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「フィンランディア」その2 [好きな歌]

'11.08.21 追記。 掲載した雑誌、CD の写真についてご指摘をいただきましたので Amazon のリンクで表示されるもの以外は順次修正あるいは削除しています。

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良い情報をいただいたのでオーマンディの「フィンランディア」を入手してみました。
通常入手可能な合唱入り版と、そしてなんと合唱なし版の CD も入手できたのです。

「交響曲第2番」「悲しきワルツ」「トゥオネラの白鳥」とのカップリングの RCA盤がマシューズ編による合唱入りです。こちらはブックレットに「シベリウスの思い出」と題するオーマンディの文章が掲載されています。
ジャケットデザインもオリジナルです。一緒に写っているのはシベリウスでしょう。

もう1枚の合唱なしのものは、通販か何かの全集のうちの1枚と思えるもので、R.コルサコフの「シェエラザード」「スペイン奇想曲」とのカップリングでレーベルは CBS SONY です。コロンビア録音ということになりますね。録音データは記載されていません。
たまたまオークションを覗いたら出品されていたのです。競合なしで入手できました。

RCA 盤の解説によるとオーマンディの「フィンランディア」の録音は次のように行われています。

 1. RCA      1940 SP
 2. コロムビア1 1950 MONO LP
 3.      2 1959*
 4.      3 1968
 5. RCA     1972*

入手した盤は 5 の RCA 録音です。
3 と 5 が合唱入りの録音とのことですので、通販と思われるこの CD は4 の録音であると思われます。

RCA 盤は K2 Laser Cutting の効果か音質はコロンビア盤より良くなっています。
合唱の有無は別として、フィラデルフィア管の華麗な弦、色彩感豊かな管の音色は RCA 盤の方が良く伝わると思います。
また RCA 盤の方がややめりはりのきいた演奏という印象です。

オーマンディとアシュケナージの演奏は相当違いますね。
オーマンディのコロンビア録音は特にシベリウスの祖国の美しさや人々の平和な暮らしを強く感じさせる演奏であるのに対し、アシュケナージ/フィルハーモニア管の演奏はその祖国を踏みにじられた怒り、不屈の精神とでもいうものを強く感じさせる演奏になっています。こぶしを握りしめて圧政に抗議する人々の姿が目に浮かぶようです。
祖国の美しさ、平和といった表現はコロンビア録音の方が感じられるという印象です。

私の感じたのは「怒り」であったのだなと改めて感じました。


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TURKU

 センニンさん、こんにちは。
 以前、フィンランディアの件でコメントさせていただいた、TURKUです。

 オーマンディ/フィラデルフィア管の演奏は、森と湖の美しい国「フィンランド」に対するシベリウスの愛国心がよく表現されてると思います。センニンさんも同じ印象を抱かれたようですね。

 私の持っているアナログ盤はRCAのもので、ジャケットはセンニンさんが入手されたものと同じです(ただし、バックの色がグレーですが。)。残念ながら録音の記述がありませんが、合唱なしのRCA盤ということは1940年のものということになるのでしょうかね。

 私もアシュケナージ/フィルハーモニア管の演奏を聴いてみたいと思います。

 それでは、また遊びに来ますね。
by TURKU (2007-03-21 19:11) 

センニン

TURKUさん、こんばんは。再びコメント有難うございます。
RCA ですか。ブックレットの記述が正しいとすればオリジナルは MONO の SP という事になりますが...。再チェックしてみます。

演奏で何が伝えられるか。
楽器を演奏する者としては1番学ぶべきところですね。
by センニン (2007-03-21 22:27) 

センニン

ブックレットを確認しましたが、録音については上記の通りのようです。

ところが、今 Yahoo! オークションを覗きましたら1956年頃の録音としてモノラルの LP が出品されていました。モルモンのタバナクルの合唱入り。グリーグの『「ペール。ギュント」組曲第1番』などとのカップリングです。
上記のリストの 2. の 1950年のものではないかと思います。

そのほか TURKU さんがお持ちのものと思われる RCA の LP(RX-2331)も出品されていました。

シベリウスとは関係ありませんが、『マルセル・モイーズの芸術』が欲しいのですが、オークションにも Amazon にもないので気長に待つつもりです。
by センニン (2007-03-22 21:04) 

TURKU

 センニンさん、こんばんは。
 私のLPは、センニンさんご指摘のとおり、RCAのRX-2331です。
 この盤のフィンランディアをCD化して欲しいのですが。

 ところで、「マルセル・モイーズの芸術」を調べてみましたが、廃盤なんですね。フルートの巨匠ですか。いつか手に入るといいですね。

 実は、私も廃盤でどうしても手に入らないCDが1枚あります。「オートグラフ」というアメリカのハードロックバンドの「ザッツ・ザ・スタッフ」というアルバムです。たまにオークションに出品されるのですが、すぐに3万円ぐらいに値段が上がってしまうので、とても落札できません。このアルバム以外は、再販されているので新品で手に入るのですがね。私も気長にこのアルバムの再販を待っています(ジャンル違いで失礼しました。)。
by TURKU (2007-03-23 00:16) 

センニン

TURKUさん、こんばんは。いつもコメント有難うございます。

モイーズの CD、探していただいてありがとうございます。
ホルンの『デニス・ブレインの芸術』は持っているのですが、フルートを始めたのは最近なので、今のところ巡りあえていません。

ところで AUTOGRAPH の "That's the Stuff" は Amazon にユーズドが4枚出ていますよ。最安値は 9,360円ですが、コンディションは「非常に良い」となっています。
出品者はロスから送るとしていますが、送料を含む手数料は規定の範囲とすると 340円でしょう。「14-35日以内に到着」日数はかかりますが、次に安いものが 15,311円、次が 18.985円、最高値が 29,800円となっています。
実際の状態はわかりませんがいずれも「非常に良い」そうです。チェックしてみてはいかがでしょう?

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/B00005AVOS/ref=sr_1_olp_14/503-8156080-3898369?ie=UTF8&s=music&qid=1174654576&sr=1-14

「フィンランディア」についても良い情報がありますが、これについては画像もアップしますので新たに記事を起こします。
by センニン (2007-03-23 22:09) 

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