SSブログ

カラヤン&ベルリン・フィル初来日演奏会プログラム [演奏会]

kr20150923_7376.jpg

 

ランパルのプログラムと一緒に入手したのがこちらです。

 

 

kr20150923_7375.jpg

 

なんと布で装丁された本になっています。

 

1957年(昭和32年)。

ベルリン・フィル ハーモニー交響楽団(注:原文のまま)

指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン

 

日独文化協定記念

 

主催 日本放送協会・ラジオ サービス センター

後援 外務省・ドイツ大使館

 

kr20150923_7383.jpg

 

公演日程は次の通りです。

 

11月 4日(月)東京 日比谷公会堂  プログラム A

       5日(火)    〃     プログラム B

       6日(水)    〃     プログラム C

       7日(木)名古屋 市公会堂  プログラムD

       8日(金)    〃     プログラム E

     10日(日)福岡 電気ホール プログラムF

     11日(月)八幡 八幡製鉄体育館  プログラム B

     13日(水)広島市公会堂  プログラムG

     15日(金)大阪 宝塚大劇場 プログラム C

     16日(土)   〃     プログラム H

     17日(日)神戸 国際会館  プログラム I

     19日(火)東京 日比谷公会堂 産経ホール  プログラム J

     20日(水)     〃         プログラム K

     21日(木)仙台市公会堂  プログラム H

     22日(金)東京 東京体育館 慈善演奏会

 

 

プログラム A

    交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」   モーツァルト

    楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死   ワーグナー

    交響曲 第2番 ニ長調 作品73   ブラームス

 

プログラム B

    楽劇「ニュルンベルクの名歌手」前奏曲   ワーグナー

    交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラーハ」   モーツァルト

    交響曲 第1番 ハ短調 作品68   ブラームス

 

プログラム C

    交響曲 第8番 ロ短調 「未完成」  シューベルト

    交響曲 第3番 変ホ長調 作品35 「英雄」   ベートーヴェン

 

プログラム D

    交響曲 第7番 イ長調 作品92   ベートーヴェン

    交響詩 「モルダウ」   スメタナ

    歌劇「タンホイザー」序曲   ワーグナー

 

プログラム E

    歌劇 「オベロン」序曲   ウェーバー

    交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」  R. シュトラウス

    交響曲 第2番 ニ長調 作品73   ブラームス

 

プログラム F

    歌劇 「オベロン」序曲   ウェーバー

    交響詩「画家マチス」   ヒンデミート

    交響曲 第5番 ハ短調 作品67   ベートーヴェン

 

プログラム G

    交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」   モーツァルト

    交響詩「ドン・ファン」作品20   R. シュトラウス

    交響曲 第2番 ニ長調 作品73   ブラームス

 

プログラム H

    交響曲 第5番 ホ短調 作品95「新世界より」  ドヴォルジャック (注:当時は5番だった)

    交響詩 「モルダウ」   スメタナ

    組曲「火の鳥」  ストラヴィンスキー

 

プログラム I

    組曲「火の鳥」  ストラヴィンスキー

    交響曲 第38番 ニ長調 K.504 「プラーハ」   モーツァルト

    交響曲 第7番 イ長調 作品92   ベートーヴェン

 

プログラム J

    交響曲 第7番 イ長調 作品92   ベートーヴェン

    交響詩 「モルダウ」   スメタナ

    組曲「火の鳥」  ストラヴィンスキー

 

プログラム K

    楽劇「ニュルンベルクの名歌手」前奏曲   ワーグナー

    交響詩「画家マチス」   ヒンデミート

    交響曲 第5番 ハ短調 作品67   ベートーヴェン

 

ご挨拶が沢山掲載されています。

 日本放送協会 永田 清

 ヘルベルト・フォン・カラヤン

 ドイツ連邦共和国外務大臣 フォン・ブレンターノ

 ドイツ連邦共和国駐日大使 ドクトル ハンス・クロル

  外務大臣 藤山愛一郎

 

第一コンサートマスターは ミシェル・シュヴァルベ。

「四季」の録音で記憶に残っています。

 

フルートは次のようなメンバーです。

 フリッツ・デムラー

 オーレル・ニコレ

 フリードリッヒ・トマス

 ギュンター・プリル(ピッコロ)

 

