ヤマユリ '18:千葉市若葉区 [花、植物]
いつものポイントに行ってみました。
思ったより開花の進みが早く、一部はもう終わりかけていました。
ここは神社の境内を囲む山林で、下草がよく刈られてヤマユリには添え木が当てられています。
それでも今年は本数が少なく、新しく踏み入れるようになった一角でもいつもよりかなり少ないようでした。
望遠が入院してしまったので今回は 80mm マクロ主体です。
木々の中で木漏れ日を浴びて百合の白が輝きます。
終わりかけているもの以外はまだ瑞々しく咲いています。
街道を挟んだ向かい側には歴史を感じさせる建物が残っています。
凛としています。
タコのように見えなくもありません。
寄って見ると雄蕊が新鮮な野菜のように見えてしまいます。
なぜ盛り上がっているのでしょうね?
雄蕊の先端は犬の鼻のように湿っていて花粉が着きやすくなっています。
奥の方はまるで毛のようです。
シンメトリー。
美しいアーチ。
鮮やかなルージュのような花粉。
強い香りが鼻をくすぐります。
木立の中はひと息つける場所です。
明るい場所を吹く風は熱風なのに木陰では涼しく感じます。
飛んできて止まりました。
クロカミキリらしいです。
犬を連れた上品なお年寄りに挨拶されたので少しお話しさせていただきました。
さだまさしの『帰去来』のジャケットの二人を年を取らせたような感じをイメージしてください。
お話によるとその方のご主人が山林の手入れをなさっていらっしゃるとか。
「嫁に来た時はこのあたりは草茫々でした」
「ここ(のヤマユリ)も見る人もいなかったのですが、手入れをするようになって見に来てくれる人も多くなりました」
「これは本榊。これが本当の榊ですよ」
幹は柚子に似ています。
神棚には「ひさかき」も使われます。
幹はあまり太くありませんが、見上げるほどに育っています。
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