森麻季さん@佐倉市民音楽ホール [演奏会]
ソプラノの 森 麻季 さんのコンサートが佐倉市で行われました。
久しぶりの市民音楽ホールです。
定員 667名の中規模のホールです。
公演中以外は撮影は禁止されていませんでした。
プログラムを記録しておきます。
なお、プログラムと森さんの MC で表記が異なるものは併記しておきます。
(P)としたのは伴奏の 山岸 茂人 さんのソロです。
森さんはマイクを持たれて曲目の説明などをなさいました。
グノー:歌劇「ファウスト」より "宝石の歌"
リスト:コンソレーション(なぐさめ)第2番 (P)
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
マスカーニ:アヴェ・マリア
山田耕筰:この道
山田耕筰:からたちの花
モーツァルト:<美しいフランソワーズ>による12の変奏曲 K.353 (P)
ここで衣装を替えられました。
グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より "私は夢に生きたい"
休憩
二度目の衣装替えです。
マイヤベーア:歌劇「ディノラー」より "影の歌"
マイヤベーアはシューマンに酷評されたため今でも評価があまり高くないが、
この曲はコロラトゥーラの見せ所なので、とお話されました。
ガーシュウィン:《3つの前奏曲》より第2番、第1番 (P)
ここで三度目の衣装替えです。
久石譲:Stand Alone 〜 NHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ
菅野よう子:花は咲く 〜 NHK「明日へ」東日本大震災復興支援ソング
<ヘンデル生誕330周年記念>
歌劇「リナルド」より "涙の流れるままに" (私を泣かせてください)
歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)」より "つらい運命に涙はあふれ"
ショパン:ノクターン第17番 ロ長調 作品62-1 (P)
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より "私のお父さん" (私の愛しいお父様)
■アンコール
村井邦彦:翼をください
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より "ムゼッタのワルツ"
山岸さんの伴奏を生で聴くのは初めてですが、かっちりとした演奏で、音楽が明確です。
指先もよくコントロールされ、表情も豊かで伴奏者としても優秀であることがよくわかりました。
森さんの歌唱で一番印象に残ったのはグノーの "私は夢に生きたい" でした。
若い娘らしいジュリエットの夢、希望、喜びといった弾けるような心の底からの感情が体全体を使って会場いっぱいに伝わりました。
山田耕筰の二曲は控えめな表現でしっとりとした日本の情感が伝わりました。
NHK がらみの二曲は以前聴いたときほど強く伝わるものがなかったという印象でした。
少し力を抜いたようでした。
ヘンデルとプッチーニのような、若い娘の心情を歌ったものはやはり聴きごたえがあると感じました。
体や表情を使っての表現も過剰にならず、しかし内に多くのものを秘めているという感じがとても良かったです。
アンコールの "ムゼッタのワルツ" は表情も明るさを増し、かなりノっているという感じでした。
あっという間の二時間でした。
11月に秋川市でほぼ同じプロブラムで公演が行われるようです。
できるものならもう一度聴きたいものですが、ちょっと遠いですね。
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