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工藤版『無伴奏チェロ組曲』(1-3) [CD]

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以前も触れたのですが、不思議なことがあるものでなかなか見つからないものがあるとき自分から出てきてくれたと思うほかない出来事が何回かあったのです。

この CD もそうでした。

以前購入したのですが聴かないでいたところどこにしまったのかわからなくなってしまっていたのです。

 

発表会に向けて練習しているわけですが先日はヨーヨー・マの録音(2018年。3回目の録音)を聴き込み、それに続いてミッシャ・マイスキーの録音(1984-85年の録音。レコード・アカデミー賞受賞)も聴きましたがいよいよ工藤さんの演奏も聞いてみようという気になりました。

最初に聴いてしまうと影響を受けすぎるように思うのです。

練習を重ねて迷ったり悩んだりとなった時に答えを求めようというわけです。

 

結局、最近整理したものを積んであったところから、落ちてました。

以前も全く同じことがありました。

まるで自分から「ここにいるよ」と言っているかのようです。

 

神様はいるのだろうかとつい思ってしまいます。




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ヨーヨー・マの演奏は非常に素晴らしい。

モノローグのようなその演奏は内省的で深みがあります。

録音もこれ以上ないほど鮮明です。

 

不思議なものでマイスキーの演奏からはまるで違う印象を受けます。

録音が古いのは仕方がないのですが、どこか陽気なものが一貫して下を流れているかのような印象を受けるのです。

 

工藤さんはマイゼンの編曲でも使うのかと思いましたらご自身の編曲だそうです。

楽器は先頃入手された Haynes の 14k #30000 と YAMAHA 18k Bijou。

 

管楽器の限界としてブレスを取らなければならないことがあります。

もちろん循環呼吸を使う人もいますが、工藤さんは使っていません。

このブレスの取り方が一つの指針になります。

無伴奏パルティータもそうです。

 

工藤さんの演奏はヨーヨー・マのチェロに比べると感情を配した言わばドライなものに聴こえます。

テンポも比較的速目で先へ先へと進みます。

とても真似できません。




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