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掃除棒が短い:G.R. Uebel [楽器]

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"PIPERS" の最新号(2016 JANUARY #413)を見たら表紙が DAC で見た Uebel です。
DAC で行われた展示会のリポートが掲載されていて、この楽器についても触れられています。

どの楽器も吹ける状態になっているとあって、それはその通りなのですが、実際に試奏してみるといろいろだなというのは以前取り上げた通りです。

その時も書きましたが頭部管がオリジナルでなくなってしまっているのが残念です。
ピッコロは手に取りませんでしたが、表紙を見るとこちらはオリジナルなのかもしれないと思われます。


この号、「東京六人組」の CD の評も載っていて、なかなか的確です。

ご覧になってみてください。


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さてこの G.R. Uebel ですが、実は掃除棒の長さが足りないのです。
写真の上から YAMAHA の黒檀、同じく YAMAHA のメープル、Uebel のアルミ、SANKYO のアルト用です。


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YAMAHA の長さが違うのは何故なのかわかりませんが、もう一本持っている黒檀も同じ長さですので、メープルと黒檀で長さを変えているようです。

反射板の位置をチェックするための溝は同じ位置に刻まれています。

ここに写っているメープルは現在販売されているものとは違い、ラインが3本刻まれています。
3本あったほうがチェックしやすいのですが、何故か今は一本しか刻んでありませんし、黒檀はもともと一本であるようです。

楽器と一緒に写っている写真をご覧いただきたいのですが、Uebel の掃除棒は YAMAHA のより少し長いものの、 Uebel 用としては長さが足りません。
胴部管と足部管が一体ですので、普通のものより長くなければならないのは当然ですが、DAC で他の個体を見た時に確認しましたが、どれもこの掃除棒と同じでした。

これでは掃除がやりにくくて仕方がないのでアルトフルート用を探しました。
なかなか見つからず、やっと探すことができたのは SANKYO のものでした。

DAC で頼めば各メーカーのアルトフルート用を取り寄せることはできると思いますが、Amazon で見つかったのでそれを取り寄せました。
DAC まで行くと交通費がかかってしまいますから、ついでがある時でないと高いものについてしまうのです。


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反射板の位置のチェックは付属のものでやらなければなりません。


私の Uebel はハードケースも状態が大変良いのですが、元々付属していたはずのドライバーはありません。
ノックピンの代わりにネジが使われていますが、それらを調整するためのドライバーが付属していたはずなのです。
ケースにはそれを収納するスペースがちゃんとあります。

DAC で見た個体のどれにもドライバーは付属していませんでした。
ま、汎用のもので間に合うだろうとは思いますが、これもオリジナルがあるならば良いのですが、50年ほどは経っているので見つけるのは難しいかもしれませんね。

とにかく Uebel は良い楽器です。
見かけたら吹いてみることをお勧めしますが、以前取り上げましたように調整が万全ではないものもありますので、もしいまいちだったったとしてもそれが実力ではないかもしれませんので、そのおつもりで。





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