初見でこの妙技! [CD]
- アーティスト: バッハ,モーツァルト,ドップラー,テレマン,クーラウ,ランパル(ジャン=ピエール),工藤重典,リッター(ジョン・スティール)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: CD
ランパルと工藤さんのデュエットの録音は何枚かありますが、これは買ったままだったのを思い出して聴いてみました。
オリジナルは '88年の発売で、これは '07年に再発売された盤です。
録音の時ランパル 65歳、工藤さんは 33歳ですね。たぶん。
ブックレットにはわざわざ左がランパルで右が工藤さんと書いてあります。
それほど良く似ていて息もぴったりです。
しかしよく聴けばやはり響きの違いはあります。
それにしてもランパルのこの生き生きとした音楽はどうでしょう。
ブックレットを読んでいて驚いたのは再発売にあたって収録された工藤さんの文章です。
それによればテレマンのトリエッタはちょっとした手違いによって工藤さん以外は初見で録音する事になったのだそうです。ランパルは大変乗り気でしたが、チェンバロは大変です。レアリゼーションは初見では難しいのですが、リッターさんはそれを見事にやってのけています。
プロデューサーが予定していた曲と工藤さんが持参した楽譜が調は同じであったものの別の曲だったのだそうです。ランパルも初見だったのです。
それで思い出すのは以前読んだランパルの日本での録音のエピソードです。
どの本だったのか思い出せないのですが、たぶん矢代さんの編曲の録音のときだったのではないかと思うのですが、録音前に楽譜を見て吹いている様子が明らかに初見のようだったというのです。
このトリエッタ、初めて聴きましたが面白そうなので楽譜を探してみようと思います。
この CD には J.S.Bach の「二本のフルートとチェンバロのための」ソナタ ト短調 BVW1029 が収められていますが、有名なトリオソナタ BWV 1039 とは別の曲です。こちらの方もこの顔ぶれで聴いてみたいものですが、それはもう叶わない事です。
残されたのはラリューとの共演です。
- アーティスト: ランパル(ジャン=ピエール),C.P.E.バッハ,テレマン,バッハ,ラリュー(マクサンス),鍋島元子
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: CD
もっともその曲は有田さんと菅きよみさんの録音があれば十分ではあるのですが。
にほんブログ村
コメント 0