オーボエに ローター・コッホ の名前があります。

ファゴットは ギュンター・ピースク(コントラ・ファゴット)。

 モーツァルトのコンチェルトを録音していますね。

 

メンバー表によれば各パートの人数は次の通りです。

 1st Vn 18、2nd Vn 15

 Va 13、Vc 11

 Cb 9

 

 Fl 4、Ob 4

 Cl 4、Fg 4

 

 Hn 6、Tp 4

 Tb 4、Tuba 1

 

 Perc 4

 Hp 1

 

巻末に次の各氏の文章が掲載されています。

 山田 耕筰、宮沢 俊雄(東大教授)、属 啓成(音楽評論家)、吉田 雅夫(N響首席奏者)


例によって広告を。

 ・御木本眞珠店

 

 ・グラモフォンレコード

   ベルリンフィルハーモニー75年史

   フルトヴェングラー シューマン:交響曲 第4番

             シューベルト:交響曲 第7番

             ハイドン:交響曲 第88番

 

   カール・ベーム ベートーヴェン:交響曲 第5番

                   荘厳ミサ曲

 

   オイゲン・ヨッフム ベートーヴェン:交響曲 第3番

                      交響曲 第6番

                      交響曲 第7番

             ブラームス:交響曲 第1番〜第4番

 

   フリッツ・レーマン シューベルト:交響曲 第8番

             バッハ:クリスマス・オラトリオ

 

   フェレンツ・フリッチャイ ベートーヴェン:交響曲 第1番、第8番

                チャイコフスキー:交響曲 第五番

                スメタナ:交響詩「モルダウ」

 

   12吋LP=2,300円、10吋LP=1,700円、EP=850円

 

 ・incabloc(注:時計部品)

 

kr20150923_7379.jpg

 

kr20150923_7380.jpg

 ・山葉ピアノ

 

 ・和光

 

 ・松下電器産業株式会社

   ナショナル ハイ・ファイ装置

    Hi-Fi レコードプレーヤー(短波もきける5ワット型) UL-970型 25,500円

    2バンド・チューナー付 Hi-Fiアンプ(5W型)US-914型 21,500円

    8吋スピーカー付バスレフ型スピーカーシステム SPS-82型 15,000円

 

 ・大東紡織株式會社 てまり毛糸 (注:「社」は旧字体)

 

kr20150923_7378.jpg

 ・東京第一ホテル

 

 ・日本交通公社

 

 ・レナウン商事株式会社 Tartan

 

 ・武田薬品工業株式会社 ハーモニン錠(トランキライザー)

 

 ・株式会社 松尾楽器商会 ピアノ:スタインウェイ、ベーゼンドルファー

              弦楽器:W.WILFER社 セロ・バス

              管楽器:マリゴー社 アレキサンダー社

              打楽器:WFL社 アジャックス(BH社)

              ハープ:ライオン ヒーリー社

              チェムバロ:ノイペルト社

              チェレスタ:ムステル社

              電気楽器:マルティノ・コムプトン(電子 電気 オルガン)

 ・日本麦酒株式会社 サッポロビール、リボンシトロン、リボンジュース

 

時代を感じます。

大変力が入っていたことが伝わります。

何年前から準備が行われたのでしょう?

 

当時この演奏会の入場料は今の価格にしていくらだったのでしょう?

 

高騰するのはもっと後の時代のはずですが、それでもたいそう高かったのではないかと想像します。

 

曲目にもちょっと時代を感じますが、日程は今では考えられない強行軍という印象です。

観光の時間もあったでしょうね。

 

感慨深いの一言です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村



nice!(18)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 18

コメント 2

kazu-kun2626

おはようございます
YAMAHAは 山葉だったんですね
無知なもんで(笑) 
by kazu-kun2626 (2015-09-26 07:14) 

センニン

kazu-kun2626 さん。おはようございます。
山葉寅楠という人が明治20年にオルガンの修理をしたことから事業が始まります。
その後山葉楽器製造所が河合喜三郎と共同で作られ、明治30年に日本楽器製造株式会社となりました。
創業者が亡くなった後は一族外の人が社長に就きましたが、創業者の一族は製造を担当したそうです。
労働争議の後は川上氏が経営者の座に就き、三代続きます。
創業100年目の昭和62年にヤマハ株式会社と改称しました。
オートバイのヤマハも元は同じ会社です。
by センニン (2015-09-26 07:52) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。