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「君は変じゃない」 [本]

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黒柳さんの本を読むのは『窓ぎわのトットちゃん』以来ですが、NHK ドラマ「トットてれび」を視て読んでみたくなりました。

ドラマをご覧の方も多いと思いますが、前回の渥美さんとのご縁を描いた回が特に良かったですね。
その前の向田さんの回も見事でしたし、留守番電話のエピソードなども良かったですが。


渥美さんの回で忘れられないのは渥美さんの最後の留守番電話の声を繰り返し聞く場面。
真剣な目。
何度も何度も再生する、セリフのないその場面とそれに続く残された奥様の話を聞く場面。
留守番電話の声が、最後に現実の声にかわる演出も良かったですね。
喋りすぎて "チャック" というニックネームを奉られた黒柳さんが一言もしゃべらないそれらの場面が心に迫ります。

あんなに親しくして噂になる程仲の良かった渥美さんは病気のことを全然気取らせなかった。
「お兄ちゃん」と慕ってくれる「お嬢さん」は渥美さんにとって現実の世界の妹のような存在だったのかもしれません。
『星の王子さま』を教えてくれた "お嬢さん" は、渥美さんにとっては本当に疑うことを知らない子供のような心を持った『星の王子さま』の世界の人のように思えたのかもしれませんね。

私生活を見せなかった渥美さんや高倉さんは本当のプロではないかと思えます。


『トットチャンネル』を今朝から読み始めて半分ほど読みました。
目頭が熱くなったり、おもわず笑ってしまったり。

本当にあのトットちゃんがそのまま大きくなったのですね。

子供のような心を持ち続けるのは難しいことです。
パンダやチンパンジーなどの動物が黒柳さんを特別な態度を取るのは動物がそういう人柄を感じ取る力があるからなのかもしれませんね。


私はいつそんな心をなくしてしまったのだろうと思い、黒柳さんがうらやましくなります。






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