濁手 鹿紅葉文香合:十三代 柿右衛門 [アート]
紅葉にはまだ早いですが、いつものベルロワイヤルさんに素晴らしいものが並べられていますのでご紹介します。
ろくろや絵付けが特別素晴らしいとされる十三代柿右衞門さんの香合です。
濁手については以前触れましたが、十二代さんの時代に十三代さんと共同で復活させた技法です。
http://www.kakiemon.co.jp/savesociety/aboutnigoside.html
この技法により十三代さんは重要無形文化財総合指定を受けられています。
鹿の周囲に川の流れと紅葉が配されています。
川は多分竜田川でしょう。
店頭で撮っていますので色の再現が難しいですが、白磁より温か味のあるやわらかな色あいです。
柿右衞門と言えば「赤」ですが、その色が最高に生きる素地として濁手は生み出されました。
とても手が届くお値段ではありませんが、じっと見ているだけで周囲が秋の景色に変わるような、そんな魅力を内包した小さな宇宙です。
柿右衛門の作品は多くの陶芸作家の中でも
秀でた作品ですね。
by 青竹 (2012-09-21 15:02)
青竹 さん、こんばんは。
一般に柿右衞門と言った場合は工房を意味しますので、いわゆる作家ものとは少々違います。
作家ものといっても良いのはこの濁手だけでしょうね。
今右衞門さんもなかなか良いですし、辻常陸も素晴らしいです。
秋になると特に和の器が恋しくなりますね。
by センニン (2012-09-21 22:21)