目利きでありたい [アート]
中古品を扱うお店にて。iPhone11 Pro での撮影です。
こちらのお店では Baccarat の品揃えが豊富なのですが、見ていておやと思いました。
右側のグラスはルイ・フィリップとされていますが、これは違います。
見慣れないとわかりませんが、これはアルクールのワイングラスのレッドボタンというシリーズです。
よくみると気質が違うのですが、簡単に見分けるには上か下から見ます。
ガラスケースの中なのでこれ以上下に回り込むことはできないのでこれではわかりませんが、
真上から見るとはっきりします。
Baccarat のサイトでシルエットの違いがわかります。
ルイ・フィリップはこちら。
レッドボタン(ウォーターグラス)はこちら。
バカラ アルクール 2802 266 ルイ フィリップ グラス H17cm [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: バカラ(Baccart)
- メディア:
バカラ Baccarat グラス ペア アルクール HARCOURT 1841 ルイ・フィリップ レッドボタン 2810590 2810590 [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: バカラ(Baccart)
- メディア: ホーム&キッチン
上の Amazon のリンクでは下の方もルイ・フィリップとしていますが、これは誤りです。
シルエットの違いはご覧いただけると思いますが、ルイフィリップの方が下部が角ばっていてややゴツい感じがします。
お値段はかなり違って、ルイ・フィリップは Baccarat の価格では 90,200円。
レッドボタンは二客で 79,200円なので一客は 39,600円です。
何が違うかと言いますと、ルイ・フィリップは赤い部分は赤いクリスタルガラスが上下のクリアなガラスで挟まれている構造なので真上や下から見ても真ん中の部は赤いのですが、レッドボタンの方はラッカージュと言ってクリアなガラスの上に樹脂を被せてあるので上や下から見ると真ん中の部分は透明です。
そこで三枚目の写真をご覧いただきたいのですが、中央が透明なのがお分かりいただけると思います。
そして販売価格は 30,000円。
この価格はどう見ても新品で 39,600円の商品の中古価格ではありません。
やはりルイフィリップと判断してしまっていると思われます。
打った人はいい思いをしたはずですが、よく知らない人が「欲しかったルイ・フィリップがあった!」として買ってしまうと、後でお店とトラブルになる可能性があります。
買う方にも知識が必要です。
これは 10年前の七月の記事で使った写真ですが、同じ系列のお店で買った Limoges の焼物です。
Limoges と言えばフランスの名窯(産地)です。
もともとセーヴルの下請けとして発展した地域だそうで、セーヴルの美しい青に通ずるものがあります。
美しい金彩を見ても只者ではないとわかります。
これがなんと 105円のコーナーに並んでいました。
打った人もこれがそんなにいいものだとは知らなかったのかもしれません。
お店で査定した人もリモージュを知らなかったのかもしれませんし、会社としても評価できなかったのかもしれません。
いくらで買い取られたのかはわかりませんが、10円くらいかもしれません。
売る方にも知識がなければなりませんね。
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