立花千春さん、前田綾子さんのデュオコンサートを聴く その2 [演奏会]
昨日の続きです。
しかしこの写真は一体....?
コンサート終了後のサイン会です。
許可を得て撮影させていただいた前田綾子さんですが、掲載についてはご了解をいただくのを忘れてしまいましたので、一応お顔は隠しました。
で、主役は手前の物体です(^^)
左は先日掲載しましたスコッチウィスキー、バランタイン purity 20年 です。
右は CAMUS のコニャック、MI NUIT です。
入手が難しいお酒ですが、運良く見つけることができました。
その手前は前田さんの CD、"purity" と "minuit" です(^o^)
アルバムタイトルが両方ともお酒の名前と知ったときは唖然としました。
筋金入りのお酒好きでいらっしゃるようです。
さて、演奏会の様子です。
曲目は
1. ユグー:『仮面舞踏会』によるグランドコンチェルト・ファンタジー
2. ショッカー:ラブバード
3. フランセ:オウムの対話 より
4. 真島俊夫:『紅 "くれない"』(委嘱初演)
─休憩─
5. シュナイダー:プロヴァンス組曲
・入り江の孤舟
・藤の花に戯れるミツバチ
・ブドウの木とオリーヴの木
・ミストラル
・エクスの泉
6. 長生 淳:リエゾン ダン ル ジュー!? Les Liaison dans le Jeu!?(委嘱初演)
でした。
その他アンコール多数です。
フルート二本とピアノですが、パートの入れ替わりもあり、前田さんはアルトフルートあり、ピッコロあり、二人ともアルトフルートの曲あり、と多彩な演奏で楽しむことができました。
休憩の後は衣装も着替えられていました。
委嘱作品の演奏の後では作曲者も舞台に上がられ、拍手を受けられていました。
長生氏の作品はオペラのレチタティーヴォの連続のような構成で、二人の姉妹の物語を音で表わした意欲的な作品です。フルートピアノも高い技巧を要求される作品で、完成からあまり日数がない中で完ぺきと思える演奏でした。お二人はパントマイムなどとの共演も面白いかもとおっしゃっていましたが、そうかもしれないと思えます。
日数がないという点では『紅 "くれない"』も同様です。
アンコールではルロイ・アンダーソンの「そりすべり」で "対決"(立花さんが普通にメロディー、前田さんがそのあとアドリブ)も聴くことができました。大阪のプログラムには二曲(ビゼー:メヌエット、J.S.バッハ:ポロネーズ&バディネリ)あるのに今回はないのがちょっと残念でしたが、聴くことができました。
ショッカーの "Dangerous Duets!" が聴けなかったことだけが心残りでした。
冒頭の曲が最も印象に残りました。
高い技巧、素晴らしいハーモニー。フルート同士のデュエットの真髄はこれなのだなと強く思いました。
ゴールドの密度の高いホールの最後部までエネルギーを失わすに届く、柔らかにして濃密で強い音、シルバーの明るく華やかでいて芯のあるそれでいて柔らかくもあるフルート本来の音だろうと思える音、いずれも魅力的です。お二人の個性が現われているとも言えます。
異質であるようでいて良く溶けあって生み出される完璧なハーモニー。
同じエコール・ノルマルに学んだお二人にして初めて生み出される息の合った演奏。
今年の締めくくりとしてふさわしい素晴らしい演奏会でした。
ボトルにいただいたサインのアップです。
黒の油性ペンしかなかったのでした(>_<)
銀と金のマーカーを持って行こうと思っていたのですが、忘れてしまったのが悔やまれます。
せっかくサインをいただいたのに、明かりを反射させないと分かりません。
MI NUIT をご覧になってとても驚いていらっしゃいました。
差し上げようかどうしようか迷ったのですが、せっかくサインをいただきましたので、ひとまず大事に持って帰りました。
前田さんにはこのほか CD にも。
立花さんには CD のブックレットにサインをいただきました。
立花さんの元には教え子らしい人達が押し寄せていました。
CD "Density 21.5" のパワフルな音という印象は実演を聴いて少し修正されましたが、今回聴けた音はゴールドという素材だけでなく体全体から生み出されるのだな、と感じました。
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