国宝のイメージの湯呑み [アート]
先日行って来たサントリー美術館の「東洋陶磁の美」のポスターに使われているのが国宝の "飛青磁花生" です。
ちなみにポスターや図録の写真は三好和義さんの撮影になるものと説明があります。
この品は元々鴻池家伝来のものだそうですが、住友グループが安宅コレクションに寄贈したものとの説明があります。
会場を出たところにこの花生や油滴天目茶碗のイメージによる焼物が売られていました。
真右ェ門窯(http://www.sinemon.com/index.html)の作だそうですが、通常は大阪市立東洋陶磁美術館にだけ納められているものだそうです。
とてもきれいにできていて花生のイメージもよく生かされていますが、お値段も思ったよりずっとお手頃だったので買ってみました。
買いませんでしたが、油滴天目茶碗のイメージもの作品もありました。
形が似せてあれば検討したのですが、見送りました。
展示されていたのは国宝の "油滴天目茶碗"(伝 豊臣秀次所持、住友グループ寄贈) と重要文化財の "木葉天目茶碗"(加賀前田家伝来、住友グループ寄贈)ですが、この他の有名なものは龍光院、静嘉堂文庫、藤田美術館の 曜変(燿変)天目茶碗(以上国宝)です。MIHO MUSEUM の重要文化財は曜変天目茶碗と見る説と油滴天目茶碗と見る説があるそうです。
国宝の写真はこちらで見る事ができます。
http://www.emuseum.jp/top?d_lang=ja
なお、天目というのは黒っぽい釉薬である鉄釉の事をさし、曜変はもとは「窯変」の字を当てていたようです。
※ '12.3.22 追記。 天目について改めて調べてみると、宋代の建窯(福建省)で焼かれた黒釉椀がそもそもの初めで、浙江省天目山で使われていたものを日本に持ち帰ったところからそう呼ばれるようになったそうです。 黒釉の事を天目と呼びますし、今回実物を目にした天目茶碗のあの逆三角形のような形も天目と呼ぶようです。
次のサイトで一通り見る事ができます。
http://www1.icnet.ne.jp/take/tennmoku.html
一通り実物を見たいものです。
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