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10th Anniversary:高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト [演奏会]

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Kさんのお嬢さんが参加されて二年目、今年は結成 10周年ということで新しいアルバムも発売されて全国 37箇所でコンサートが行われるそうです。



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千葉市での会場は JR東千葉駅近くの千葉市民会館です。



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ずいぶん久しぶりですが、建物はもうだいぶ古くなったという印象で、座席も狭いという印象でした。

千葉ではもう 7回もやっているということでした。

 

チケットは完売ということでしたが、年配の方が多いように見受けられました。

若い方は多分メンバーのお友達などでしょう。

 

 

高嶋さんのコンサートは初めてですが、耳を傾ける演奏会というよりは半分ショーのようなエンターテインメントといったところでしょうか。


曲目などは次の通りです。

第一部

 1. 交響曲第9番 第2楽章 「新世界」より

 2. 歌の翼に

 3. カノン(パッヘルベル)

 4. 交響曲第2番  第3楽章(ラフマニノフ)

 5. モルダウ 「わが祖国」より

 6. チャルダーシュ

 

第二部

 7. リベルタンゴ

 8. 彼こそが海賊(パイレーツ・オブ・カリビアン より)

 9. プリンセス・メドレー

  (いつか王子様が、ホール・ニュー・ワールド、星に願いを など)

 10. ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー

 11. タイスの瞑想曲

 12. 威風堂々

 

アンコール

 スーベニアの鳴る丘(高嶋ちさ子)

 庭の千草

 

 

ステージが明るくなりましたが、すぐには誰も登場しません。

どうしたのかと思っていると後ろの方から拍手が起こりました。

催促しているのかと思っていましたら、会場の後ろから二本の通路をヴァイオリニストたちが登場しました。

 

第一部の途中でメンバー紹介があり、一人一人が自己紹介をしながらヴァイオリンの奏法の種類(素人向けに、ヴィヴラート、フラジオレット、スピッカート、ピチカートなどなど)を紹介していきます。

そして第一部の最後ではそれらを総動員したようなチャルダーシュで締めくくります。

 

曲は構成が構成ですからオリジナルのアレンジで、オリジナルのままで聴ける曲は少ないです。

 

女性だけなので衣装も見せ所。

第二部の冒頭では「パクリました」という “女子十二楽坊” のような真っ赤な衣装(高嶋さんだけは赤と黒)で、リベルタンゴ。

「アンダー30で」として高嶋さんを除いたメンバーでの演奏、という演出もありました。

 

曲によっては “のだめ” のオーケストラのようなアクションも。

"チューチュートレイン" のような振り付けも。

 

「プリンセス・メドレー」では衣装はみんなお姫様のように。

衣装替えはまだあります。

 

 

客席から登場する演出ももう一度。

 

 

そうそう、ヴァイオリンのレッスンも。

コンサートの最初の方でヴァイオリンを習っている人に手を挙げてもらっていましたが、ほんの数人だったようです。

 

客席に呼びかけて「やってみたい人」「男女を問わず」「大人サイズの楽器なので 150cm以上の人」「習ったことがない人」という条件で希望を募ると何人か手が挙がったようですが、一案早かったとしてピアノを教えているという女性が舞台に上がりました。

本当にヴァイオリンは初めてのようで、メンバー二人が構え方や弓の持ち方、動かし方を文字通り手を取って教えます。

 

開放弦だけを使う(一回だけ弦を押さえる箇所あり)易しい音を、お手本に続いて弾きます。

曲は “パッヘルベルのカノン” の冒頭でした。

 

そこまでなんとかできるようになると、メンバーが演奏する曲に合わせて “合奏”。大きな拍手が起こりました。

感想を訊くと「ピアノの方が(やさしい)」とのこと。それはそうでしょう。

 

 

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会場ではおきまりの CD の販売がありましたが、なんとパンフレットは有料販売。

チケットと引き換えに渡されたのは他のコンサートや挨拶が印刷されたリーフレット、ファンクラブの案内、他のコンサートの案内など最少限でした。

 

最後にはサイン会(高嶋さんだけ)もありましたが、ロビーも狭いため行われている場所が人波に隠れてしまってわかりづらかったためか並んですぐサインしてもらえました。

購入した CD、フィルムが破りにくく、係の人に破ってもらいましたが、その間手持ち無沙汰の高嶋さんは少々イライラしていらしたのか、サイン用のペンで机をコツコツと . . . 。



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総員(高嶋さん以外)は14人で、そのうち 11人がピックアップされてステージを務めるとか、 10年前のメンバーは誰もいなくて一番古いメンバーで 7年だとか、お母さんが高嶋さんと同じ年齢というメンバーのこととか、MC は手馴れたもので、お客さんを飽きさせません。

 

メンバー紹介では特技を披露する人もいて、珍しいのはアナウンスとクラシックバレエ。アナウンスは実際、開演前におやりになったとのことでそれを披露していらっしゃいました。クラシックバレエはメンバーの演奏で「花のワルツ」。




楽しいコンサートでした。

高嶋さんの音はさすがで、張りがあって艶があって訴求力の強い音でした。

ゴリゴリ押してくるような音ではありませんが、モリコーネの曲や「庭の千草」のしっとりとした感じはこれが本来の高嶋さんの音楽かなと思えました。

 

高嶋さんは3年前からフィリピンの子供達 50名の支援をされいているそうで、義援金の寄付の呼び掛けがありました。

何が必要なのか現地に足を運んで確かめていらっしゃるそうで、今年の12月には子供達の前で演奏を行う予定だったそうですが、政情不安のためそれはやむを得ず中止。

その代わり今回のツアーに子供達を招待したとか。

 

寄付は「ダンボールで作った箱で壊れやすいので」として、「ぜひ重くないお金で」と、工夫された呼び掛けがありました。

終演後、メンバーの皆さんがロビーで募金箱を持っていました。

 

先日「徹子の部屋」に出演されたそうですが、そうした活動が理由なのかもしれません。

ちょっと見直しました。

 

 




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