素晴らしい轆轤の技:(株)ヤマダイ大蔵 [アート]
千葉そごう の「日本の職人展」では一度買い物をしたことがあるお店には顔を出すようにしています。
この器を作っている(株)ヤマダイ大蔵 さんもその一つで、今回また器を購入しました。
欅の他栗や桑、トチノキなど今回もいろいろ見せていただきましたが、木目の美しかったこれを。
ろくろの技術も素晴らしく、細部にまで気を配った丁寧な作りです。
拭き漆の光沢も素晴らしく、いくつも出していただいた中からやっとこれを選びました。
軽く、使いやすい器です。
お料理も一段とおいしく感じられそうです。
こちらは黒柿の猪口です。
黒柿は以前別の業者さんから通販で茶托を購入したことがあります。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2011-08-17
あちらは漆の色が生かされた仕上がりでしたが、こちらは素材の色が残されています。
これが素晴らしいのは黒い部分の濃さです。
轆轤の腕も確かです。
漆は半光沢の上品な仕上がりです。
お酒を飲む人にぜひお勧めしたいですね。
こちらはアイデア商品です。
急須を置いて、急須にお湯を注ぐときに蓋をこの窪みに立てておけるのです。
普通は逆さに置く他ないのですが、取るときに取りづらいですね。
立てるというのは良いアイデアです。
仕上げがきれいなだけでなく、その造形のセンスが素敵です。
同封されていた説明書きです。
大蔵、小椋というのは由緒ある名前のようです。
この大蔵さんは日本国(もとは天皇家も)と同じ家紋(「五七桐」)が許されているという事ですから、確かな技術を伝承している事は間違いないでしょう。
HP はないようです。
最後にもう一つ、茶筒です。
これも黒柿ですが、こちらはさらに漆の色が抑えられ、素材の木の色が良く生かされています。
写真では分かりづらいですが、明るい色の部分の色が一様でなく、なかなか趣のあるものに仕上がっています。
黒柿は黒い部分が多いのが好まれるのかもしれませんが、このように見るほどに味わいが増すものも素晴らしいと思います。
蓋はやや力を入れると空気が抜けるようにゆっくりと下がって行き、蓋を取る時もゆっくりと外れます。
工作精度が高いのでしょう。
茶葉のようなデリケートなものは金属の缶よりこうしたものに保管した方が趣がありますし、味も良くなるような気がします。
素晴らしいものは他にもあったのですが、お値段がだんだん手の届かない領域に入ってしまいます。
つくづく思うのですが、こうした腕を持つ職人さんの仕事ならどれを買っても間違いはないでしょうが、木目は一つとして同じものはありませんからできる限り現物を見て共鳴できるものを選びたいものです。
木曾漆器の木目が素敵ですね~
僕も味噌汁椀 愛用してます
by kazu-kun2626 (2013-08-19 07:57)
本物の器の持つ使いやすさと
美しさを感じますね。
使えば使うほど味が出て来そうです。
by yoko-minato (2013-08-19 17:23)
kazu-kun2626 さん、こんばんは。
ご愛用でしたか。
私は今使っているのが壊れたら使おうかなと眺めています。
by センニン (2013-08-19 22:00)
yoko-minato さん、こんばんは。
使い込むと良い艶が出てくるそうです。
漆器は Japan ですね。
磁器は China と並べるとまた面白いですね。
by センニン (2013-08-19 22:13)