拭き漆によるトチの木工製品 [アート]
ガラスと焼物の次は木です。
見事なお盆ですが、素材はトチです。
トチと柿は不規則な模様が出る事に特徴があるそうです。
虎目のようなバーズアイのような模様が出ています。
ヴァイオリンのネックにも似たような模様が出た木が使われます。
肉眼ではこの見事な模様に眼を奪われるのですが、これは木目ではなく、木目は横に走っています。
この不思議な模様は木目に対して直角に走っています。
特に不思議なのはこの写真ではわかりにくいのですが、反射テープのように強く光を反射しているこの部分が奥行きがあって立体的に見える事です。
すぐ上の写真とその上の写真では少しだけ角度をずらして撮っています。
見え方の違いがご覧いただけますでしょうか?
去る 16日まで千葉そごう 6F のフロアで開催されていた『日本の職人展』で見事な木工製品に眼を奪われました。
器の造形が平凡でなく、塗られた漆の光沢が実に見事でした。
上の写真の猪口、眼を引きますね。
この酒器では特にこの特徴的な模様が強く現れています。
やはり木目に対して直角に細かい筋の連続が走っているように見えます。
この筋の周囲の明るい部分が視線を動かすにつれて反射の様子が変化し、立体的に見えるのです。
職人さんの会社は長野県木曽郡南木曽町の 株式会社ヤマダイ大蔵 という会社です。
会社の HP は今はないようですが、いくつか紹介しているサイトがあります。
我が家のベニバナトチノキもこんな模様が出るのかどうかわかりませんが、実に不思議で、しげしげと眺めてしまいます。
お酒の好きな人にはこれで飲むという楽しみもあるのですね。
まるでキャッツアイを見ているような模様と光沢ですね。
by 青竹 (2012-08-31 12:31)
青竹 さん、こんばんは。
私は初めて見ました。
楽器に使われる事もあるようです。
by センニン (2012-08-31 22:07)