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しーちゃん [動物]

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伊万里の蕎麦猪口です。



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素朴でほっとします。



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以前ある思いを記事にしました。

http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2010-08-10



この器に描かれた風景を見ながら最近聞いた話に思いを致しています。



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この写真は「写真素材 フォトライブラリー」(http://www.photolibrary.jp/)のものを利用しています。

この写真は最上川ではないのですが、10日も早く梅雨入りしたいま、梅雨(に降る雨)を意味する五月雨という文字が実感を伴います。旧暦の五月はちょうど梅雨なのでしょうね。


ここからは少しフィクションを交えます。

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 家族の一員だった犬を Fさんは最近失いました。
 高齢で具合も良くなかった しーちゃん が眠るように逝ったのがせめてもの救いでした。

 思いを胸に旅に出た Fさんは大きな川のほとりに着きましたが、そこには昔ながらの渡し船があるのでした。
 しかし時期は梅雨、芭蕉や蕪村が詠んだ五月雨の句のように川は水かさを増し、その日は渡し船は出ないというのです。

 仕方なくその日は近くの宿に泊まることにしました。
 
 夕食後部屋に戻ると抑えた明かりの暗がりの中、何かがぼんやり光っています。
 まだ飛ぶには早い時期ですが、どういうわけか蛍がいます。
 
 息づかいのような明滅する明かりを見ているうちに Fさんは思わず「しーちゃん」とつぶやいていました。
 蛍の明かりもまるでその声に答えるかのように呼吸のように明るくなっては暗くなり、を繰り返しています。


 人の魂は四十九日の間は川のこちらにいて、そして川を渡って彼岸に行くと言われています。
 ここで足止めを食っている私のように、しーちゃんもまだこちら側にいるのだろうか。
 かわいかったしーちゃんがもしかすると蛍になって会いに来てくれたのだろうか。

 Fさんにはそう思えてならなかったそうです。


素人の作ですので不出来は大目に見ていただきたいのですが、歌には以前のいくつかの歌や句と同じように名前を読み込んでいます。

いつも しーちゃん の話をしてくれた Fさん、家族の中で一番じゃないと言いながら しーちゃ んがとても好きだった事が伝わりました。


一度会ってみたかったと思ううちに歌ができました。

 

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