ケッヘル [レッスン]
ルートヴィヒ・(アロイス・フェルディナント・)ケッヘル(1800 - 1877)と言われてもピンと来る人は少ないでしょうが、ケッヘル番号(Köchel Verzeichnis)と言えば多くの方がご存知でしょう。
後にリッターとフォンが加えられてルートヴィヒ・アロイス・フェルディナント・リッター・フォン・ケッヘルとなったこの人物についてはモーツァルトの作品番号にその名を残してその "K" あるいは "KV" が作品名と共に常に目に触れる割には知られていません。
「割には」どころかこの作品番号以外には何も知られていないと言っても良いかもしれません。
モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン (講談社現代新書)
- 作者: 小宮 正安
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/18
- メディア: 新書
私も何も知りませんでしたが、先日書店の店頭でこの本を手にしてその事を改めて認識しました。
ビーダーマイアーとかディレッタントとか、曖昧な認識しかなかった言葉の意味も再確認できました。
後世に残る仕事をしたこの人物がなぜ殆ど忘れられてしまっているのか、その他にはその生涯に何か残したのか、そうした事柄について知る事が出来ました。
一度は読んでみても良いと思います。
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