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変色は見られず:FMC フルートマスターズ [楽器]

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以前楽器に変色が見られたのでメーカーに調査を依頼したところ、どうやらケースの接着剤に原因がありそうだとの回答をいただいて新しいハードケースが送られて来た事は以前記事にしました。
ハードケースに直接接する部分が変色したので、ハードケースが原因であろうとは想像がつきました。

http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2010-04-20
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2010-05-30-1


その後この楽器をハードケースに入れたまま保管していました。

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先週アンサンブルの合わせに使うために取り出してみました。
1枚目の写真が送る直前のもの、そしてこちらが現在のものです。
分かりにくいかもしれませんが、1枚目の写真の右の方に僅かに黒く見える部分がありますが、こちらの写真では黒く見える部分はありません。変色した部分を磨いてきれいになって帰って来ましたが、その部分はそのままです。


ハードケースを納入しているメーカーは一つではないそうで、新しいケースは購入した時に収められていたものとは別のメーカーのものです。
原因を調査する過程では FMCフルートマスターズからは時折メーカーからの試験結果を添えて報告が届きました。メーカーも真剣に原因調査をしていたようで、数種類の薬剤や接着剤と FMCフルートマスターズの管体と同じ資料を用意して時間をかけて試験をしていました。

小規模なメーカーですので小回りがきくという事はあるのかもしれませんが、小さな問題もおろそかにしないこうした姿勢は大いに評価できますね。

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コメント 6

IWARIN

センニンさん、こんばんは。
マスターズはケースも他のメーカーにはないこだわりがありますね。横を少し斜めにして衝撃を少しでも緩和できるように工夫していると聞いたことがあります。
多少出費になっても、大切な楽器を保護するケースやケースカバーは工夫されてこだわりのあるものを選びたいですね。カバーについては機能的でカラフルなものの中から選ぶことができますが、ケースについてもメーカー付属のものだけでなく、様々なタイプの楽器に対応するケースを作ってくれるところがあればよいのにと思います。
by IWARIN (2011-01-31 00:44) 

センニン

IWARIN さん、こんばんは。
確かに横が斜めになっています。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2009-02-11
全体に一回りコンパクトで、この点は一回り大きくて NAHOK の通常のケースカバーに入らない Brannen や Nagahara とはかなり違います。
ヴァイオリンはケースなしで売っていますが、管楽器は必ずケースが付いていますね。価格の問題もあるので言わばおまけ的なものになってしまっているのだと思います。
当然コストはかけられません。
NAHOK はあの価格であの機能ですから全てのフルートを吹く人に勧めたいですが、価値観は人それぞれですし、見てくれは良い数千円の布やビニール製のものを選ぶ人もいるでしょう。

NAHOK の素材は十分高機能で断熱性能は信頼できると思いますが、落下などの衝撃に対しては万全とは言えません。
車の遮音材や衣料品の断熱に使われるものや、医療やオーディオの分野で使われる衝撃吸収素材などいろいろ試してみたい素材があります。自分用に遠くないうちに試作してみたいと考えています。
by センニン (2011-01-31 20:27) 

IWARIN

ケースがあくまで付属品の扱いでコストをかけられないというのもわかる気もしますが、ちょっとさみしい気もしますね。
以前、といっても20年くらい前のことですが、ムラマツフルートではリップ銀のM-85用のケースが8000円、M-120,180用が12000円、AD以上が今でもあるえんじ色の革張りで25000円で、本体とは別の値段設定でした。消費税導入plus物品税廃止でケース込で実質値下げになったと記憶しています。
また、日本のメーカーのものよりアメリカのメーカーの方がよい革を使っていると聞いたことがあります。ハンミッヒなどドイツのメーカーのケースも贅沢な感じがします。
NAHOKさんが、ヴァイオリンと同じようにカバーと一体になっている、衝撃吸収に優れたケースを開発してくれないでしょうか?
by IWARIN (2011-01-31 23:07) 

センニン

IWARIN さん、こんばんは。
muramatsu は 20年前でその値段ですか。
すごいですね。

革の質については比べた事がないので何とも言えません。
Hammig はオールドの楽器のケースを見る限りクロコ風の型押しのものを使っているように見えますね。鍵穴もあります。Louis Lot も確かそうでした。

NAHOK がそこまでやるかどうかは分かりませんが、研究はしているかもしれません。問題は価格と売れるかどうかでしょうね。道楽でない以上採算が取れるだけの販売量が見込めるかどうか、価格設定が重要ですね。
by センニン (2011-02-01 20:46) 

ぼー

こんばんは。
過去記事へのコメントですがご容赦を。

半年前にナガハラのシルバーを購入したのですが、先日先生に変色を指摘され、1月に調整に出したついでに問い合せ、昨日調整からあがってきたときに説明を受けたのですが、この記事と同様にケースの接着剤が原因らしいとのことでした。現在のケースは変更され、自分のケースは順次交換していくとのことでした。その際、分解磨きもしてくれるとのことで。
自分は硫化銀はできないので、磨いてもらおうかと思っています。
少数製作のメーカーにはありがちなのですかね?
by ぼー (2014-02-06 22:42) 

センニン

ぼー さん、こんばんは。
おおそうですか。
Nagahra でもそうですか。

この時聞いた話では乾燥時間も十分ではないのではないかとの事でした。

Nagahara はフルコンサートですと形状も違いますので特注のようになるのでしょうね。

私の Nagahara のケース、頭部管と胴部管の間の仕切りが剥がれかけています。今度のフェアにでも持って行ってみることにします。
by センニン (2014-02-07 21:09) 

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