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ミラーが上がらない一眼レフ [写真]

aIMGP5022.JPG

一眼レフはデジタルであれフィルムカメラであれ撮影の瞬間にはミラーを上げて撮像素子やフィルムに光を当てなければなりません。
撮影の正にその瞬間は見る事ができないわけで,これは一眼レフの宿命のようなものです。

ところがかつてミラーを跳ね上げない一眼レフが存在しました。
その一つが上の写真の EOS-1n RS です。


aIMGP5023.JPG

ミラーを上げなければフィルムに光が届かないはずです。
ではどうなっているのかと言うと、ミラーはいわゆる「鏡」ではなくて,ハーフミラーなのです。
光の半分は上(ペンタプズム)に反射し、残りは後ろに通過させます。


aIMGP5025.JPG

ご想像の通り,光量が落ちます。
それが一番の弱点かもしれません。
会社の旅行などでスナップを撮るときこのカメラを持ち出しました。
撮る瞬間の表情が見える,それを経験してしまうと他のカメラが使えなくなってしまうのです。

もう一つのメリットは,ミラーを跳ね上げて戻す事に伴うショックがない事です。
ただし,ミラーで光が遮断されないので常時シャッター幕に光が当たります。
例えばうっかり太陽にレンズを向けたままにするとシャッター幕を傷める可能性があります。


もう一種類はやはり EOS シリーズの初期のモデル,RT です。
こうした構造のカメラはその後発売されませんでした。
あまり売れなかったのかもしれません。

デジタル時代になって ISO 6400 相当でも問題なく使えるようになってきました。
今ならもっと評価されるかもしれません。
ファインダー増の明るさはやむを得ないとしても,撮影には問題ないと言っていいのではないかと思います。

昔、二眼レフというカメラがありました。
ご覧になった事があるかもしれませんが,レンズが縦に二本並んでいて,上のレンズはファインダー用,下のレンズは撮影用です。
これならいいじゃないかと思われるかもしれませんが,レンズが二本必要な事と,わずかですが見ている画像と撮影される画像に違いがある事が問題になります。
左と右の目では見え方が違います。それと同じですね。


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kichi

カメラは奥が深くて色々あるのですね^^
私はただシャッターボタンを押すだけですが、記事を読んでいてとっても楽しかったです♪
by kichi (2008-08-01 22:32) 

センニン

師匠、毎回コメントありがとうございます。

こんなカメラを知っているのは年配の人です(^○^)

ちなみに初めて使ったカメラはハーフサイズでした。
ご存知ないでしょうね。
35mm サイズのスペースに縦長に二枚撮れるのです。
つまり 36枚撮りなら 72枚撮れるのです。
昔はフィルムも高かったですからね。


今日 D700 を受け取ってきました。
まだお目当てのレンズが発売されないので DX 18mm-200mm で試し撮りをする予定です。
DX レンズは使用可能ですが、せっかくの大きな撮像素子をフルに使えないのです。
ご存知の通り DX レンズは DX フォーマットに特化した設計になっているのでそれを外れる部分は切り捨てているのです。お陰で小型軽量に放ったわけですが。
レンズの種類をカメラが自動的に判別して切り替えます。

この点はカタログにも目立つようには書いてありません。
ま、考えようによっては1.5倍の焦点距離相当で使える便利さがそのままであると前向きに捉えることもできます。

将来フルサイズのモデルをお買いになるときは気をつけて下さい。


by センニン (2008-08-01 23:02) 

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