし、返還を求められることもありません。
最近先日取り上げた香木のリッププレートの頭部管を送ってくれた人が製作中の写真が見られるとして知らせてくれたサイトを見ましたところ、100以上あった写真の中に「アイハラショットベルチューンアップ」という画像があり、間違いなくこのショットベルが写っています。
そこで調べてみると落札したのは確かにこの方です。
出品者の ID は当然の成り行きと言いたいのですが利用停止中となっています。
削除はされていませんが。
評価を見ると出品と落札を合わせて良い評価が 46 であるのに対し悪い評価が 28 と悪い評価が異常に多いです。
内容を見ると自分の都合で落札者を削除したり、落札したのに連絡せず落札を取り消されたりと、常識ある社会人なら考えられない事をやっているようです。
中でもひどいのは出品者から
クレームあったので申し訳なかったと思いもうひとつ代替商品を送ると其の代替商品をオークションに流すなんてなんとたちの悪い方でしょう。オークションでいい方ばかりでしたのでショックです。二度と関わりたくありません。
とコメントされている取引です。
出品でもこんな評価があります。
フルートは 驚いたことに交換に出す前より格段に鳴らない状態で戻ってきました。使えないので、他の修理所に再度調整に出しました。診断では他社のタンポが混じっておりタンポの状態もあまりよくないとのことでした。納期、梱包もずさんな印象を受けました。
これは「全タンポ交換」を "出品" した時の評価の一つです。
この人は以前この blog にもコメントをくれていますが、それを読んだとき妙な書き方をする人だなと思いました。
自分のものの方が優れていると言っているように読めますが、そうだとしても他人の blog にこんな書き込みをする人はいないのではないでしょうか。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2008-11-13
この人は商品の説明に
ムラマツで◯◯本の製作に関わった
と書いていましたが、ハンドメイドで一本を1人で仕上げるはずのメーカーで年齢から考えてもそんなにたくさん作れるはずがないので「質問」を何度かしたのですが、全く回答がありません。
どうも誠意がないようだと思い
品質を優良と誤認させるような説明は良くないのではないか
という意味の書き込みをしたところ、
優良だとは書いていない
オークション荒らしはやめろ
これ以上続けるなら警察に訴える
などと返答したのです。
ムラマツでの経歴に関する内容がないので返答できたのでしょうが、ひどいものです。
これは例の窃盗が判明したあとの事なので商品説明にも嘘があると思えたので上記のような質問をしたのですが、その後ムラマツの工場を訪問して一人一本を仕上げる方式ではない事が分かったので商品説明も誇張はあるにしても大嘘というわけではなかったはずですが、何か疾しいところがあったのでしょう。
その後確かな筋の情報でムラマツでは磨きを担当していたという事が分かりました。
製作に関わったと言えば確かにそうですが、日本のトップブランドである「ムラマツ」で「"何万本もの" 製作に関わった」と書くのはどう考えても(技術が)優良であると誤認させる表現です。
この人物、最近は相原さんのところには出入りしていないそうですが、県内 S市の Aフルートアンサンブルに所属しているそうです。
こういう人物が何食わぬ顔をして日常生活を送っているとは、全く想像もしませんでしたね。
盗まれたショットベルをこんな形で見るとも想像しませんでした。
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