シャンパンとフルート [アート]
今日は成人の日ですが、成人式など遥か昔の事になってしまったおじさんとしては1月15日が成人の日として頭に刻み込まれてしまっています。
それはさておき。
今日から(本当は20歳の誕生日を迎えれば、さらに言うならその前日から。なぜ前日なのかは過去の記事 http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2008-02-14 をご覧ください)お酒が飲めると喜んでいる人も多い事でしょうが、私は飲めないのでお酒には全く無関心です。
でもお酒の道具たるグラスには関心があります。
ちなみにコーヒーの道具であるカップにも関心があります。
今日は祝日である成人の日にちなみ、お祝いの席で飲まれる事の多いシャンパンとそのグラスについて。
シャンパンと言えばフルート(グラス)ですが、そのデザインはメーカーによって結構違います。
高い事で有名なシャンパンであるドン・ペリニョン(Dom Pérignon)。
最近はクリュッグ(Krug)に人気があるようですが、「ドンペリ」の方が知名度は高いと思います。
ドンペリのメーカーはモエ・エ・シャンドン社(Moët et Chandon)で、LVMH グループの会社ですが、Krug も現在は同じグループです。
シャンパン全般について先日興味深い本を読みました。
シャンパンの起源についての記述もありますが、感心してしまうのはシャンパンの特徴である泡について詳しく述べられている事です。顕微鏡写真で泡が出る様子や立ち上る様子、泡ができる条件などについても書かれていて、どちらかと言えばお酒を飲むのが好きな方よりお酒というものについての方に関心がある方には興味が尽きない本だと思います。
さてシャンパンフルートと呼ばれるグラスが並んでいます。
左から
バカラの「ドンペリニョン」、モエ・エ・シャンドン社のドンペリ専用グラス(新タイプ)、同旧タイプ、同新タイプのブラックバージョンです。
左の三つを拡大してみます。
外形も異なりますが、内側(底部)のシェイプにも違いがあります。
(左と真ん中が入れ替わっています)
さらにもう一種類。
バカラの「オノロジー(醸造学)」シリーズの「シャンパーニュ」です。
底の部分もやはり違いますね。
上記の本によれば、泡ができるためにはきっかけとなる部分が必要で、通常はグラスの内側についた繊維などの非常に小さな部分にある空気がそうだとか。
シャンパンに含まれるガスは表面からたくさん逃げて行きますが、一部はシャンパンの内部から泡となってグラスの中を立ち上ります。
繊維片などがあるとシャンパンが注がれても繊維の隙間に空気が閉じ込められます。
その空気には上部の液面と同じようにシャンパン内部からどんどんガスが入り込みます。
すると泡がだんだん大きくなり、やがて繊維片から離れて泡となって立ち上ります。
この現象が連続してグラスの中で起こり、泡の連続になるというのです。
この本を読むまで全然知りませんでした。
バカラの「シャンパーニュ」、底のすぼまったところに小さな印が付けられているのだそうで、これが泡を生む「きっかけ」になるようにデザインされているのだとか。
形も美しいのですが、シャンパンを楽しむためのそんな工夫もなされているところがさすがですね。
私もお酒飲めません(^^;
シャンパンは結婚式に出席した時に少し口に含む程度です。
グラス美しいですねー!
バカラで本物のシャンパンを飲んでみたいです。
by kichi (2009-01-12 18:03)
おお!同志ですね (^^)
シャンパンはワインに糖分を加えて二次発酵させるので、ワイン以上に味わいが異なるようです。
私もシャンパンならなんとか飲めそうですが、高いものばっかりではないのでたまにはとは思ってはいるのですが...。
ま、体質(遺伝)なので無理に飲めるようになる必要はないですよね。
飲める人は「世界が広がる」なんて言いますが、音楽だって写真だって知らない人には味わえない世界ですからね。
by センニン (2009-01-12 19:42)