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4本ペダルの FAZIOLI が常設:仙川アヴェニュー・ホール [楽器]

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イタリアのピアノ、FAZIOLI については以前取り上げましたが、最新号の「ぶらあぼ」を見ていたら 2009年7月にオープンしたと言う「仙川アヴェニュー・ホール」(旧桐朋学園音楽部門 第II別館ホール)の広告に国内初の4本ペダルの FAZIOLI が備えられていると書かれていました。
http://vqh.jp/

演奏会の告知も並んでいますが、当然と言うべきかピアニストが多いですね。

FAZIOLI の日本総代理店はピアノフォルティ株式会社だそうで、東京にショールームがあるようです。
http://www.fazioli.co.jp/index.html

4番目のペダルの働きは、HP によりますと
 「従来のシフトペダルは音色を変化させるだけですが、このペダルは音色を変えることな く音量のみが小さくなります。これはハンマーと弦との距離が近くなり、なおかつ鍵盤の深さも浅くなることから生まれます。これにより速いパッセージとグ リッサンドが可能になります。」

という事だそうです。
どこかで鍵盤の前端を下げる事ができると聞いたような記憶があるのですが、そういう説明は書かれていません。
探すと、ホールの説明にありました。
 「それを踏むことによって鍵盤を手前に下げ、その代わりに奥のアクションを持ち上げ、ハンマーを弦に接近させます。それによって打弦距離が小さくなり、音色を変えずに弱音化できます。なぜなら、通常の弱音ペダルは、踏むとハンマーが横に移動し、通常打つ3本弦が2本弦に減るばかりか、ハンマーが弦を打つ箇所も異なるため、結果として音色が大きく変わってしまうものでした。それとは異なり、第4ペダルを使用すると、ハンマーは通常打つ箇所のまま3本弦を使用するため、音色が陸続きにダイナミクスが広がります。」

モーツァルトの曲のようにコロコロと軽やかに転がる音を求められる時、現代のコンサートグランドではなかなか表現するのが難しいのだそうです。
こんな方法は素人には全く思いもつきません。


FAZIOLI は昨年のショパンコンクールから公式ピアノに採用されています。
聴きに行けるホールに備えられる日を待ちたいです。

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