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「ファンダンゴ」でもよかった:「ボレロ」 [本]

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今まで地震とは縁がないかのように思っていた九州で大きな地震が、それも何度も続いています。
TV では地震関連の報道ばかりです。
お城や神社の衝撃的な映像も流れています。
丈夫であろうと思っていたこうした建物で大きな被害があったのは今回のような災害とはあまり縁がなかったからだろうかと思ってしまいます。

新しいように見える住宅も無残な事になっています。
"家" は安心できる場所の筈なのですが、人の作るもののあっけなさというものを改めて感じさせます。

活断層の上には重要な施設はやはり作れないのだなと思います。

阪神・淡路の時の事やまだ記憶に新しい東日本の時の事が頭をよぎります。
大雨の予報も出ています。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げると共に悪天候下でのご無事をお祈り申し上げます。


出かけるつもりだったのですが、やめました。
以前書店に立ち寄ったときパラパラとめくってみて面白そうだった本を買ってあったのを開いてみました。

「名曲誕生 時代が生んだクラシック音楽」
 著者:小宮正安
 株式会社 山川出版社

次の曲が取り上げられています。
作曲者名の後ろは作曲年です。

 オルフェオ モンテヴェルディ 1607
 怒りの日 リュリ 1683
 コーヒー・カンタータ バッハ 1732 - 1734
 フルート・ソナタ フリードリヒ二世 一八世紀
 トルコ行進曲 モーツァルト 1784以前
 戦時のミサ曲 ハイドン 1796
 ウェリントンの勝利 ベートーヴェン 1813
 幻想交響曲 ベルリオーズ 1830
 ラ・カンパネッラ パガニーニ 不明
 ピアノ協奏曲 ハ長調 チェルニー 1827
 シチリア島の夕べの祈り ヴェルディ 1855
 ローエングリン ワーグナー 1850
 幻想的ワルツ グリンカ 1856
 モルダウ スメタナ 1874
 大学祝典序曲 ブラームス 1880
 交響曲第六番<悲劇的> マーラー 1903 - 1904
 ピアノのための組曲 シェーンベルク 1921 - 1923
 ボレロ ラヴェル 1928

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 ジャズ組曲第二番 ショスタコーヴィチ 1950
 ロビン・フッドの冒険 コルンゴルト 1938
 トゥーランガリラ交響曲 メシアン 1946 - 1948

フルート・ソナタはバッハかなと思ったらフリードリヒ大王でした。
全部は読んでいないのですが、チェルニーやコルンゴルトなどが取り上げられているのが目新しいですね。
なぜトルコ風音楽が人気だったのかなど、興味深いです。
ショスタコーヴィチと国家の関係がどうだったのかなど理解しやすく述べられています。

最初に読んだのは「ボレロ」です。
ラヴェルの晩年など、知ってはいても改めて読むと運命の残酷さを思います。
なぜ軍隊に志願したのかは分かるようでやっぱり分かりません。
スペインの音楽 "ボレロ" とどう関連があるのかわからない「ボレロ」ですが、あまりタイトルは重要ではなかったのとの事。

珍しい、ラヴェルの軍隊時代の写真が掲載されています。
最近の本は手間がかかるためかこうした写真などを使う本は多くはないように思います。

読んで損はない内容です。






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